先日、震災直後より続いている「DUST MY BROOM PROJECT」では、
今年は、昨年の石巻に続いて、気仙沼市立中井小学校にて、
友人の現代美術作家・大巻伸嗣さんのプロジェクト
「Memorial Rebirth」を開催しました。
この「Memorial Rebirth」は、日常の中にもう一つの日常として
シャボン玉を通じて、新たな光の記憶を構築することを
ひとつの目的とするインスタレーションでもあります。
そして今回の会場に選ばれた中井小学校では、
未だに、校庭のその半分は仮設住宅。
ですので、このような場所に多くの人々が集っての催しが、
本当にそこに暮らす人々にとって、楽しいこととなってくれるのか
そのことがぼくは、当初からとても気になっていました。
それでもぼくたちは、多くの人々に、そして子供たちに、
少しでもたくさんの笑顔が生まれることを願って、
青南商事の社員、東北大学の学生、東京芸大の学生、
そして、中井小学校の校長先生をはじめとした皆さんの力を借り、
朝から手際のよい微笑ましい連携で、50台の大型シャボン玉製造機を
校庭の中心に、山のように積み上げました。
心配していた天気も、これまたいつものように天気予報を覆し、
とはいうものの、途中、通り雨もありましたが、
昼の部も、夜の部も、晴れやかな空の中で、
キラキラとシャボン玉が舞っていました。
そして始まってみると、子供たちが楽しそうなのはもちろんのこと、
最終的には、隣接する仮設住宅の皆さんも全員、
宙に舞う、大量の虹色のシャボン玉を観に、家を出て来ました。
そのことが、とてもうれしかった。。。
そして、そんな仮設住宅の方からの
「ありがとうございました。」という言葉は、
ぼくたちにとっても、何よりの喜びでした。
ここ気仙沼も、復興という言葉には、まだまだ時間がかかりそうですが、
それでも一歩一歩進んでいくその歩みに、
これからもぼくたちも一緒に歩んでいこうと考えています。
打ち上げ時に聞いた、スタッフ全員の言葉にも、
そんな気持ちが溢れていました。
現在、ぼくと田尾ちゃんと大籏くんとで撮影した
写真と動画を編集中です。
こちらも完成したら、ご覧に入れられると思います。
そして来年の"311"には、岩手県山田町での
「DUST MY BROOM Memorial Rebirth」の開催が決定しています!