June 2006アーカイブ


それにしても、時間が流れていくのは早いもの。
週刊で「写真がもっと好きになる。」という連載を
やらせてもらっていることもあって、
あっという間に、一週間が過ぎてゆくのを痛感する。

それでも、時間の流れというのは、
逆さまに、実は動いているようで、
そんなものはないと思う瞬間もあるから不思議なもの。

今日も、最初の話の内容は、残念な話ではあったものの、
久しぶりに、大久保さんから電話をもらう。
ちょうど、会いたいなあーと思っていたので、
ちょっとビックリ。
そしてその後に、真弥ちゃんとも電話で話した。
実は二人とも、ぼくが20代の時に、
とても親しかった人たちで、
それでも最近では、あまり会うことがなくなってしまった人たち。
(特に真弥ちゃんは、今はアメリカにいるので)
そんな人たちと、久しぶりに話をしていて、
お互いに、「何だか不思議だねー?昔と何も変わらないね!」
を自然と繰り返していた。

電話を切ったあと、何となくではあるものの、
それはきっとお互いに自分に正直に生きてきた証なのかも?
なんて思っていた。

そして夜は、今度は現在最も近くにいる久保さんと
これまた何となく、六本木の「楼外漊」で
「えびもつつゆそば」を食べた。
これは以前にも、ちょっと書いたけれど、
早崎先生の好物だったこともあって、
ぼくも助手時代からの大好物。
そして、その味も全く変わっていなくて、それだけで嬉しくなる。

何だか、今日はそんな一日だった。
そんな時間はいつだって、後になってみたら、あってないようなもの。
でもきっと、自分にうそをついた時間は、
いくら積み重ねたって、何も変わらないし、
逆さまに正直に歩いてきた結果、訪れた時間というのは、
たとえそれが、瞬間という短い時間だとしても、
それは永遠のものなのかも?なんて思ったりた。

きっと時間というのはそんなもの。
そしてそれこそが、写真の魅力なんだよなぁーと思ったりして。

空は、今週も相変わらずの梅雨空が続きそうだけど、
きっとこの空だって、その空の下で、しっかり時間を積み重ねていれば、
気が付いたときには、青空の下にいるような予感がする。

きっと、そう。


20060623.jpg

やはり、今日も梅雨空が晴れてこない。
それもそのはず、
今日は明け方にもかかわらず、もうのすごい視聴率だった
ワールドカップの日本対ブラジル戦を
プリントにやってきた、御殿場のアトリエで観戦。
そして、ご存じの通りに
その力の差をまざまざと見せつけられる残念な結果。
日本のワールドカップが終わってしまった。。。

そんなわけで、この結果をしかと受け止めて
仕事にとりかかるかと思うには思うのだけれど、
やはり今ひとつ、勢いがついてこない?

とはいうものの、そんなことも言ってられず、
そろそろゆっくりと始動。。。

そして、あたりはまだ白い景色。
それでも、本日更新の「写真がもっと好きになる。
でも話したように、その中で植物たちは
青々と、静かに、生き生きしている。

あれっ、そんなことを書いていたら、
あたりが明るくなってきた。

朝は、眠たい目を擦りながら、
”う〜〜ん”と唸っていたけれど、

ここは何とか気分を変えてと、W杯敗退の空。@十里木高原


惜しかったとはいうものの、
サッカー日本代表は、クロアチアと引き分け。
今大会は、いつもだったら楽しみにしている他国の試合も
あまり見れていないこともあって、
その結果が、余計にどうにもスッキリしない。

次の試合は、22日の深夜にブラジル戦。
結果はともかく、楽しみな試合。

そんなスッキリしない結果も、
梅雨空のせいにしてしまいたくなるほどに
昨晩から天気の方も、いっこうにはっきりして来ない。

それでも、その空の下を散歩してみると、
それはそれで悪くない。

まさに梅雨空とはこんなものなのかもな空。@片倉・横浜


20060616.jpg

今週の日本列島は、
WorldCupドイツ大会において、
日本代表が初戦のオーストラリア戦で、
惜しくも敗戦してしまったことも手伝ってか?
相変わらず、スッキリしない梅雨空が続いている。

そしてそんな梅雨空の下で、ぼくも相変わらずの
慌ただしい毎日が続いている。
この研究所ブログも、途中まで書いて、
アップ出来ていないものが、たくさんある。。。

それでも季節の移り変わりの中で、
実はいろんなものが、ゆっくりと移り変わってもいる。

いよいよ明日は、力也君の防衛戦。
ぼくまでが、ちょっと緊張してきた。
日曜日には、クロアチア戦も控えている。
そして湿度も相まって、ちょっとしっとりと汗。。。

光のことよりも、それにも増して不快指数の高い空。@赤坂あたり


Doisneau04.jpg
at Alliance Francaise de Singapore

何とか展覧会もオープンすることが出来たものの、
その後、すぐに青森に行ったりと、またしても久しぶりの更新。
現在、「今日の空」を観ていただければわかるように、
シンガポール展も11日までとなったので、
昨日より、シンガポールに来ている。

東京も、遂に梅雨入りしたとのことだけど、
こちらも、スッキリしない天気が続いている。
今日も朝から、雷と共にものすごい勢いでスコール。
そしてその後、雨は上がったものの、
一日中ドンヨリとした曇り空。
今日はそんな曇り空の下、忙しい一日だったような?

それというのも、一日中多くの人に会って、
またしても慣れない英語で会話を繰り返したこともあって、
すごく疲れているけれど、そんな疲れも消えてしまうほどに
嬉しくて、衝撃的ないろいろがあった。

まず、今日は午後にフランス大使夫妻が、
お忙しい最中、プライベートで展覧会を
観に来てくださったので、会場に向かう。
夫妻は、ぼくの写真をとても興味深く観てくれて、
もったいない程に、高い評価をしてくれた。
そして、今日は「Monthly Photograph 2006 Singapore」
において、「The Arts House」にて開催の
「Henri Cartier-Bresson展」
と共に、
メインイベントのひとつとして
「Alliance Francaise de Singapore」において開催される
「Robert Doisneau展」
のオープニング・レセプション。

ぼくはそのレセプションに、大使からもご招待いただいたので、
その会場に足を運んだ。

Doisneau03.jpg

どうやら、今までのぼくにとって、
この「Robert Doisneau」という写真家の写真は、
「あのKissの写真で有名な」という枕詞のような紹介に
まんまと騙されていたこともあって、
とてもうまい写真を撮ることは知っていたけれど、
考えてみたら、こうやってオリジナルプリントを観たのは初めて。
ちょっと、ショックだった。
とにかく、すばらしいのである!
それらの写真を観て、ぼくの今までのドアノー感は一変した。
そんな彼の写真は、思い切った言い方をしてしまうと、
いい意味での、ぼくの好きなパリそのものとも言える。
もちろん、そこにはパリはいやらしいなぁー
と思うところもしっかりあって、
それでも彼のすべての写真は、
とてもお茶目で、それでいてしっかりとどことなくお洒落で、
しかも、その上写真に対しては、
「写真が大好き」という点で、とてもまじめ。
そんなすべてが、こうやって一堂に介して固まりになったときには
美しくないわけがない。
そして、その世界からは何となく「TINTIN」の世界もあるような?

そんなわけで、今までぼくが観てきた
ある部分とても編集された、ドアノーの写真群の印象は
あっという間に、一変した。
そして、このスピード感も写真のいいところ。

しかも、考えてみたら、またしても「Robert」。
どうやら、この名前の写真家には、写真の天分が与えられる模様?

そしてその席で、大使夫妻よりは、
またしても最大の賛辞のお言葉と共にすばらしい贈り物を戴いた!
それは、今回のこの「Monthly Photograph 2006 Singapore」
のために作られた図録の、特別なボックスセット!
ぼくにとっては、自身のシンガポール展を記念する意味でも
この上ない贈り物となった。心より多謝。

とにかく、こうやってまたシンガポールに来て、
知っていたはずの、知らないことに出会うことが出来た。
「やはり、本物を見なくてはダメ。」という教訓と共に、
何だか、不思議とこの新しい発見がとても嬉しい。
そしてきっと明日も、何かがあるはず。。。

Doisneau02.jpg

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