December 2006アーカイブ


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at Nakamegurojinja

いよいよ、今年最後の今日の空。
毎日こうやって空を観ていて思うのは、
あたり前のようにある空が、能書きではなくて、
「やっぱり、あってよかったなあ〜!」と。

そしてやはり、それは大晦日でも同じように思うのです。

それでも大晦日なので、ぼくも昨年のお札を返しに
近所の中目黒神社に行ってきました。
実はここの女性の神官のおばさんがすごくユニークな人で、
今日も元気に仕事をしていました。
ぼく、この人ちょっと好きなのです。
そして、神社といえば”鎮守の森”。
こんな都会の中の小さな森でも、
歩いていると、妙に落ち着いてしまうからふしぎですよね。

とにかく、今年も何かとお世話になりました。
ありがとうございました!
がらではありませんが、かなり感謝しています。

そんなわけで、ぼくもこれより沼尻家におじゃまして、
好例の年越し食事会に行ってきます。

ではみなさん、よいお年を。
そして、来年もよろしくお願いいたします。

一年の終わりではあるけれど、おそらく空にしてみれば、
いつもと変わらない今日の空。
それでも、そんな空の光がちょっとうれしい大晦日の空。


普段は、どちらかというと、
モーツァルトとバッハが大好きなぼくも、
やはり毎年、年末になるとベートーヴェン。
それもこれも、きっとこの交響曲第9番「合唱」という曲のせい。
とにかく、日本ではこの時期になると、
大好きなNHK-FMからも、割とひんぱんにこの曲が流れてくる。
これもちょっとおもしろい年末の感じのひとつ。

ぼくの愛聴盤は、カラヤンもいいけれど、
何といっても、このフルトフェングラーが第二次大戦直後に録音した
あの先日他界してしまったシュワルツコップも歌っている
名盤の誉れ高いバイロイト盤。
特に、第三楽章のアダージョのうつくしさは白眉きわまりない。

ベートーヴェン : 交響曲第9番ニ短調op.125 「合唱」

ベートーヴェン : 交響曲第9番ニ短調op.125 「合唱」

例年だったら、これだけでお茶を濁すところなのですが、
今年はちょっといつもと違う。
何だか、ここのところこの「合唱」に限らず、
徹底的にいろんな演奏を聴いている。

そこでちょっとぼくなりの発見があったのは、
そんなベートーヴェンの楽曲の中に、
しっかりとモーツァルトがいるということだったのですね。
聞くところによると、モーツァルトはベートーヴェンにとって
アイドル的な存在だったとのこと。
それでも、ただの物まねではなくて、
きちんと進化したかたちで成立していることが、よくわかったのです。

それが、すごくうれしかったので、こんなことを書いてみました。
なぜか、やはりそうじゃなくっちゃ!と思ったのです。
だから余計に、そのあとに聴いたモーツァルトはしみました。。。

そして先程、生の演奏は聴けなかったけれど、
NHK-BSで、今年のN響の第九演奏会の模様が放映された。
今年の指揮者は、N響の指揮は今回が二回目という
現在ドイツで活躍中の、ぼくと同い年の上岡敏之さん。
この演奏も、とても新鮮でよかったですよ。
やはり生で、聴きたかったなぁ〜。

そんなわけで、最近のぼくの車の中は、
いつもベートーヴェンと、ブルースです。(笑)


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今日は、いよいよわれらがストロベリーピクチャーズも仕事納め。
ぼくが朝、飯田橋に寄って出社すると、すでに全員での大掃除が始まっていた。
現在、展覧会が開催中ということもあって、
片付いたわけではないけれど、とにかくこの一年の汚れを一気に清掃。
そして、まっ白に吹き上がった床を、
千葉くんが最後まで、ハブラシ片手にゴシゴシやっている。。。
まさに「ハブラシ王子」誕生。(笑)
そんな大掃除を終えて、夜は久保さんも合流して、
遅ればせながら、いつもの「豚鍋研究室」にて忘年会。

みなさんおつかれさまでした!
来年も、もっといい年にしようね。
そしてこんなぼくたちと、いっしょにかかわってくれた方々も
一年間ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いします!

こうやって、会社的には「仕事納め」となったものの、
実はまだ、個人的にはいろいろとやり残したことが山積み。。。
ですので、もちろん明日も出社予定。

それにしても、今日は冷える。。。
しかも、その寒さとともに、都会から少しずつ人と車が減ってきている。
毎年のことではあるけれど、
その感じに、終わりゆく一年の瞬間が近いことを感じる。

とにかく、よいお年を。


☆お知らせ☆

本日、「Air artlog」というWebサイトにおいて、
現在「reed space」にて開催中のぼくの展覧会
「あたたかいところ」について、
日インタビューを受けたものが、公開されました。
前田さん、ていねいな取材をありがとうございました!
ちょっといい感じなので、みなさんも、ぜひ観て下さいね!


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2006年もあと少しで終わり。
原稿でも書こうと思って、Macを開いてはみたものの、
ついつい、まだ終わってはいないけれど、
この一年を振り返ってみたりして、いっこうに筆が進まない。(苦笑)

もちろん思うことはいろいろあるけれど、
今日のところは、ここ数日で思ったこと。

昨晩も、マイクさんの呼びかけで、
数人のアーティストの方たちと会食があって、
(ひとりひとりについて紹介したいけれど、長くなりそうなので、
それはきっと近いうちに・・・謝)
その席で、たのしく話をしていて思ったのが、
やはりそこにも、各々のほんとうのことがあって、
だからこそ、目の前にあることと向かい合っているという、
そういった当たり前のことを進めるには、
やはり、時にはつよい意志が必要なのかも、ということだった。
だからよけいに、それぞれにどうやったらもっと楽しくなるかを
しっかりと考えているし、じっさいにいろんなかたちで進めている。
これは、ぼくにとっても大きな勇気になったことはたしか。
変な言い方だけど、ありがとうね!
どうやら、ここから何かが始まりそうな予感がする。。。

そして今日は、シンガポールより慧子さんが子連れで来日。
ぼくの写真展を観てくれて、すごくよろこんでくれていたし、
おかげで、こちらもとてもあたたかい気持ちになれた。
ありがとうね!

それにしても、寒いときだからこそと、
「あたたかいところ」なんてタイトルをつけたのに、
そんなことが必要ないほどに、今日はあたたかい一日だった。

そしてぼくは、きっと今までも、そしてこれからも、
そんな様々な「あたたかいところ」をさがして
写真を撮っていくんだろうな〜と、何となく思った

そろそろ2006年も、残り少なくなったあたたかかった空。@南青山


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25/12/2006 A.M.02:00 at Mandara


どうやら今日は、まとまった雨になりそう。。。
今も、”ボタ、ボタ”と地上に当たる大粒の雨の音が、
深夜の街に響いている。午前5時。

クリスマスも終わって、いよいよ年の瀬。
今年のぼくのクリスマスは、何と言っても沼澤尚さんだった。
イブの24日は、深夜の南青山MANDARAにて、
マルコス・スザーノさんとのライブ。
何よりすごかったのは、何と一曲、2時間ノンストップという強烈なもの。
もちろんそのすべてを、沼澤さんは引っ張っていった。
しかもその2時間の中で、バンマスでもある?彼のドラムスは、
次から次へと、変化を繰り返しながらも、
変わることのない彼ならではのビートをくり出していた!
ライティングっていうか、VJもきれいだったなあ〜

そして昨日25日は、高円寺JIROKICHIにて、
永井”ホトケ”隆さん率いる、ぼくも大好きなブルースをひたすらに奏でる
”The Blues Power"のライブ。
さすがの沼澤さんも、少し疲れていたようだけど、
音はもちろん、相変わらずの大好きなスネアの音ともに
おもいっきりグルーブしていた。
本当にお疲れさまでした!そして、ありがとうございました!

だからというわけではないけれど、
最近気になっているのが、音と映像の関係みたいなこと。
おなじ波動なんだけど、なかなかこれがうまく同調しないことが多い。
でもきっと、それがもしも重なることが出来たなら、
きっとお互いのスピードが、また違う次元で、
新しい速度の波動を生み出すような気がしている。
しかもそれは、とても居心地のいいものなのではないか、
なんてことを、よく思う今日この頃。
これ、かならずかたちにしてみたいと思っていますので、お楽しみに。

それにしても、音楽っていうのは、やっぱり楽しいね!


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といっても、写真は椿。
そもそも、椿とハイビスカスは似ているように感じている。
なぜなら、このあたりでは生け垣に椿がたくさんあるけれど、
それが南国に行くと、生け垣にはハイビスカス。
そんなわけで、今回の展覧会でも一点展示しているけれど、
ぼくのとってのハイビスカスは、”日常の花”。

そしていつも、そんなハイビスカスを見るたびに思い出すのが、
あの"Billie Holiday”のこと。
もちろん実際に見たことはないけれど、
どの写真を観ても、いつだって彼女は、
あたまの上にハイビスカスの花飾りを付けている。

ここ数日、久しぶりにそんな”Billie Holiday”に夢中。
これには、きっと様々な意見があると思うけれど、
今までは、そうでなくても録音の悪い音源を、
SP盤であったり、LP盤であったり、
あるいはその音源をそのままプレスしたCDで、
そのこもった音と、ヒスノイズの向こう側にある世界観に
時にはひたってみたり、さがしてみたり、感じてみたりと聴いていた。
ところが、最近リマスタリングされたCDを聴くと、
彼女のその歌声は、改めてより一層とてもうつくしく、
今度は、そうなると雰囲気とかどうのこうではなくて、
”歌”という言葉となって、こちらに響いてくるように感じる。
それはもちろん、演奏されている楽器の音色とて、同じこと。
しかも、時にははじめて聴いたような気になる瞬間もたくさんある。


Lady Day: The Best of Billie Holiday

ぼくが手に入れたのは、下のうつくしい写真につつまれたBoxSet。

Lady Day: The Complete Billie Holiday on Columbia (1933-1944)


ぼくは学生時代に、レコードをカセットテープに録音して、
いつも暗室で、あのステレオではない、
小さなスピーカー付きのカセットレコーダーを使って、
「Billie Holidayは、こうやって聴くのが一番!」などと言って、
かなり、その気になって聴いていた。(笑)
(でもこれ、本当にいい感じで聞こえるので、ためしてみたら?)

とにかく最近は、音楽にしても映像にしても、
なにかといろんなものがつるんとしてきて、
いわゆる肌触りみたいなものが、どんどんうしなわれる中で、
もしかしたら、今回のBillie Holidayなんかは、
時にはそうすることで、むしろ”肌触り”が再製されるという
好例のひとつなのかもしれない。

そういえば、Charlie ParkerのCDもそうだったな...

それでも、全部がうまく行くわけでもなさそうだけど...


それにしても、今日は冷える。。。

展覧会も開けて、少しは落ち着くかと思いきや、
さすがに師走。
なかなか、そうはいかないもよう。

しかも、現在あたまの中は、
あれやこれやと、時には大げさに、
時には、とっても現実的にと、
少しばかりこんがらがっている。

ちょっと書こうと思っていたことがあったのだけれど、
やはり、それもあまり面白くなさそうなのでやめることにする。
そんなわけで、いくつかご紹介。

現在、開催中の展覧会をWeb Magazine「ハニカム」という、
かなりおしゃれなファッションサイトで紹介してくれている。

そして、会場でもある「reed space.」のウェッブサイトでは、
浦野さんに音を付けてもらった
ぼくの映像も配信されている。

やっぱり、今更ながらインターネットってすごいかも。
とにかく今は、何はさておき、原稿、原稿。。。


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今年の紅葉は、全国的に今ひとつだったけれど、
ここ数日のイチョウの黄色が、やけにうつくしい。
そんなイチョウの葉も散る師走の日曜日。

またしても、ちょっと久しぶりの研究室。。。
そんなわけで、いろいろあった一週間を
告知をかねてご報告。

まず先週の金曜日12月15日は、
ついに現在「ほぼ日」にて連載中の「写真がもっと好きになる」が、
連載開始、一周年!
しかも、実はそのすべてが書き下ろしで、
何といっても週刊というのは、かなりきつい。(もちろん今も・汗)
もちろん、今週はダメかも? という週も何度もあったけれど、
それでも、一週も休むことなく更新し続けることが出来た。
そして、それもこれも、多くの読者の方々がいてくれたこそ。(これは本当です。)
あらためて、ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。

そんな週末に、今度は青山にある「reed space」というギャラリーにて、
すっかり寒くなった季節に、だからこそ「あたたかいところ」と題した、
今年最後の個展が開催。
ちょっとすてきな展示が出来たと思うので、
お近くにお越しの際は、ぜひとものぞいてみてください。
そして、感想もたくさんお聞かせ下さいね。

やはりここでも、新しいすてきな出会いがたくさんあって、
きっと近い将来、その結果をみなさんにもお伝えすることが出来るはず。

しかも、ことは始まっている部分もあって、
そのひとつが、同じく青山の「LEVI'S VINTAGE CLOTUHING」という
ショップの中で、「reed space」と同シリーズの
「大ガラス写真」が展示されているので、こちらの方もぜひ!

いずれにしても、こうやって少しずつ、
時には”作品”とよばれる”写真たち”が、
もともとそれが生まれた場所でもある、
”日常という場所”に近いところで、展示されているすがたは
やはりうれしいものでもあり、
しかも、それがうつくしかったりすると、尚更のこと、
「これでいい」ということを、たしかめることが出来る。

どうやら、ぼくの居場所は、そんな遠くもなくて、高くもない。

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今日は、久しぶりの日曜日。
やろうと思っていたこと、やらなくてはと思っていたことが、
たくさんあるのに、それがなかなか・・・

大したことはないのだけれど、
ちょっと腰を痛めてしまったもよう?
来週は撮影に、搬入にと肉体労働も続くし、
デスクワークは腰によくないかなーと思って、
横になりながら、本を読んだり〜ビデオを観たりの日曜日。

先週は、兵庫での紅葉の撮影のあと、
一気に、和歌山まで足を伸ばしてみた。
そこは、以前から行ってみたかった”熊野”。

あの平清盛も、藤原定家も歩いたという”熊野古道”。

そんな道のりを思い起こしていると、
窓の外には、冷たい風の中おだやかな雲がたなびいていた。
とにかく今日は休んで、明日からまたがんばらなくては。

そしてまたいつものように、
うつらうつらと雲を追いかける師走な日曜日の空。@横浜


現在、今年は遅めながら、恒例の紅葉撮影で関西。
ところが残念ながら、今年の紅葉の方は予想通りに今ひとつ。。。

それでも、天候に恵まれたこともあって、
肝心の写真の方は、何とか撮れている。

今年のメインの撮影地は兵庫県。
昨日は、姫路〜辰野と撮影。
そして今日は、朝早くから赤穂方面に向かった。

最初に訪れたのは「坂越(さこ)」という海沿いの小さな町。
眠たい目をこすりながらロケバスを降りると、
気温はかなり下がってはいるものの、
あたりは、海沿いの朝ならではのあたたかい光に包まれていた。
そして「いいところだなあ〜」と思いながら、
ゆっくりとあたりを見回したとき、
ぼくは、あることに気が付いた。
「あれっ?もしかしたらここって、
とても”蟲師”なところなのでは?」と。
考えてみたら、原作者の漆原友紀さんの故郷にとても近い。

しかも、ぼくもとても大好きな場所だった。
そんなわけで、今日はたくさんの写真をご紹介。

そして、いつの日か、このあたりを含めて
瀬戸内海のあちこちを、ゆっくりと歩いてみたいと思った。

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一年というのは、ほんとうに早いもので、
あっという間に、今日から師走。
といっても、ぼくの師走はもっと前からはじまっている。(笑)

そんな12月1日、ちょっと無理矢理の中で、
冷たい風の中を、フラフラと散歩に出かけた。
しかも、幸いなことに?携帯を事務所に忘れて。(笑)

このあたりは、すっかり紅葉も色付いて、
あちらこちらで、黄色、赤色、橙色。。。
やはり、そんな色彩は見ているだけでも、
目にもやさしくて、気持ちがいい。

そしてそんなあたたかい色彩の中で、
ふと足元を見ると、そこにはあたたかい光。

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そうそう、詳細は近々お伝えしますが、
ぼくの12月の展覧会のタイトルは、
「あたたかいところ」。

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