December 2009アーカイブ


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今年も残すところ一日となりました。
少しご報告が遅くなってしまいましたが、
雑誌「コマーシャル・フォト」におきまして、
「進化する菅原一剛論」などという少しばかり照れくさいタイトルで
インタビューページとして特集されました。
それを今日、自身で改めて読み直していたのですが、
「ほんとうのこと」であるとか、「あたらしいこと」とかの話を繰り返しています。

あたらしいことといえば、このブログページのアドレスも
東京観光写真倶楽部」のアドレスと共に新しくなりました。
ブックマークされている方は、お手数ですが変更をお願いします。
それにともなって、サーバーの関係で
「Movable Type」も、長らく慣れ親しんだversionが3から4に変わりました。
このようにインターフェースが変わるだけで、
戸惑いながらも、とても新鮮な気持ちになります。
関係ない話ですが、「Firefox」も2から3へアップグレードしました。笑。
この大晦日にOSも「Snow Leopard」にアップグレードしましたし、
愛用の「ほぼ日手帳」も、今日からアンリさんのカバーと共に使い始めました。
そんな「ほぼ日」では「にわか写真部」も再開されています。

最後のご報告と思って、
あたらしい環境で、その練習も兼ねて書いてみようと思ったのですが、
考えれば考えるほど、

「今年もありがとうございました。」

「そして来年もよろしくお願いします。」

というとても月並みな言葉以上の言葉が見つかりません。

そして来年も「ほんとうのこと」と「あたらしいこと」を
大好きな写真の中で、時にはそのくくりを飛び越えて、
もっともっとたくさん続けて行きたいと思っています。

ではみなさんも、よいお年をお迎え下さい。


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21日まで開催していました、写真展「dansa とてもとてもありがとう。」
たくさんの方にご来場いただきました。
そして、たくさんのあたたかいメッセージと募金が集まりました。
こちらこそ、とてもとてもありがとうございました。

今年の年末年始は、リコーさんに縁があるようで、
この度は、本日23日より28日まで「Secret」というチャリティー写真展に参加しています。
こちらは「NPO法人 やんばる森のトラスト」が実施する
森林整体系保護プロジェクト活動へ写真販売の売上が寄付されるものです。
プリントをとてもお安く手に入れるチャンスでもありますので、
年末のお忙しい時ではありますが、奮ってご参加下さい。


会期:2009年12月23日(水)~2009年12月28日(月) 火曜日休館
時間:11:00〜20:00(最終日は15:00終了)
2009年12月29日(火)〜2010年1月5日(火)まで休館
会場:三愛ドリームセンター(受付9階)RING CUBE ギャラリーゾーン
住所:東京都中央区銀座5-7-2
問い合わせ:RING CUBE 03-3289-1521
主催:株式会社リコー


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いよいよ、写真集「DUST MY BROOM」が発売されました!

この写真集は、青森弘前に本社がある「青南商事」という
東北では一番大きなリサイクル会社の工場を
およそ4年に渡って撮り続けたものです。

現在、ご存じの方も多いと思いますが、
雑誌「デジタル・フォト」におきまして同タイトルで連載しています。
その中で、この写真集のことについて書きましたので、
そちらを引用させていただきますと、


写真集「DUST MY BROOM」発売に寄せて


数年前に、ぼくは今回の写真集の被写体でもある、

北国青森の「青南商事」というリサイクル会社を訪れました。

もちろんそこはリサイクル工場なのですから、見渡す限りゴミの山でした。

普段ぼくたちは、ゴミというのは"きたないもの"と思っていますが、

ぼくは不思議と、そこにあるゴミたちを見て、

"きたない"という印象をまるで感じませんでした。

むしろ、"かっこういい"であるとか、"うつくしい"という印象を強く持ちました。

そしてぼくは、まるでその答えを探すように、

幾度もそんなリサイクル工場の中にあるゴミたちを夢中になって撮り続けました。

すると、そこには自身の体験も含めて、様々な発見がありました。

しかもそこに写っているものはすべて、

ぼくたちととても親しい関係にあるものたちばかりなのです。

そんな撮影を繰り返す中で、はっきりとしてきたのが、

ここにあるゴミたちは、ただのゴミたちではなく、

リサイクルという再生のために存在しているゴミたちなので、

すべてがとても"大切にされている"ということでした。

そして、このことはぼくたちが暮らしていく上でも、

実はとても大切なことなのではないでしょうか。

そう思うと、余計にとてもすてきなことだと感じました。

ですので、ぼくもその思いを込めて、

もう一度手に取ることの出来る"世界で一番きれいなゴミの本"

という新しいかたまりを作ってみました。

そのすがたを、ぜひとも手にとって確かめてみてください。

よろしくお願いいたします。

菅原一剛


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そして今回の写真集は、印刷がすごくいい写真集に仕上がったと自負しています。
それもこれも、ファイトクラブのみんなが作ってくれたその入稿データを、
凸版印刷が誇るプリンティングディレクター都甲さんの手による
今時あり得ないような、インクもりもりの重厚な印刷のおかげです。
しかも、全面にその印刷を包み込むように透明ニスが印刷されています。

表紙も裏方が前面に出ている写真集ということで、
表も裏もありません。
その上、2色の箔を使うという何とも贅沢な仕上がりです。
とにかく、すべてにおいて積極的に取り組んでくれた
担当編集者の斉藤さんのおかげです。ありがとうね。


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そしてそして、配本日の11月27日には、
突然ホトケさんが事務所に現れて、
ものすごいプレゼントを持ってきてくれました!!!


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もう、とんでもないほどにうれしくてうれしくて。
何を隠そう「DUST MY BROOM」の意味を教えてくれたのもホトケさんです。
先日は、初めてスライドギターを持って、
この「DUST MY BROOM」を演奏してくれたのです。
その演奏が、改めてぼくももっともっとがんばらなくてはというほどに、
すごく格好よかったのでした。
本当にありがとうございました!

そして、年明けにはご報告できると思いますが、
ぼくが大好きなドラマーの沼澤尚さん
ものすごいことを考えてくれちゃっています!

そして、ループウィラーの鈴木さんがブログにご紹介下さったように
実はこんなことも始まっています。

昨日は昨日で、当の青南商事の社長さんからも
とてもうれしそうに、何度も何度も電話がかかってきました。笑。

何だか、こんな風に一冊の写真集が出たことで、
友達たちが、うきうきと楽しそうにやってくれると、
本当にうれしいものですね。

この場を借りて、皆さん「とてもとてもありがとう」ございます。
そして、もっともっといい写真が撮れるようにがんばりますので、
これからもよろしくお願いします!

そして最後に、印刷された写真集を是非とも観て欲しいと思っています。
インクの香りのする、ひとつのかたまりになっていると思います。
写真集ダスト・マイ・ブルームを
よろしくお願いいたします。


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いよいよ明日12/2より、写真展「dansa "とてもとてもありがとう"」が、
銀座四丁目のリコーフォトギャラリー「RING CUBE」にて開催されます。

写真展「dansa」に寄せて

ある日、ぼくたちは電気もガスも水道もないケニアの小さな村を訪れました。
その時、その村には、ケニア赤十字による移動診療所が設置され、
その小さな仮設診療所は多くの人々で溢れていました。
そして、その中はあたたかい"ほんとうの笑顔"で満たされていました。
その笑顔と共に多くの人々が、口々に"最大級のありがとう"という意味を持つ
「ダンサ」という言葉を繰り返していました。
そんな彼らの笑顔と共に発せられた"最大級のありがとう"が
いつでも日常にある世界は、とてもすてきな世界なのだと思います。
だからぼくも、そんな"あたたかい世界"がなくならないように、
しっかりと"ありがとう"を伝えていきたいと思っています。

菅原一剛


よろしくお願いいたします。


菅原一剛写真展「dansa "とてもとてもありがとう"」
〜日本赤十字社 ケニア活動現場より〜
09.12.2~21 11:00~20:00
火曜定休/入場無料 最終日は17:00終了

会場 リコーフォトギャラリー「RING CUBE」
東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8階・9階(受付9階)
03-3289-1512
http://ringcube.jp

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