Robert Doisneauという、新しいRobert。


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at Alliance Francaise de Singapore

何とか展覧会もオープンすることが出来たものの、
その後、すぐに青森に行ったりと、またしても久しぶりの更新。
現在、「今日の空」を観ていただければわかるように、
シンガポール展も11日までとなったので、
昨日より、シンガポールに来ている。

東京も、遂に梅雨入りしたとのことだけど、
こちらも、スッキリしない天気が続いている。
今日も朝から、雷と共にものすごい勢いでスコール。
そしてその後、雨は上がったものの、
一日中ドンヨリとした曇り空。
今日はそんな曇り空の下、忙しい一日だったような?

それというのも、一日中多くの人に会って、
またしても慣れない英語で会話を繰り返したこともあって、
すごく疲れているけれど、そんな疲れも消えてしまうほどに
嬉しくて、衝撃的ないろいろがあった。

まず、今日は午後にフランス大使夫妻が、
お忙しい最中、プライベートで展覧会を
観に来てくださったので、会場に向かう。
夫妻は、ぼくの写真をとても興味深く観てくれて、
もったいない程に、高い評価をしてくれた。
そして、今日は「Monthly Photograph 2006 Singapore」
において、「The Arts House」にて開催の
「Henri Cartier-Bresson展」
と共に、
メインイベントのひとつとして
「Alliance Francaise de Singapore」において開催される
「Robert Doisneau展」
のオープニング・レセプション。

ぼくはそのレセプションに、大使からもご招待いただいたので、
その会場に足を運んだ。

Doisneau03.jpg

どうやら、今までのぼくにとって、
この「Robert Doisneau」という写真家の写真は、
「あのKissの写真で有名な」という枕詞のような紹介に
まんまと騙されていたこともあって、
とてもうまい写真を撮ることは知っていたけれど、
考えてみたら、こうやってオリジナルプリントを観たのは初めて。
ちょっと、ショックだった。
とにかく、すばらしいのである!
それらの写真を観て、ぼくの今までのドアノー感は一変した。
そんな彼の写真は、思い切った言い方をしてしまうと、
いい意味での、ぼくの好きなパリそのものとも言える。
もちろん、そこにはパリはいやらしいなぁー
と思うところもしっかりあって、
それでも彼のすべての写真は、
とてもお茶目で、それでいてしっかりとどことなくお洒落で、
しかも、その上写真に対しては、
「写真が大好き」という点で、とてもまじめ。
そんなすべてが、こうやって一堂に介して固まりになったときには
美しくないわけがない。
そして、その世界からは何となく「TINTIN」の世界もあるような?

そんなわけで、今までぼくが観てきた
ある部分とても編集された、ドアノーの写真群の印象は
あっという間に、一変した。
そして、このスピード感も写真のいいところ。

しかも、考えてみたら、またしても「Robert」。
どうやら、この名前の写真家には、写真の天分が与えられる模様?

そしてその席で、大使夫妻よりは、
またしても最大の賛辞のお言葉と共にすばらしい贈り物を戴いた!
それは、今回のこの「Monthly Photograph 2006 Singapore」
のために作られた図録の、特別なボックスセット!
ぼくにとっては、自身のシンガポール展を記念する意味でも
この上ない贈り物となった。心より多謝。

とにかく、こうやってまたシンガポールに来て、
知っていたはずの、知らないことに出会うことが出来た。
「やはり、本物を見なくてはダメ。」という教訓と共に、
何だか、不思議とこの新しい発見がとても嬉しい。
そしてきっと明日も、何かがあるはず。。。

Doisneau02.jpg

December 2017

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