「週刊菅原一剛」なるタグ付けで毎週月曜日に更新していましたが、
先週は、京都のギャラリーに在廊していたこともあってお休みしました。
そんな約2週間に渡って、京都・DOTにて開催された二人展も
本当にたくさんの方にお越しいただき、無事に終了しました。
ありがとうございました。
今回は、多くの時間を会場で過ごすことが出来たので、
ぼく自身にとっても、とても懐かしい友人や、お世話になった方々との再会、
そして、とても大切な新しい出会いもありました。
展示内容は、タイトル「北 KITA」とあるように、
ぼくは青森津軽の写真、そして高原くんは北海道の写真と、
共に、北国の写真であり、ぼくの写真に至っては地吹雪の写真も。
にもかかわらず、ぼくはその会場からずっと、
不思議と、むしろあたたかさのようなものを感じていました。
もちろんぼくは、ここ数年、いろんな意味でのあたたかさを
津軽の中から見つけ出しています。
そして、すこしでもそれをかたちにしたいと、
そんなぼくの中にある"ほんとうのこと"を信じてみたいと、
時に地吹雪の中にあっても、それを写したいと撮影を続けています。
オーナーの岡田さんとも、久しぶりにいろいろ話しましたが、
ぼくにとって、この「・DOT」という場所は、
いつの日も、大切なところだったことはたしかなようです。
考えてみれば、ぼくは何かあると、ことあるごとに、
必要以上に京都に来て、用もなく「・DOT」で時間を過ごして来ました。
それを許してくれた岡田さんにも感謝ですが、
「・DOT」で出会った、故・山村国夫さんも大きな存在でした。
もしかしたらぼくは、ここへ来てほんとうの自分を確認していたのかもしれません。
30年前に、大胆にも「・DOT」でのグループ展という機会を得て、
そこから、ぼくの写真家としての第一歩は始まりました。
その後、様々な人と出会い、様々な被写体と出会い、
もちろんそれらはすべて現在進行形ですが、
今こうやって、自身の写真はもちろんのこと、今まで続けてきた仕事も、
そのすべてがつながって今があると思えるのは、
もしかしたら、そのおかげなのかもしれませんね。
そんな「・DOT」というギャラリーは、
きっとぼくだけでなく、多くの人々にとって、
長い時間をかけて、あたたかいところとして存在しているのかもしれません。
京都というところは、なんといっても京都ですから、
個人的にも小学生低学年を過ごした土地ということもあり
大好きな場所のひとつではあるのですが、
どこかパリの街と一緒で、こと写真となると、いくら撮っても、
ただの"京都の写真"にしかならないような気がして、
あまりカメラを向けたことはないのですが、
「ちょっと撮ってみようかな」というような気になってきました。笑
というか、撮りたくなってきました。
はたして、どんな京都の写真が撮れるのでしょうか。