January 2006アーカイブ

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あっという間に一月も今日で終わり。
焦っても仕方がないと思いながらも、
やはり貯まってしまっているいろいろを考えると
そうも言ってられない。

今日の京都は、朝からシトシトと雨。
そんな雨も、午後になると止みはしたものの
一日中、ドンヨリとした曇り空。

その空の下で、その貯まっている仕事のひとつでもある
原稿書きを、ホテルの部屋でしたためる。
それでも、せっかく京都にいるのに
一日中、ホテルにいるのもどうかと
散歩をかねて、馴染みの下鴨のGalleryDOTに向かう。

ホテルがある御池通りからは、ちょっとした距離だけど、
これはどこでも同じだけど、
京都とはいえ表通りはつまらないので、
裏通りを、カメラ片手にただひたすらに歩いてみる。

そのどれもが、ぼくのとっては「名もない通り」。
しかし、こと京都という街においては
もともとは、その通りの名が示すように
きっとその全てが「名のある通り」。

そんなことを考えながらの散歩は、
またそれはそれで、次から次へと新しい発見があるもの。

しかも当たり前のように、写真のような、
どこか別の次元につながっているかのような小路が
いくつもふつうにあるところがこの街のすごいところ。

そして、やがてそんな裏路地を抜けると
慣れ親しんだ風景のひとつでもある
西の山に続く鴨川に出る。

そこには現実ながらも、とても静かなシトシトとした空。@葵橋

ぼくも先程、ニュースを見るまで知らなかったけれど、
今日1月27日は、あのW.A.Mozartの誕生日。
しかも今年は、生誕250周年ということもあって、
世界中で、様々な演奏会が企画されている。
あの生誕地でもある、オーストリアの
ザルツブルグ音楽祭も、今年はモーツァルト一色とのこと。

それでは自分は、最近は何を聴いているのかなぁ〜?
と考えてみると、
ピアニストとしても天才的だったと言い伝えられている
モーツァルトの真骨頂でもあるピアノ協奏曲。
その一つが、同じく実はすごいピアニストでもあった
あのバーンスタインが全幅の信頼関係にあったウィーン・フィルと共に
演奏したモーツァルト:ピアノ協奏曲第15番(紙ジャケット仕様)

そしてもう一つが、イギリスで「Sir」の照合を持つピアニスト
クリフォード・カーゾンが弾く「ピアノ協奏曲第23番」

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20・27・26・23・24番

今となっては、そのどちらもが歴史的な名盤。
そしてかの小林秀雄氏は
「モーツァルトの悲しみは、アレグロで走る。」と綴っている。
最初は、その小林流の格好良さに感嘆していたものの、
最近は、少しだけその感じがわかってきたような。
とにかく、最近のお気に入り。

そして6月には、日本に大好きな「アンナ・ネトレプコ」が再来日する。
しかも今回は、それこそモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」を歌う予定。
それも今から、とても楽しみなコンサートのひとつ。

今日は、それにも増程の楽しみなことがあったにもかかわらず、
後ろ髪を引かれながらも、現在大阪のホテルにて更新中。(涙)
それでも原稿もたまっているし、
こうやってホテルの部屋で、たまにはしっかりと集中して
仕事をこなすのも悪くはない?

もちろんそれ以外にも、いろんな用があるので、
今回は関西に、数日滞在する予定。

さて、やるかな。

そうそう、今日は「写真がもっと好きになる。」の更新日。
今回は「上を向いて歩こう。」という話。
ゆっくり読んでみて下さいね。

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こんな時間に「今日の空」とするのもどうかと思うけれど、
どうしても自分の中での今日のうちに書いておかないと、
明日はどうなっているかわからないと思って「昨日の空」。

うちのマンションの前には、
このように、先日の雪の時に大家さんの子供が作った
「雪だるま」が、未だに頑張っている!
清野さんではないけれど、帰ってくるたびに、出かけるたびに、
「まだ、大丈夫かなぁ?」と気になっている自分がいる。(笑)
今晩も、まだ大丈夫。
そのうち溶けて無くなっていくのは、わかってはいるものの
この時間のない中で、それを気にしている自分がちょっと面白い。

そういえば、糸井さんが「今日のダーリン」で、
初めてアップした写真も、雪の日の愛犬の写真だった。
それ程に、先日の雪がきれいとは思えなかったものの、
この日常とは、少し違った光景だけに
少しだけ残像として残っているのかもしれない。

それにしても、今日の空は真っ青だった。
その感じはとても気持ちよくて、ついつい上を見上げてしまった一日だった。
それでも、まだまだ風は冷たくて、
夜になったら、めっきり冷え込んで、

どうやら何とか、もう少し「雪だるま」な空。@東北沢

やはり、夜になると冷え込んでは来たものの
今日は、昼間は少しだけ寒さもゆるんで
気持ちのいい陽光が、あたり一面にサラサラと
落ちてくるかのような一日。

どうやら世間は、ホリエモン一色の模様ながら、
こちらは同じITでも、自身のMacでいっぱいいっぱい。
そうでなくとも、忙しいというのに、
こういうときに限って、余計な手がかかるのが世の常?

それでも先程より、しばし他の手を止めて、
本日修理より戻ってきたPowerBookを一気に再構築。
そしてやっとの思いで完成!

どうやら少しは慣れてきたようで
(こんなこと慣れても仕方がないけれど・笑)
今回は、いつものように徳重さんに多くの手を煩わせることもなく、
自身で完結したのだから、我ながら感心する。

そしてこれより、本当の作業に取りかかる予定。
とはいうものの、またしてもまもなく日が変わる。

とにかく雪が降って、
雪が溶けて、
冷たい風が吹いて、
そのあと少し暖かい光が射してきて、
季節はこうやってゆっくりと
春に向かって進んでいるような気がする。
そういえば、昨日「夜桜能」の案内が来た。

それでもきっと季節は、まだまだ行ったり来たりしながらも
あかるいところに向かっているのを感じることが出来た、
そして、こちらも何とか再起動な新しいと感じる空。@中目黒

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今日は予報通りに、もう少し積もるかな?
と思った雪も一気に溶けて、冷たいながらも
青い空が、一気に拡がっていった。

そしてぼくは、今日も事務所に向かい
もろもろとやった後、
次回の原稿「上を向いて歩こう。」を一気に書き上げて
先程、無事脱稿。

それにしても、この鴨たちは
雪の間、どこに隠れていたんだろうと思わせるほどに
何だか、楽しそうに川面を泳いでいる。

今日は日曜日。
ぼくは日曜日らしいことは出来なかったけれど、

それでも気分は日曜日な、こちらも負けずに「上を向いて歩こう。」な空。@東北沢

東京の空では、昨晩遅くより降り始めた雪が
現在もシンシンと降り続けている。
今のところ、道路はそれほどでもないけれど、
家々や車の屋根の上には、かなりの雪が積もっている。
どうやら、まだまだ積もりそうな気配。

その空の下、今日もやり残している仕事を
何とかこの週末にこなしておこうと、
事務所に向かうために家を出る。
こうやって雪が降って、あたりが真っ白になると
毎日見ているはずの景色も、いつもよりも新鮮に見える。
車で行こうかなぁ〜?とも思ったけれど、
帰りが心配だったので、久しぶりに電車で行くことにする。
すると今日は他の人たちも、覚悟を決めて外出しているようで
多くの人が、かなり着込んでいる。
かくゆうぼくも、先日札幌で買った毛糸の手袋などしてみたものの
電車は予想以上に満員で、押しくらまんじゅう状態になるものだから
みんなして汗ばんでいる不思議。
そんな光景に出会っただけで、東京の人たちが、
雪に慣れていないことを証明しているようでもあった。

昨晩は、太田さんと5月より開催予定の展覧会の打ち合わせ。
それはぼくにとっても、昨年のニューヨーク展以来のものなので
とても大切な展覧会。
もちろんぼくも、何となくのイメージというか、
構想は思い描いてはいたけれど、
昨日太田さんと話をしていて、その方向性と内容が一気に固まった。
あとはその実現に向かって、制作を進めて行くことになる。
とはいうものの、それだけやっていればいいというわけにもいかないので
そこでは、きっと物理的な問題もいろいろあるはず。
それでもとても楽しみになってきた。

現在「ほぼ日」で連載中の「写真がもっと好きになる。」にしても
週間なのでなかなかきついけれど、
評判がいいことも手伝って、それなりに楽しくやっている。
自分で書いて、自分が学ぶ。という不思議な感じ?
どうやらその展覧会も、そんな感じになりそうな予感がする。

そして今日みたいな、特別な天気の日は
やはり「見えるもの」と「見えないもの」のいろいろにおもいが馳せる。

あたりが真っ白に覆われて、何かが始まる予感がする土曜日の空。@東北沢

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二日ぶりだというのに、感じとしては何となく
久しぶりのブログ。
何かと忙しかったのも確かだけれど、
ここへ来て、昨年末より調子の悪かった
PowerBookがいよいよおかしくなってしまった。
ぼくにとっては、それをメインマシンとして使っていたので、
そのあれこれに、相当の時間を取られてしまった。
それにしても、いつからこんなぼくにとっても
パソコンが絶対的に必要なもののひとつになったのだろうか。
などと、余計なことまでが頭を過ぎる。

今日は、昨晩よりの北風が天空のいろんなものを吹き飛ばし、
ご覧のように、富士山までもがはっきりと見えた。
そしてこんな日の空は、どこまでも高いと感じるもの。

そんな寒空の下で、Macと格闘する不思議。
しかも結果は、結局どうにもならずに、
アップル・サポート・センターに敢えなく入院。。。
暫くは、この画像用に新たにセッティングした
デスクトップマシンでの作業となる。
このカラーマネージメントされたモニターが
今日の空の空のように、解像感が高くて少しだけ違和感。

少しだけ時間が出来たので、何か書こうかと思ったけれど
いろいろあるのに、これだということが浮かんでこない。

雲さえも、風と共に流れてやがて消える。
何となく現在、そんな感じの今日の空。@代々木上原

東京に寒さが戻ってきた。
今日は、朝から冷たい北風が吹いて、
昨日の時折小雨の降る白い雨雲を、みるみる吹き飛ばしていった。
それにしても眠い。

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昨晩は、ずっと時間が続いているような感覚の中で、
本年初の「湿板プリント」。
この「湿板プリント」というのは、オリジナルの湿板写真ではなく、
暗室にてガラス板に「湿板写真」の技法を使用して、
プリントをする新技法。
おそらくこのような取り組みをしているのは、
世界でもぼくと久保さんだけのもの。
よって通常のプリントに比べると、
手間もかかるし、時間もかかる。
しかも、先日調合した新液のテストまでやってしまったものだから、
終わったのは、明け方。
久保さん、お疲れ様でした。

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そんな最中に、何と!「ほぼ日」のおかげで、
憧れの人が、ぼくの連載とホームページを見てくれたようで、
嬉しいメールが次から次へと届いていた! 感激。

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水洗中の「湿板プリント」

肝心のコロジオン溶液も、いつになく安定している。
しかも、先日調合したばかりの若い溶液も
まだまだ薄味ながらも、きちんと結像してくれた。
その仕上がりも上々で、どうやらことはいい方向に動いている模様。

そして一時間ほど家に帰って、
今日は、午前中よりスタジオ入り。
事務所に戻って、まずはやり残した作業を繰り返す。
まだまだ、先が見えないながらも、
今日のところは、強引に区切りをつけることとする。

ここのところ、雲のこととLENSのことを毎日考えていたので、
今朝の雲は、いつになく格別のもの。
時間があれば、この雲ともっと向かい合っていたかったけれど
そうも行かずに慌てて家を出る。

冷たい風と、白い雲と、青い空。@東北沢

今日は日曜日。
そのせいか、あたりもとても静かで気持ちがいい。
さすがに体も疲れているようで、ゆっくり目覚める。
すると空には、昨日と一転して気持ちのいい青空が拡がっていた。
こんな青空の下では、のんびり過ごしたいところだけれど、
そうも行かずに、こうやって事務所にて
まずは仕事の前に「今日の空」。

それでもこんな日は、ひとつぐらい日曜日らしいことをしたくて
途中でガソリンスタンドに寄って、洗車をしてもらう。

そうこうしていると、あれっ?また曇ってきた。
今日はきれいな夕焼けでも出そうな気がしていたので
ちょっと残念だけど、まだまだわからない変わりやすい空。

家を出て、近所をぶらぶら散歩をしていると
目の前にはいつもの大きな煙突。
しかもあたりはとても静かで、
その静寂の中、しばし空を見上げる雨上がりの青い空。@東北沢

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今日は朝から小雨が舞っていたけれど、
やがてそれは大雨に変わった。
考えてみれば、東京では久しぶりのまとまった雨。
しかし夜になるとその雨も上がった。

今日はその雨空の下で
朝から一日中、スタジオにこもっての撮影。
その撮影内容は、現在唯一関わっているブランドの撮影だった。
そういう意味では、久々のファッション撮影だったこともあって
ちょっと懐かしいやりとりがそこにはあった。
それこそぼくは20代の頃、今日のような撮影を繰り返していた。
しかも、そういった撮影を楽しんでやっていたことも確か。
しかし時代が流れていく中で、
やがてぼくの仕事も少しずつ変わっていった。
そして今また、少しずついろんなことが変わって来ている。

とにかく今日の撮影は楽しかった。
スタジオをいう閉鎖的な空間の中においても
その時間はあっという間に流れ、
撮影後は、事務所に場所を移して、
みんなで後作業を進めた。
しかも肝心の写真も、予想以上の仕上がり。
そんな一日がもうすぐ終わる。

そして、先程家に戻ってこうやって更新。
またしても少しが空いてしまったのは、
何かと忙しかったのはもちろんのこと、
そんなときに限ってMacの調子がいまひとつで
その修復作業に、多くの時間を取られてしまった。
そんなこんなで他の作業が確実に遅れている。
まずはその遅れを取り戻すことが先決の模様?

雨も上がったし、きっと明日はいろんなことが晴れそうな
大雨の時はスタジオの中な空。@西麻布

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昨日、今日と暖かい一日。
これでは報道ではないけれど、
先日の大雪に見舞われた地方では、やはり雪崩が心配。

今朝は寝坊してしまって、
本当だったら慌てて家を出なくてはならないというのに
窓辺から射し込む光がきれいだったので、
何となく一曲聴いてから家を出たくなって
珍しく、朝から少し音を出してみる。
ターンテーブルに乗ったのは、Neil Youngの「Hervest」。
機材が暖まっていなかったこともあって
その音の輪郭はゆるめながらも、
そのオリジナル盤の、暖かいけれど深い音の感じは
今日の光には、とても似合っていた。

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そして今日も一日中、
打ち合わせがあったり、作業があったりと
結局、気が付けば深夜。

昨日は久保さんと共に、
遂に「2006年度版の新コロジオン溶液」を調合する。
その懐かしい独特の匂いが小さな事務所の中に立ち籠め、
そのせいで、岡本をはじめみんなもちょっとだけハイな感じ?
まだ現時点では、はっきりしないものの、上手く行きそうな予感。
だってその下に敷いてある新聞紙にも
「11 マル」との保証付き。(笑)

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夜には、このお正月休みに
パリ〜プラハと旅をしてきた武井さんのフイルムと
自身の昨年末の北海道のフイルムと一緒に、モノクロのフイルム現像。
共に寒い場所の写真ながら、
現像後浮かび上がっているその像は、
不思議と共にあたたかい印象を与える。
そしてその水洗時間には「ライカ談義」に花が咲き、
楽しいいろいろ。

そんなこんなで一夜明けて、
打ち合わせに出向いた恵比寿ガーデンプレイスの中庭でも
とても高く感じる青い空が拡がっていた。

そして今日から「ほぼ日刊イトイ新聞」のトップページも
Only is not lonely + Love」に変わった。
これまたちょっとあたたかい。

いろんなことが何となく、今年初めての「あたたかい空。」@恵比寿ガーデンプレイス

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この中目黒神社は、このあたりの氏神様。
しかもこの神社は、通学路にもなっていて、
訪れた時はいつも、黄色い帽子をかぶった小学生たちが
その少し階段状になった参道の木漏れ日の中を駆け下りてくる。

しかも不思議とその光景を見ているだけで、
「この神社はいい神社」と素直に思えたりする。

そして今日は、その神社にスタッフのみんなと一緒に
ちょっと遅い「初詣」に行った。

いい年になりますように。。。

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午前中、少しフォグがかかったような
真っ白だった曇り空も、午後になるにつれて快晴と変わる。
この空は縁起がいい。

実は、今日がぼく達の2006年の「湿板初め」。
昨年末いろいろあったので、
少々懸念されたいくつかのプロセスも、
さすがは久保さん、全てクリアー!
しかも、今までにない暖かい色調の美しい仕上がり。

これでことは一気に動き出す。
実はこの「湿板写真」において、その乳剤のベースにもなる
「コロジオン溶液」というのが曲者で、
そのエージングにかなりの時間を要する。
その時間、およそ一ヶ月。
よって今日使用した溶液は昨年のもの。
そんなわけで、明日よりそれこそ2006年度版の
新しい「コロジオン溶液」の準備に取りかかる予定。

「初め良ければ全て良し。」となることを祈って、
この一年を始めてみることにする。
そして、その光を集める作業は延々と続く。

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結局今日も朝から出社して、一日中仕事に明け暮れる。
しかしそれでも、なかなか何一つとして片付いていかない。
それもそのはずで、ひとつが片付く前に、
また新しい課題が生まれているようなもの。
そしてこれは、写真とて同じこと。
写真というのも、それこそデジカメならいざ知らず、
何かを撮影したら、それを現像して、プリントをして
「一枚の写真」が出来上がる。
ぼくはこの一枚の写真を作り続けることを
生業にしているわけです。
ところが、撮影後に、その一枚の写真が出来上がる前に
次の撮影を繰り返すことになったりするのが、世の常。
すると当然のことながら、
次から次へと「一枚の写真」になることを
心待ちにしているものが貯まっていく。
残念ながら、本業の作業もそんな案配なのはもちろんのこと、
現在、それ以外のことまでもがそんな感じ。

でもこうやって、ちょっと冷静になって考察してみると
少しずつではあるけれど、確実にこなしているのも確か。
そして仕事以外のこともきちんとやっているのも、また確か。
しかもそのちょっとした合間にやっているいろいろが、
もしかしたら一番大切なことなのかもしれない。

そしてそれこそが、写真とも言える。
そんなつもりはなかったけれど、
こんなことを書いていると、ちょっと哲学的な話になっている。
それもこれも、理屈という哲学な慰めなのかもしれない。

昼間、雲ひとつ無い青い空を飛行機が走り抜けていったその空には、
夜になると、今度は半月が煌々と輝いている。

それにしても寒い日が続いている。
寒さも仕事も停滞気味な、それでもきっとそれは新しい空。@中目黒

とにかく、やっと晴れたことが嬉しい。
ちょっと寒いけれど、
この高い空の下では、物理的にも、精神的にも
何となく遠いところを見ることが出来るから
やはり青い空というのは大したものだと思う。
しかもその気分の中には、
きちんと未来まで感じることが出来るから不思議。

それでもやり残していることがまだまだたくさんあって
時に押しつぶされそうになりながらも
この空を見ていると、何だかスッキリしてきた。

久しぶりの青い空。@中目黒

最近では、このブログも少し間が空いただけでも
「久しぶり」と感じたりするのだから、
習慣とは不思議なもの。
とにかく、この「今日の空」も遂に5年目に突入している。
自分なりにマンネリ化しないように工夫はしているものの、
今日のような空の下では、それもなかなか難しい。
しかも今日は現在「ほぼ日」にて連載中の「写真がもっと好きになる。
でも「光を観るために空を見る。」の回だっただけに、
ちょっと悔しい。

それにしても、報道でもあるように
ぼくが帰ってきてからの秋田がすごいことになっている。
それでも今日、その秋田から予定よりおくれたものの
桜庭も無事に東京に帰ってきた。

とにかく新年早々に、いろんなことに追われている。
その様は、新年というよりも師走な感じがしないでもないが、
これが2006年そのものなのかもしれない。
とはいうものの、毎日友人には会っている。
明日は、韓国からくーさんがやって来る。

やけに冷たい真っ白な空の中を漂う太陽の姿に
光のピンホールを思う、いつになく白っとした空。@東北沢

先程、秋田から東京に戻ってきた。
今日の秋田は、朝から猛吹雪。
それにしても、今回は申し訳ない程に最悪の体調で、
どうやら天気もそれにつきあってくれた模様?
それでも今日は、かなり熱も下がってこともあって、
じっとしていられずに、近所を散歩と外に出る。

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やはり北国の現実は、それなりに厳しくて、
郵便局の局員さんも大変だなぁ〜と思って
「ご苦労様!」と声をかけてみるも・・・
なかなか写真を撮るなんて気分にはならないもの。
見た目には、珍しくて面白いものがたくさんあるんだけれど、
それを単純に面白がるのも気が引けて、
なかなかシャッターが押せない。
そんな真っ白な散歩を終えて、
その写真をMacに取り込んではみたものの、
予想通りに、ろくなものが写っていない。
ひとり落胆していると、秋田のお父さんが、
「ちょっと早めに出ようか」と車を出してくれた。
とりあえず大潟村にでも行ってみようと
家を出てみたものの、ご覧のような猛吹雪で早々に断念。

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秋田港沿いの道を抜けて、お気に入りの場所でもある
「出戸浜海水浴場」に連れて行ってもらう。

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ぼくほ、この冬の日本海の誰もいない海水浴場が
不思議と大好きだったりする。
しかも今日の吹雪は、この海岸に対して
右手の男鹿半島側から吹き付けてきているので、
ちょうどその影になっているようで、吹雪いてはいない。
それでも猛烈な風が吹いている。
さすがに海岸線は危険なようで、警備員のおじさんがいた。
ぼくがその強風に煽られながら、フラフラ歩いていると
「写真かぁ〜、ホントはダメなんだけど、
 今日はいいー潮の花ー出てるからいいかぁ〜」
「潮の花ですか?」
「まぁ、いいから行ってみな。きれいだから、
 気をつけて、いい写真撮ってね!」
と声をかけてもらって、その寒さも一気に吹き飛んだように
勢い込んで、海岸線に向かった。
先程、国道から見えていた海の海面は真っ白で、
ぼくはてっきり、それも雪かと思っていた。

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しかし実は、それこそが「潮の花」と呼ばれるものだった。
どうやらこの「潮の花」というのは、
今日のように海が荒れた時、
海水がものすごい勢いで攪拌されて出来るものらしい。
しかも、今日のような真冬の「潮の花」は、
表面が、すぐに凍ってその泡も長持ちして、
しかもこれ程強い風の風紋をまとった「潮の花」は、
なかなか見ることが出来ないとのこと。
またしても、新年早々に幸運に恵まれた。
それにしても、ものすごい海風だった。

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そうやって暫し、寒風の中で撮影を繰り返し、
またしても猛吹雪の道路を引き返して、
今度は秋田空港に送っていただく。多謝。
飛行機が飛ぶかどうか心配ではあったものの、
空港に近づくにつれ、雪も上がり、
飛行機は無事に離陸し、いくつかの雪雲を抜けて
羽田空港に着陸した。

東京に戻ると、真っ白だった秋田の風景とは一転して
夜だというのに、煌々とネオンが灯っている。
そしてその街明かりを見ていると
先程まで見ていた「潮の花」とシンクロしたりするから
これもまた不思議なものである。

真冬の中にあって、どこにもないはずの花が
海面にあったことがちょっと嬉しい、今日の日本海は潮の花な空。@出戸浜・秋田

お正月の三が日の最終日、ぼくは秋田で過ごしている。
しかも今回は、雪の景色と空の写真にと
いろいろ撮ってみたいものがあったのに、
昨日より、困ったことに突然の発熱。
せっかく秋田に来たのに、その雪の空の下で
一日中、床に就いていた。(涙)
それでも今日は、かなり回復してきたので、
ちょっと外に出てみる。

今日の秋田は、昨日は雨が降る程に暖かかったものの、
今日は強風と共に、強い寒波が戻ってきた。
天気はこれから荒れ模様とのこと。

写真が撮りたいのに、なかなかそうも行かなくて
残念無念。
対して糸井さんは、京都で相変わらずの写真三昧。

この川の名は「草生津川(くそうずがわ)」という。
要は「臭い川」ということらしい。
「草津」にしてもそうだけど、地名とは時にいいかげんなもの。
それでも冬の「草生津川」は、全てのものが雪で覆われていて、
もちろん臭くもなく、その姿はとても堂々としている。

間もなく日が沈む。その夕暮れ時になって強い風が吹いてきた。
まだまだ天気も体調もはっきりしない北国の空。@秋田

あけましておめでとうございます。

東京の街も、すっかり静まりかえっている。
やはり正月の東京が、一番SNが高いかもしれない。
そのせいかいつもよりもゆっくりとしたスピードで、
いろんなものが聞こえてきたり、
見えてきたりするような気がするから不思議。

先程、横浜の実家に年始の挨拶に行って来た。
弟たちも全員集まっていたので、
考えてみれば、初めて家族全員の写真を撮る。
いい写真がとれたけれど、何より両親は歳をとった。
それもそのはず、ぼくも今年で46才。
しかも困ったことに、未だにその実感がない。

昨晩は、またしても沼尻家にお呼ばれして、
殿様待遇の大晦日の夜を、迎えさせてもらった。多謝。
一緒に、やれ紅白だ〜プライドだ〜K-1だと、
チャンネルを行ったり来たりしながら
それもこれも大晦日な感じではあった。
それにしても、紅白が悲しい程にひどい。
知らない人たちも多くて、しかしそんな中において、
またしても石川さゆりさんの「天城越え」にプロを見る。
もちろん、あややが可愛かったのは言うまでもない。(笑)

今日は早起きして、初日の出をと思って
6時半に目覚ましをかけて起きたものの、
窓の外は、生憎の曇り空。
そんなわけで、いきなり出鼻をくじかれた今日の空。
でもこれにもきっと意味があるはず。

これより、明日から秋田に行くので、
いったんお正月気分を横に置いておいて、事務所にてお仕事。

実家の帰り道に、横浜国立競技場の横を抜けた時
今年がワールドカップイヤーであることを思い出し、
同時に4年前の、雨の決勝戦を思い出していた。
一応この空を押さえておこうと、車を止めて空散歩をしていると、
あきらめていた曇り空の狭間から、突然のご来光!

どうやら今年もついている。
しかも驚くことに、撮影を終えて車に戻ると
先程いったん拡がった青空があっという間に雲に覆われてしまった。

どうやら今年も運だけで、生きていくことになりそうな
行き当たりばったりでいいのかも、な元旦に現れた一瞬の青い空。@新横浜

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