September 2007アーカイブ


GSS_dm.jpg


ゼラチンシルバーセッション2007 —Filmを次の世代へ残すために—

会場/アクシス ギャラリー(六本木)
期間/2007年10月2日(火)〜20日(土)
時間/11:00〜19:00(最終日は17:00まで)
入場料/無料
主催/ゼラチンシルバーセッション実行委員会
http://www.gelatinsilversession.com


070925 Full Moon


今年の「中秋の名月」は、
東京でもとてもきれいに観られましたね。
ぼくも数年前に、ビームスで開催した「SILENTSEEING」を
懐かしく思い出しながら、満月を見上げていました。
この「SILENTSEEING」というのは、造語なのですが、
その中にぼくは「ゆっくり、しずかに、ものを観ましょう。」
というメッセージを込めました。
特に「写真」というのは、瞬間瞬間で写し出されるものなのですが、
実は、それこそが「写真そのもの」だったりもするのですよね。

そしてこの日は、今やぼくの中では恒例となっている
高円寺・次郎吉における「blues.the butcher」のLIVEの日。
これもまた同じように、何度となく繰り返し演奏され続けている
BLUESというルーツミュージックを、
ホトケさんが中心となって、そこに沼澤さんのグルーブが重なり、
中条さんのベースと、コテツさんのハーブが音の厚みを作り上げ、
その演奏される、ものすごいスピード感とは裏腹に、
とてもゆったりとした、心地いいぬくもりが生まれてきています。
きっと、これらも同じことなのかもしれませんね。

しかも、その日は次の日からオープンの
フェルメール”牛乳を注ぐ女”とオランダ風俗画展」を
一足先に見せていただいたのでした。
それこそフェルメールといえば、描いた絵は生涯30点。
若くしてこの世を去ってしまったことも手伝ってのことではあるけれど、
それにしても、一点の絵にかけられた時間はかなりのもの。
そしてその眼差しは、今回の「牛乳を注ぐ女」にしてもすべて、
その日常に向けられているのです。
そこから、こんなにも普遍的な世界が生まれているのですから、
それって、どう考えても相当すてきなことですよね。
フェルメールの絵は、一点しかありませんが、
それでも、十分に見応えのある
まさに「This is SILENTSEEING」な世界でした。

いよいよというか、やっと、秋ですね。


070917 Yakushima


先週、CFの撮影で、久しぶりに屋久島に行って来ました。
運良く、台風はおもしろいように避けてくれたけれど?
それでも一度山に入ると、時折強い雨に打たれて、
もう、すべてがずぶ濡れ。。。
その上、雨が降ると、眼鏡というのが、大いなるくせ者。
それというのも、濡れることによって、レンズ効果が生まれ?
遠近感を失ってしまうのです。
だから特に、あのいつ滑ってもおかしくない岩に足を下ろすのが
怖いの何のって・・・しかも、時にはものすごい急勾配。

そんなわけで、天気は少々荒れて、
だから登山も大変で、でもきっとその分、
屋久島ならではの映像が撮影できたことは確か。
もちろん、これより編集やらいろいろあるけれど、
その公開をお楽しみに!
もちろん、写真もその中に含まれています。

そして、今回屋久島に行って思ったのは、
「世界遺産」ってどうなんだろう?ということ。
それというのも、そのおかげで観光客が倍増し(倍どころではない)
登山道が整備されて、その道を多くの人々が、
観光登山ガイドなる、訳のわからない人々と共に歩いている。
そうなるともはや、その場所は「秘境」ではない。。。
だって看板が「もののけ姫の森」ですから。(笑)
しかも、ぼくはそんなガイドたちの態度に大きな違和感を感じたのです。
何だか、とても偉そうで、やけに妄信的。
テレビでは、新総裁の報道が続いているけれど、
そこにも、同じようないや〜な感じの政治的なにおいがあった。
それもそのはず、「世界遺産」になったとたんに、
屋久島は、環境庁の管轄になったとのことなのです。

とにかく、そんなことはどうでもいいのですが、
今一度、「観光」というものを考え直さなければ、と思った旅でした。
必ずもっといいかたちがあるはずですよね。

だって、あんなにも美しい森がそこにあるのだから。


hirosaki.jpg


SEINAN Presents
「Blues Power Live~Yoshiyuki Asano Memorial~」
"blues.the-butcher-590213"
永井“ホトケ”隆(vo,g)沼澤尚(dr)KOTEZ(vo,bluesharp)中條卓(b)

10/1(月)open:19:00 start:19:30
会場:スペース・デネガ
青森県弘前市上瓦ヶ町11−2 tel:0172−32−1794
http://www.geocities.jp/spacedenega/
料金:¥2,000(ワンドリンク付き)
問い合わせ:FMアップルウェーブ 0172−38−0788


早いもので、-butcher-こと浅野祥之さんが亡くなって、
あっという間にもうすぐ五ヶ月。
それでもその間に、いろいろあったけれど・・・
ちょっと縁があって、ぼくが以前より撮影をしている
青森の「青南商事」という日本でも有数のリサイクル会社主催で、
いよいよ、来る10月1日青森弘前にて、
“blues.the-butcher-590213”のLIVEがあるのです!
しかも、弘前の”FMアップルウェーブ”では、
「BLUES POWER」というホトケさんの番組もスタートします。

といった具合に、しっかりと何かが動き始めました。
そして先日は、その番組の収録もあったのですが、
スタジオの中で流れる浅野さんのギター、
いつも以上に、今まで以上に、しびれました。。。

とにかく、今後の動向をお楽しみに。
もちろんぼくも、写真を撮り続けていきますよ。

そして、青森に行けない方はこちら。

9/25(火)高円寺JIROKICHI
“blues.the-butcher-590213”
永井“ホトケ”隆(vo,g) 沼澤尚(dr) KOTEZ(vo,harp) 中條卓(b)
open:18:30 start:19:30 charge:¥3,000
問い合わせ:03-3339-2727


今日は、そんなご報告。
そしてぼくは、明日より屋久島に行ってきます。

あっ、明日早いんで早く寝なくては。。。


ぼくは今朝、台風の後を追いかけるように
朝一番の新幹線で、名古屋から東京に帰ってきた。
そして何だか、久しぶりの東京。

昨日は、来年出版される写真集の撮影で
上高地に行っていたので、その足で名古屋に向かい、
現在、大巻伸嗣さんが出展している愛知県美術館の展覧会
"Cycle and Recycle"展に駆けつける。
レセプションには間に合わなかったけれど、
大巻さんとも、マイクさんとも会うことが出来て、
歩き疲れた身体の疲れを忘れてしまうほどに楽しい時間。


Mr.Shinji Ohmaki in "Cycle and Recycle"


作品もご覧のように、一見とてもあかるくて、あたたかい世界。
ところがそれらは、以前より何となく感じてはいたものの、
改めて、いきなり何となく創られた”あかるい世界”
ではないことを確信できたことが、何よりもうれしかった。
そんなわけで、大巻さんとも、終始そんな話をしていたような...
しかも、やはりそんな時間はとてもあたたかいから、
ますます、うれしくなる。

そしておもしろいなあ、と思うのは、
今まわりで起きているすべてのことが、
確実につながっているということ。

先日北海道にも行っていたので、いろいろあるのですが、
今日のところは、上高地のお話。
現在、上高地は日本有数の観光地のひとつ。
ところが、この上高地という場所が広く知られるようになったのは、
実は明治時代になってからのこと。
しかも、この地の美しさを教えてくれたのは
ウォルター・ウェストンなるイギリス人宣教師。
今では、誰もが絵はがきなどで知るあの光景を、
いったい初めて観たウェストンは、
いったいどのように感じたのだろうか?

などと思いながら、ぼくは今回写真を撮っていた。
今回の撮影は第一回目なので、まだおぼろげではあるけれど、
少なくとも目の前に拡がっていた、光と水の光景は、
とてもキラキラとしていて、美しかったのはもちろんのこと、
とてもあたたかい生命の息吹を、
たくさんの人々でひしめき合う都会以上に感じることが出来た。
だから、それがしっかりと写ってくれれば、と願うばかり。
しかも、この上高地という場所が生まれたのは、
今からおよそ200万年前。
ということは、まさに人類の歴史と同じ時間を歩んでいる。
その上、この穂高連峰は、世界有数の活火山だと聞いた。

そんなこんなで、どうやら新しい上高地の写真が
生まれてくれる予感がする。。。

上高地にしてもまだ他にもいろいろあるのですが、
今日のところはこの辺で。
とにかく、あたたかいいろいろはしっかりとつながっていますよ。

この本、ちょっとおすすめです。


日本アルプス―登山と探検 (平凡社ライブラリー)

日本アルプス―登山と探検 (平凡社ライブラリー)

December 2017

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31