July 2005アーカイブ

昨晩東京に戻ると、やはり東京のノイズが気になる。しかも湿度も高いのでそのノイズの伝わり方もこの時期は特にその音がいつも異常に不快に感じる。オーディオ的にも湿度が高い時は、機材にも良くないし音も悪い。そんな日は当然写真の写りも今ひとつ。しかも今日は昨日にも増して蒸し暑い一日。外に出ると、湿った生ぬる〜い風が流れている。不快指数はかなり高め。それでも個人的には久々のお休みで(何て言ってると問題なところもいくつか)ゆっくりしている。ちょっとひと休みなゆる〜い空。@東北沢

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昨日から清野さん、菊池さんと共に山代温泉の「あらや」。今回は取材で伺ったものの、結果的にはまたしても仕事に託けて女将さんにお会いしに行ったようなものだったかも? そして改めて数々の心の籠もったもてなしに多謝。そして昨日は晴れ上がっていた空も、今日は朝からスッキリしない曇り空。それでも女将さんのポートレイトを撮影する瞬間だけは雲間から光が射すという幸運に恵まれる! 撮影後、丁重に送り出していただき有名な寿司職人「弥助」の一番弟子のお店「田がみ」で昼食。今が旬のあの薄いイカを三枚におろすその秀逸な包丁捌きに感嘆。もちろん味も美味。その中でも特にネギトロ巻きは白眉。そして現在巷で話題の「マシュー・バーニー展」を開催中の「金沢21世紀美術館」に向かう。目の前は「兼六園」に「金沢城跡」という立地条件の中で、その真っ白な円形のモダンな建築が妙にはまっている。そして兼ねかね感じている北欧と北陸の共通項がそこにも存在している。特にその採光における有り様は、全てにおいてきわめて秀逸。規模は小さいけれど、日本にもこのような美術館が存在していることが嬉しい。肝心の「マシュー・バーニー展」も「Contemporary」そのものという感じ。このところいろんなメディアで「Bjouk」が彼女ということもあって、そのファッション性がクローズアップされがちではあるけれど、個人的には良い悪い、好き嫌いではなく、そのとても正直な制作に対するライフスタイルがとても羨ましく感じると同時に、自身の立ち位置を確認する意味でも有意義な展覧会であったことは確か。ただ欲を言うならば、もっと広い会場でのインスタレーションが適している作品であったような気がする。それにしても今回の旅で、改めて金沢という土地の文化度の高さを痛感した。しかも京都に比べると、どちらかというと単に形式のみに囚われない「何でもあり感」に自身の居場所と可能性を同時に感じることが出来た。そしてそれもこれも「あらや」の女将さんが、そこにいるからかもしれない。どうやら想像は手の届く空のようなものなのかもしれない。

東京は台風が去っての台風一過。それにしても暑い。関東地方は軒並み本年の最高気温を更新しているとのこと。朝方雲が多かった空から、やがて雲は姿を消し、非常に紫外線の強い光が降り注ぐ。そして夕方になって強い風と共にちぎれるような雲が連なっている。しかしその風さえもが生暖かい。一方事務所ではアナログにデジタルにとプリント作業が進行していて、昨日は湿板写真だっただけに考えようによっては面白い時代になったとも言えるような?不思議な感覚をそこに覚える。ただ変わらないのは、そして守っていきたいのは「撮影して、プリントして」というスタイル。ぼくにとってはそこまでを含めて写真。 そんなことはまぁいいとして頭も身体もちょっと飽和状態で、この夏な感じに負けそうな台風一過の空。@目黒川

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現在、東京に台風が近づいている。今のところ風雨もそれ程ではないけれど、おそらくこの後大荒れの模様? そんな最中、運良くスケジュールをこなし、今日は久々にスタジオ内での湿板写真実験。いわゆるメークルームを暗室として使用する。その様が何となく不思議だったのでアップしてみる。肝心の結果もコロジオンの調子も良く、予想以上の出来栄え台風だから早く帰らなくてはと思うも、仕事も終わらないし、これより来客あり。これって嵐の前の静けさなのかも?と思いながら、刻々と時が過ぎて行く、間もなく台風直撃の空。@西麻布

世の中的にもせっかくの夏休み最初の日曜日だというのに、今日もドンヨリとした曇り空。やはりこんな天気が続くと何となくスッキリしない。こんな時は家でゆっくりしたいしたいけれど、今日もこれより明日の準備に出社予定。何となくいろんな意味で日曜日な感じがしない、それでも日曜日の空。@東北沢

昨日より撮影のために下田。しかしせっかくの久々の伊豆だというのに連日共に、肌寒い程の生憎の曇り空。今日も日の出と共に賑わい始めた浜辺の様子がかわいそうな程。それでも救われたのが、最後まで雨が降らなかったこと。そのおかげで肝心の撮影の方も無事終了。その苦しい撮影の中で驚いたのが昨晩、下田の料理屋で偶然に美術の佐々木さんに会ったこと! いくら世の中が狭いといっても有り得ない程の巡り合わせ。(笑)その上、今朝も早朝よりこの曇天の弓ヶ浜に顔を出してくれる。そのことが嬉しかった。やはり何処であっても仲間の顔が側にあると不思議と安心するもの。そして東京に戻ると久しぶりの大地震。幸い大きな被害は無かったもののロケバスに池尻で降ろしてもらうも、タクシーはもちろんのこと電車も止まっていて立ち往生。結局池尻まで足を痛めている桜庭に迎えに来てもらって何とか帰宅。多謝。今晩は伊豆がああなのだから当たり前ながら東京もかなり涼しい。沖縄にはまたしても台風が近づいている模様。奄美の様子も心配になる。それにしても何かと慌ただしい毎日。それでもその中で仕事だけではなく、この季節の移り変わりに負けない程の新しいことが始まっていることを、誰と会っていても感じている。そしてその感じは、今日のように本当の夏を待つ浜辺に似ている様にも思える変わり目の空。@弓ヶ浜

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梅雨明けの蒸し暑い空の下、今日はちょっと面白いところに行ってきた。
この近未来的な映画のセットのような光景が、この空の下に広がる草原の下に存在していることを誰が想像することが出来よう。ここは国土交通省が管理している「首都圏外郭放水路」である。この写真はそのシステムの中で「調圧水槽」と呼ばれる場所。このあたりは以前より問題になっていたように、荒川、利根川、江戸川といった大河川に囲まれた土地なので水がたまりやすく、特に中川・綾瀬川流域というのは、昔からひとたび大雨が降ると浸水被害が多発する場所であった。それを解決する策として生まれたのが、この中小河川の水を一度地下トンネルに取り込んで江戸川に放出するこのシステム。幅78m長さ177m高さ25.4mというこの巨大な水槽もそれでもひとたび大雨になると2/3程水が貯まるという。よって雨の後は暫く中に入ることも出来ない。今日は幸い梅雨も明けて、ここのところ大雨もなかったので、ぼく達は長靴をお借りして中に入ることが出来た。それでも中は水も少し残っていて湿度90%な感じで鬱そうと霧が立ちこめている。しかしさすがは地下。地上界は猛暑なのにもかかわらず、予想以上に冷やりとしている。その地下で改めて感じたことは、やはり外の空の光の眩しさと温度も含めたその力。やはり見えないことによって見えるものがあるというのはこういうこと。しかもこの地下で梅雨明けを感じた不思議。そしてここは何処? ここはこの空の下の話。@首都圏外郭放水路

梅雨明けの夕焼けの空。@東北沢

またしてもこの季節独特の不快指数の高い蒸し暑い空が戻ってきた。その空の下、現在大阪に移動中の新幹線で車窓に拡がる霞んだ空を眺めながらの更新。昨晩は打ち合わせの後勇太マンのレセプション。会場は若者パワーで満ちあふれ居場所見つけられずに早々に退散。そして昨日は一昨日清野さんから授かったあるひとつの大きなキーワードが、自身の中で一気に展開していった一日。多謝。そして今日は夕刻には韓国の旧友クーさんと会ってニューヨ−クの報告と彼もちょっと面倒な相談があるとのこと。当然のことながら会話は全て英語なので、またしても頭から煙が上がること必至。それにしても今日は連休初日ということもあって、新幹線も全て満席。新宿から乗った東京駅までの中央線も超満員。その上京都では祇園祭ということもあって、ホテルも空室がない。そんな時にこちらは仕事なので他人事ながらも、かなり影響を受けている。(苦笑)間もなく名古屋。板垣はどうしているかなぁ〜?と思いながら、ああだこうだといろんなことが頭を駆けめぐるただいま移動中の空。@のぞみ213号

どこまでも白い空。

気が付けば、ここのところの空模様につられて?ちょっと停滞気味の今日の空。昨日に続いて今日も梅雨寒な一日。涼しいのはいいけれど、空は一日中厚い雲に覆われていて、空の光はとても遠く感じる。その空の下で今日は一日中外出。昼には千駄ヶ谷で新たにオープンした新生「Loopwheeler」のショップで打ち合わせ。その思いと共に気合いの入った店構えはもちろんのこと、そこに並ぶ全ての商品の大人な進化に改めて共感。そして方法論こそ違うものの「made in japan」という共通項がそこにあることが嬉しかった。日常の中を観光する「今日の空」は、空だけにあることではないことを、久々に何となく思い描く、光無くとも思いに光り有りの梅雨寒な空。@代々木公園付近

今日は久しぶりに「今日の空」な気分。体調の方も完全復調とは行かないまでも、かなり平常に戻ってきている。先程阪急展に出展していた作品が事務所に帰ってきた。ひとつのけじめがついたのと同時に現在事務所内は大ガラスに埋め尽くされている。それにしても不快指数の高い毎日が続いている。何とかこの気候に引っ張られないようにと思うも、それを遮るようなムッとした空気がそれを次から次へと遮っていく。(笑)しかしそうも言ってられないので、こうなったら無理矢理にでも気分を切り替えるしか無さそうである。そして本日より立沢さん率いるボールドが渡米。同行出来ないのが残念。その片付けは若い人たちに任せて更新と思うも、そうも行かずに片付けに参加。それでもその合間にN.Y.の記念写真を初めて「Canon Image Gateway」なる公開アルバムサービスにアップする。これなかなかいいかも!?そして夕刻にはドイツの「basjack」というメーカーがシグネチャーモデルとして作ってくれたメッセンジャーバック型カメラバックが出来上がって来た。これまたすごい出来!これは何と言っても山本さんに多謝。とにかく切り替えなくてはと思う、季節も変わり目の空。@中目黒

今日は七夕。この話にはいろいろな説があるものの、やはり気になるのは天の川の話。果たして今日は見ることが出来るのか? どうやら梅雨前線が停滞中なのでちょっと難しいかも。どちらにしてもここ東京ではたとえ晴れていたとしても、微細に天の川を見ることは今や困難であることが悲しい。果たしてこの地で美しい天の川を見ることが出来る日が来るのであろうか? ぼくは以前この時期に訪れた屋久島で見た天の川の姿が忘れられない。まさにその様は川そのもので、その中を多くの流れ星が流れていった。その様子を見れば多くの美しい話が生まれるのも必然。個人的には相変わらず未だに時差ボケが抜けず?朝早く目覚める。昨日は体調不良で早退してゆっくり休んだので、幾分体調は復活。調子に乗って久しぶりに近所をお散歩する。自身が暮らす家のすぐ裏には、今まで知らなかった街がそこにあった。それは古びたと言ってしまえばそれまでだが、ぼくにはむしろその姿が現在進行形で存在していることが、ちょっと嬉しかった。そして単に近代的な部分よりも、日常というむしろ等身大なその姿に未来に対する可能性を感じた不思議な朝だった。@北沢

現在各地で多くの水害が発生する程の大雨が続いている。昨日は大阪も一日中雨。それでも先程窓を開けると、今日は雨は止んでいる。しかしどうやら時差がまだ残っているのか、毎朝未明に目が覚める。その上この移動続きの毎日で、さすがに肉体も弱っているようで、身体の節々がきしむように痛く怠い。そして阪急展は今日がいよいよ最終日。毎日画廊での接客と共にこの狭いエリアを行ったり来たりしているので、必然的に空を見る機会も少なく、その結果光をなかなか見つけ出すことが出来ない。搬出の後帰京予定。肝心の展覧会の方は評判は上々ながら。。。やはりここでも厳しい現実が待っている。それでも先日のNY行のあと、自分の中では何か新しい時間が始まっているのを実感する毎日であることは確か。変わっていく課程とはいつの日も何らかの大きな力が作用するもの。その力にちょっと押され気味の雨上がりの朝。@梅田

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相変わらずの旅のロードが続いている。時差ボケの中で昨晩より大阪入り。そして今日は朝から上田学園で授業。午後よりは現在ニューヨークと当時開催中の阪急百貨店美術画廊における展覧会場にてレクチャーと慌ただしい一日。しかも現在、阪急百貨店はクリアランスセール中なので、ものすごい人出。その多くの人々と商品に混じってニューヨークと同じ大ガラスをはじめとする自身の写真が展示されている不思議。しかしそのことがなぜかとても安心感をもたらすのが、これまた不思議。そして肝心のレクチャーには、旧友の板垣をはじめ生徒も加わり、会場に入りきれない程の大盛況。多謝。話の方は相変わらず? そんなこんなでまだまだここはどこな感じで不思議不思議な空。@梅田

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December 2017

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