December 2005アーカイブ

現在、2005年12月31日午後4時30分。
いよいよ事務所でひとり。

毎年この時期になると、
来年は、これをやってみようとか、
来年こそはこうしようとか、
思ったりするけれど、不思議と今年はそうでもない。
というよりも、何度も書いているように、
現在進行形で進んでいることだらけで、
それどころではないのかもしれない。
しかもこれは、愚痴ではなくて、
むしろとても嬉しいことのひとつ。

それでも振り返ってみると、2005年という年は、
いろいろとあった一年でもあったことは確か。
何より憧れのロバート・フランク氏にお会いして、
そして氏が暮らす、ニューヨークで念願のデビュー。
今年も、多くの素敵な人たちとの出会いがあり、
しかも、その全てが今につながっている。
現在「ほぼ日」で連載中の「写真がもっと好きになる。」にしても、
(今まさに次の原稿を書いている。)
もともと清野さんが出してくれた一通のメールから始まって、
お会いしたスタッフの方々も、無条件に大好きな人たちで、
もちろんその後、お会いした糸井重里さんも、
今ではとても尊敬することの出来る大切な人のひとりとなった。
こうやって人との出会いが、全てを決めていっているのは確か。
だからこそ「人が一番面白い」と思えるのかもしれない。
カメラの方も、今年は満を持して「Leica」に踏み切った。
それもやはり使ってみると、つくづくいいカメラだった。
来年も、きっとこのカメラで多くの写真を撮ることになるだろう。
とにかく一枚でも多くのいい写真を撮りたいというのが、
ぼくの最大の本望。
だってそれで、全てが始まっているのだから。
そして今年も「たかが写真」だけど「されど写真」
だったりすることを痛感した一年だったとも言えるのかもしれない。
もちろん、いろいろあったけれど、
振り返れば、ぼくにとってデビュー20周年の2005年は楽しい年だった。
そして来年は、もっと楽しい年になったらいいのになぁ〜と思っている。

とにかく、今年も一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

そして最後に、こうやって毎日明るい空があることに感謝を込めて、
この大切な日常の空。@東北沢

今日も数人の方々と
「よいお年を。」を繰り返し、先程帰宅。
年末なのにもかかわらず、相変わらずの日常が未だに続いている。
この正月休みには、この本を読もうとか、
このレコードを聴こうとか、この写真のプリントをしようとか
いろいろと準備していたのに、まだ何ひとつとして実現していない。

それでも今日は、朝からオーディオの電源を入れて、
久しぶりにターンテーブルを廻してみた。
まず最初に聴いたのは、パブロ・カザルスのシューベルト。
あの伝説の1961年のプラド音楽祭におけるライブ録音。
その演奏は、まさにカザルスのために集まった演奏家たちによる
魂の交歓そのもの。

その心のこもった美しい旋律に後ろ髪を引かれながら、
昼頃から出社をして、暗室の準備。
しかし肝心のネガがなかなか出て来ない。(苦笑)
その最中に清野さんのお手伝いの撮影を終え、遅めの昼食。
そして無事に目的のネガは見つかったものの、既に夕方。
しかも足りないものがあったので、新宿のヨドバシカメラに向かう。
その足で堀木君と合流して、夕食を共にする。

事務所に戻ってやろうかなとも思ったけれど、
そんな時間でもなくなったので、
こうやって帰宅してMacに向かっている。
それでも、いつものような焦りがないのは
きっと世間が何となくお休みモードのせいなのかもしれない?

外に出て、いつもの空を眺めてみる。
するといつもよりあたりも静かで、
その分不思議と気持ちも何もない青空に向かう、もうすぐお正月の空。@東北沢

考えてみれば、今年は早いところお正月休みにして、
自身の作業を進める予定だったにもかかわらず、
なかなか思い通りにことは進まないもの。
こうやって一日が終わってみると、
結局今日も、いつものように慌ただしい一日。

それでも何かとこの一年を振り返ることが多かった一日。
何人かの親しい人たちから
「今年もお世話になりました。」
という電話をいただいたりして、
「こちらこそ、来年もよろしく御願いします。では、よいお年を。」
と自身も返答する感じは、とても美しい習わしのひとつ。

それにしても今年も、多くの新しい人、新しいものに出会うことが出来た。
そして今日もこの年の瀬に、Amazonから待望の
「Bright Eyes」のCDが届く。
この「Bright Eyes」という、個人的にも何とも気になる名のバンドは、
弱冠25才の「Conor Oberst」率いるインディース・バンド。
インディース・バンドといっても
既にビルボードで1位になったりしているのだから大したもの。
肝心のその音は、Bob DylanやNeil Youngの様だったり、
時としてJohn Lennonを彷彿させる程にとてもアーティスティックな新しい音。
何よりも彼の歌声には、何とも言えない味がある。
ぼくには、とにかくそれが美しいと感じる。

I’m Wide Awake,It’s Morning
ブライト・アイズ
SIDE OUT RECORDS (2005/01/19)
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そんなわけで今日は一日中、その「Bright Eyes」を聴いていた。
そしてとても大きな勇気をもらったような気がしている。
2005年も残すところ、あと二日。
一年を振り返る前に、次から次へと新しいことが始まっている。
きっとそれは、とてもいいことのはず。

新たに聖路加タワーに引っ越した大泉さんの会社の窓からも、そこには新しい空。@築地

ちょっと間が開いてしまった「今日の空」。
今日の東京は、一日中冷たい風が吹き、
ニューヨークのそれを思い出す。
まさに切れるような寒い一日。

相変わらず、何かとやることがあって、
なかなか暗室作業を始めることが出来ていない。
それでも残すところあと3日で2005年が終わる。

こうやってふとした瞬間に、一年を振り返りながら、
もちろんいろいろと嫌なことだってあるけれど、
新しいことも、いっぱい始まったし、
「いい年」だったなぁと思えることが嬉しい。
それもこれも、楽しいことをたくさん作ってくれた
皆さんのおかげ。改めて多謝。

そして、だからこそその分ぼくも
もっと楽しいことをやっていきたいと思っている。

何だか、一年の総まとめみたいになってしまったけれど、
「終わり」も「始まり」も実は同じことなのかもしれない。

一番星が、今晩の星空を告げる、年末の夕暮れ時の空。@中目黒

今日もあっという間に一日が終わろうとしている。
相変わらずここへ来て、何かとバタバタとしている。
暗室の引伸機のヘッドも、久保さんにお借りして、
モノクロ専用のコンデンサーに載せ換えその準備は万端。
その前に、簡単な掃除と思ったけれど、
その暗室は、思った以上に汚くて、またしてもガッカリする。
なかなか思い通りに物事は進まない。

そんなこんなで、今年は早仕舞いして、
自身の暗室作業を予定したものの、未だに始まることが出来ない。

それにしても外はかなり冷え込んでいる。
そして各地より、雪による惨事が聞こえてくる。
どうやら今年は、例年よりも風も冷たく、
つぼみも凍える木枯らしの空。@中目黒

ぼくは毎日、家を出ると一番最初に
そこから見える「空の写真」を撮る。
今住んでいる家を決めたのも、そこにこの空があったから。
そしてこれはひとつの保険のようなもので、
とにかく東京にいる時は、毎日その空を撮っている。

それはこの「今日の空」というコンテンツを続けていく上でも
必要なことではあるけれど、
特に今日のように、一日中外に出る機会がきわめて少ない一日でも、
そのおかげで、空の写真は必ずある。

何よりも驚くのが、当たり前のことながら、
これだけ毎日のように見ていても、同じ空は二度とないという事実。
それはたとえ雲ひとつない空であったとしても、
微妙に光の感じが異なるものだったりする。

そういえば、この東北沢の空がなぜ多いのかを
きちんと書いたことがなかったので、今日は書いてみた。

毎日家を出て、そこにこの空があることが当たり前な日と
ありがたいというか、嬉しいと思える日がある。

何よりも今日のぼくのデジカメには、この空しかなかったので、
尚更のことながら、この空だけはいつもあることが嬉しい今日の空。@東北沢

今日はクリスマス・イブ。
東京も限られた地域で、一日中道路も街も大渋滞。
そんな場面に出くわすと、このクリスマスというイベントも
すっかり定着しているということなのかもしれない。
などと感じてしまう。
ぼくは、実はそんなことを思う程にクリスマスには無関心?
それでもこうやって世の中が、
賑わう感じは嫌ではないから不思議なもの。

今日は遅まきながら、加藤さんより年賀状の刷り上がりが届く。
またしても超弩級の印刷に感嘆する。多謝。
これより、先日サイパンより無事に高田さんが戻ってきたので、
久しぶりに三田の「初」に向かう予定。

それにしても寒い。
きっと今日は、各地でホワイトクリスマス。
そんな人々の雑踏の中を、時折冷たい木枯らしが駆け抜ける。
それでも空には、そんな全てを温かく見守る光がある。

そしてその光がこの世間の全てに木漏れ日を作り出す、今日はイブの空。@渋谷

今日は、日本のかなり広い範囲で大雪。
どうやら日本列島は、すっぽりと寒波に包まれてしまった模様。
東京でも、雪こそ降っていないものの、
本当に寒い一日。

事務所の方では早々に、昨日より大掃除に忘年会。
そして今日は、数年に渡って汚れていた床を一気に塗り直し、
模様替えをしたこともあって、かなり雰囲気も変わって
それこそ「明るい事務所」と変わる。

そういえば「明るい事務所」で思い出したけれど、
先日まで「明るいビル」に事務所を構えていた糸井重里さんが、
今日のダーリン」の中で、
ぼくの連載「写真がもっと好きになる。」の中でも書いた、
自身の信条でもある「ゆっくりものを観る」ということについて
写真集の話を織り込んで、書いてくれていた。
少なくとも、糸井さんがそのことで写真が面白くなってくれたようで
そのことが嬉しかった。

そして先程、美しくリニューアルされた事務所に帰ってきて、
その感じがとても等身大で、そのことも何だか嬉しかった。
そして、きれいになった事務所の中で、次なる年への準備は続く。

家を出る時、階段の途中で、遠くには富士山が見えた。
寒い寒い、今日は大掃除の空。@東北沢

本日より、MOVABLE TYPEのバージョンアップに伴い
このページのアドレスが変わりました。
新しいアドレスは

http://ichigo.tokyophoto.ne.jp/

お手元のブックマークの訂正をお願いします。

昨晩の最終便で、氷点下が続く北海道から東京に帰ってきた。
昨日は各地で大雪のため、空の便も欠航が相次いでいたけど、
東京便は、定刻通りの帰京。

こちらに戻ると、みんなは「寒い、寒い」というけれど、
ぼくには、むしろ「暖かい」と感じるから不思議。
それ程に、自身の身体は北国仕様になった模様?

何よりも今回の北海道は、ぼくにとっては大きな収穫があった。
しかもそれは、今まで何となく思っていたことが、
ひとつの大きな確信に変わった旅でもあった。
中でも、写真家 基 敦さんとの出会いは、
特に北海道で何かをやることに対しても、
ぼくに大きな必然を生んでくれた。
そして、その詳細は2006年に明らかになっていくはずなので、
乞うご期待。

今日は、こんな忙しい時期に東京を離れていたので、
当然のことながら、慌ただしい一日。
しかし困ったことになかなか、この東京のペースに馴染んでいかない。
仕方がないので、先程やらなければならないことを、
またしても残したままで、早々に帰宅。

こうやってそれこそ日常の空の下に戻ってきたけれど、
気持ちは未だに北海道の雪の中を彷徨っているような気もする、日常も新鮮な空。@東北沢

今日の札幌は朝から大雪。
その大雪の中、生まれて初めて、
それこそ、自身が生まれた場所を訪ねてみる。
そこは札幌の藻岩山の麓にある静かな住宅街。
記憶はないけれど、ぼくはここに二歳までいた。
おそらく当時の面影は、既にそこにはないのだけれど、
この大雪が、そういった新しいものを覆い隠していく。

その真っ白な雪の中で、雪まみれになりながら、
カメラと共に大きな安心感を感じる、生まれた場所の空。@旧山元町、札幌

本日は昨日も書いた「ほぼ日刊イトイ新聞」内にての連載
「写真がもっと好きになる。」ー菅原一剛の写真ワークショップー
第1回「写真の始まりは、いつもお散歩。」が更新された。

そして早速の多くのお手紙もいただいているようで、多謝。
個人的にも、何だか楽しみになってきた。

写真とは、本当に面白いもので、
そんな楽しい連載が始まった最中、ぼくは携帯さえつながらない雪の中。
写真家の基 敦さんのアトリエにお邪魔して、
氷点下30度の月夜の下での写真談義。
基さんは、ぼくと同世代でその生き方もやり方もまるで異なりながらも、
同時に多くの共通点もある、同じにおいを持った写真家。
うまく言えないけれど、これもまたお散歩のひとつ。
それというのも、ぼくは基さんと会うのは今日が初めて。
しかも、初めて訪れた冬の富良野。
だからこそ、見つかったものもある。

そして今日、札幌に戻る道すがら、
吹雪の原生林にカメラを向けた。

20051216.jpg
at Furano

日常から離れた北国の中で、その景色は全く異なるけれど、
きっとこれも、大きなお散歩なのかもしれない?

20051215.jpg

現在、富良野に向かうスーパーホワイトアロー11号の
車中にての更新。

先程まで、目の前は雪で真っ白。
ところが小一時間走ると雪もあがった。
まもなく旭川。

何より本日より、
いよいよ「ほぼ日刊イトイ新聞」にて、
連載「写真がもっと好きになる。」が始まった。

とにかく、頑張りますので乞うご期待。

雪景色の中を、白い雪を求めて走り抜ける、
白に包まれる、白追いの空。@まもなく旭川

fujiihideki.jpg
Copyright by Hideki Fujii

先程、一度ホテルに戻ってきたので、そのタイミングでの更新。
本日より、その「チャリティー写真展-The Power of Photographs-」が始まった。

12月14日(水)〜18日(日)
午前10時〜午前8時(最終日は6時まで)
札幌西武地下2階=催事場
札幌市中央区北4条西3丁目1番地
011−251−0111

まずは会場に足を運ぶ。
この写真展は、北海道在住の写真家が中心となって、
それにぼくみたいな写真家が数人加わってというかたちなので、
その内容も多種多彩。とはいうものの、
その多くは北海道の美しい自然をとらえたもの。
この写真展は、写真家の藤井秀樹さんが中心となって企画された。
そして、その藤井秀樹さんも、
実は、ニューヨーク在住の写真家井津建朗さんが、
カンボジアに「アンコールワット小児病院」を設立したことがきっかけとのこと。
ぼくはまだまだそんなところまで及ばないけれど、
とにかくその藤井秀樹さんが、撮影された「カンボジアの子供たち」の写真は、
とにかく真摯で、丁寧な眼差しの写真だと思った。
それまでの藤井秀樹さんの写真は、それこそその制作過程が丁寧な写真。
そんな数十年の後に、このような丁寧な眼差しが成立するという
とてつもなく大きなことを、教えていただいたような気がした。

そして先程、会場に来られた藤井秀樹さんに、初めてお会いする。
自身の先生、早崎治氏とも非常に親しい間柄の模様。
ぼくの写真も、大いに褒めていただいた。ありがとうございました。

今日は、朝からパラパラと弱い雪。
そうなると大降りではないけれど、あっという間に街並みが雪景色と変わる。
これより、その凛と冷え込んだ街の中に外出。
ホテルの戻る道すがら。
この雪写るかなぁ〜と思いながら、シャッターを切ってみると
やはり写るのは少しだけ?

もっといっぱい降っているのに、写ったのはこれだけの雪景色の空。@札幌

20051213.jpg


昨晩は途中で断念してしまったけれど、今日は何とか大丈夫そう。
それでも、あの数時間後には、札幌へと向かう飛行機に搭乗していたわけだから
まだ何も落ち着いていないことは確か。

札幌に着くと、さすがに寒い。
しかも今日は各地で大雪のニュースが相次いでいる模様。
ちなみに最高気温も氷点下。
夜になるとその寒さは一段と増し、現在氷点下9度。

何より今日は、吉岡さんがお忙しいにもかかわらず、
嬉しいことに空港まで迎えに来てくれた。多謝。
今回は吉岡さんの企画で、明日より札幌西武にて催される
カンボジア難民に対する「チャリティー写真展」に
参加させてもらったので、その為に札幌に来た。

当初、現在のようなスケジュールが予測できなかったので、
息抜きにもなるかと、札幌行きを快諾したものの、
こんなことになるとは。

それでも、寒いながらも、その冷たい凛とした大気は
不思議と、自身をリラックスさせてくれるように感じる、北国の空。@札幌

20051211.jpg


長〜い一日が終わって、すでに日が変わって、
まもなく午前4時。
更新しようかなぁ〜と思ったけれど、眠いのでこのへんで。

詳細は明日、札幌から。

今日は昨日とは打って変わって、一気に冬模様の曇り空。
冬なんだから仕方がないけれど、とにかく寒い。
そしてその寒空の下で、ぼくの長い一日が始まった。

今日も昼過ぎに出社して、原稿書きに勤しんでみる。
とにかくここのところ、写真家なのにも関わらず、テキスト漬けな毎日?
にもかかわらず、その合間にこうやって、余計なテキストを書いている自分がいる。(苦笑)
これ、嫌いじゃないってこと???
とはいうものの、これはメモみたいなものなので気楽なもの。
それでもちょっと焦ってはいる。(本末転倒)

長い一日というのは、今日は現在の作業を済ませた後、
深夜よりV編があるので、スタジオに向かう予定。
終わるのは何時なんだろう?


それにしても今日の寒空は、辺り一面の大気をすべての印象を白くしている。
ここのところ「白」という色がとても気になっている。
今日のような寒空の下の「白」は、どんな白? と思いながら空を見つめる白い空。@東北沢

どうやら今日も、日が変わってしまいそうではあるけれど、
久しぶりに自分のペースで、こうやって深夜の「今日の空」。

少し落ち着いてきたのかもしれない。
それでも、具体的に落ち着いてきたわけではなく、
少し気が楽になっている程度なのかもしれない?

今日の東京は、朝から快晴。
とても高い青空が拡がっていた。
しかも幾分ポカポカとした陽気で、お散歩日和の土曜日。
それでも、今日も朝から出社して黙々と作業を続ける。
事務所では、田尾さんが暗室作業。
やがて清野さんが現れ〜続いて徳重さん〜岡本と続く。

そんな最中に、ちょっと必要だったので、20年前の写真を引っ張り出してみた。
それは、パリに行って、いろんな意味で初めて撮影した肖像写真。
今見ると、個人的にはそのたった一枚のポートレイトから
いろんなことを思い出す不思議。

今日は2005年12月10日。
気が付けば、まさに師走。
時の流れに、それぞれの速度を感じながら、
何かが変わった? いつもよりも高く感じる青い空。@中目黒


イマジン

早いもので、25年前の1980年12月8日。
故ジョン・レノンは、ニューヨークのダコタハウス前で、狂人の銃弾に倒れた。
当時、そのニュースは、大きな衝撃となって日本中を震撼した。
そして、それはぼくにとっても、心の中に大きな穴が開いてしまったかのような生まれて初めての、大いなる消失感があった。
特に、当時自身の進路について模索を繰り返していた上でも、ジョン・レノンは、大きな指針のひとつだった。
そして、この「Imagine」のジャケット写真が、そういったすべてを諭してくれているように感じていた。

翌年、ぼくはそんな思いを胸に抱いて「写真学科」に入学した。
そしてその大学時代の4年間は、毎年命日の12月8日に、友人たちと「ジョン・レノン追悼スタジオ」と称して、貸スタジオにて、ジョンの曲の演奏を繰り返していた。

それから25年経った「12月8日という今日」、
J-WAVEでも朝から、一日中ジョンの曲をオンエアしていた。
今でも、しかもいつも聴いているけれど、やはり今日は、そんな曲のすべてが、改めて心に滲みた。


There are places I'll remember
All my life though some have changed
Some forever not for better
Some have gone and some remain
All these places have their moments
With lovers and friends I still can recall
Some are dead and some are living
In my life I've loved them all

(IN MY LIFEより)

「〈In my life〉 は本当に意識してぼくの人生について書いた初めての曲だと思う…。…ぼくの家から町までバスに乗るところから始まるんだ。思い出す場所を全部並べながらね。ばかげてるとは思ったけど…。
 寝転がっていると、懐かしいいろんな場所が歌詞になって浮かんできて、何日も何時間もかけてひとりよがりにならない歌詞を書こうと頑張ったんだ。そしてあきらめかけたとき、やっと〈In my life〉が浮かんだのさ。」by John Lennon


いつでも 空は青く広がって

いつでも 雲は白く流れて

そして 毎日は変わらずに

I LIKE TODAY

そんなわけで、ブログを再開。
ご想像通り? 
現在、「菅原一剛写真研究室」はのっけから、てんてこ舞い。
多くのご心配メールも戴いている模様です。多謝。

模様と言ったのは、実は現在自身のメインPCでもある、
「PowerBook」を初期化して、
OSX Tigerのインストール中。トホホ〜涙。
そんな最中、ロケ用の「Vaio」にて「今日の空」。

昨日は、早朝よりドンヨリとした曇り空の中、伊豆にてロケ。
途中、空からはパラパラと霙のような?雹のような?ものまで落ちてきた。
幸い屋内にての撮影だったので、無事に撮影を終えて帰途につく。
しかし困ったことに東名高速が事故続きで、30kmを越す大渋滞。。。
そんなわけで、帰り道はおよそ6時間もかかってしまった!
事務所に戻って、やることが山積みにもかかわらず、
その上、肝心のMacが・・・・・

そして今日も、朝からスタジオ入り。
撮影を終えて事務所に戻って、
早々にアップル・サポートセンターに問い合わせるも、
空しく初期化。(涙)

それにしても、昨晩の強い風で、
目黒川の桜並木の紅葉も、一気に散ってしまった。
それだけで、あたりの景色はあっという間に冬景色と変わる。

それでも、今日の夕暮れ時はきれいだった。
朝は朝で、自宅を出ると、冷たい風の中で、
遠くにはすっかり雪帽子をかぶった富士山が、はっきりと見えていた。
そして夕方には、赤みの中に青さが混ざり、まさに印象は「ピンクな空」。

どうやらこれで、何かが変わりそうな予感がする?
気が付くと、それはまるで「空占い」のような、幸運のピンクの空。@中目黒

またしても、ちょっと間をおいての更新となる。
その前に、とりあえずお知らせをひとつ。

いよいよ清野さんが、「I LIKE TODAY」のサイト及びに会社を始動するので、
ご覧のように内容は変わらないけれど、
このブログのタイトルも、12月より新たに
「菅原一剛写真研究室」とする。

「菅原一剛写真研究所」が
http://www.ichigosugawara.com
ということで、ここはもうちょっと具体的ないろいろ。

そしてそれは、いつの日も当然のことながら、
「I LIKE TODAY」な日常から生まれる。

今後とも、よろしくお願いします。

あ〜あっ、せっかく毎日書こうと思っていたのに、
12月も、あっという間に二日が経ってしまった。
とにかく、ここのところ、写真家なのにもかかわらず、
原稿書きに追われている?(苦笑)

そんな時に限って、自身のMacがこの場に及んで失速する。
おそらく昔のMacだったら、あの爆弾マークの連続な感じ。

いろいろ書こうと思っていたこともあるけれど、
今日は、さすがに眠いので、ただの更新。

そういえば、今日の空も極めて薄味な空だった。
とにもかくにも、既に使い始めた、初めての「ほぼ日手帳」と共に、
気が付けば師走な、さぁ困った?な空。@東北沢

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