ぼくは今朝、台風の後を追いかけるように
朝一番の新幹線で、名古屋から東京に帰ってきた。
そして何だか、久しぶりの東京。
昨日は、来年出版される写真集の撮影で
上高地に行っていたので、その足で名古屋に向かい、
現在、大巻伸嗣さんが出展している愛知県美術館の展覧会
"Cycle and Recycle"展に駆けつける。
レセプションには間に合わなかったけれど、
大巻さんとも、マイクさんとも会うことが出来て、
歩き疲れた身体の疲れを忘れてしまうほどに楽しい時間。
作品もご覧のように、一見とてもあかるくて、あたたかい世界。
ところがそれらは、以前より何となく感じてはいたものの、
改めて、いきなり何となく創られた”あかるい世界”
ではないことを確信できたことが、何よりもうれしかった。
そんなわけで、大巻さんとも、終始そんな話をしていたような...
しかも、やはりそんな時間はとてもあたたかいから、
ますます、うれしくなる。
そしておもしろいなあ、と思うのは、
今まわりで起きているすべてのことが、
確実につながっているということ。
先日北海道にも行っていたので、いろいろあるのですが、
今日のところは、上高地のお話。
現在、上高地は日本有数の観光地のひとつ。
ところが、この上高地という場所が広く知られるようになったのは、
実は明治時代になってからのこと。
しかも、この地の美しさを教えてくれたのは
ウォルター・ウェストンなるイギリス人宣教師。
今では、誰もが絵はがきなどで知るあの光景を、
いったい初めて観たウェストンは、
いったいどのように感じたのだろうか?
などと思いながら、ぼくは今回写真を撮っていた。
今回の撮影は第一回目なので、まだおぼろげではあるけれど、
少なくとも目の前に拡がっていた、光と水の光景は、
とてもキラキラとしていて、美しかったのはもちろんのこと、
とてもあたたかい生命の息吹を、
たくさんの人々でひしめき合う都会以上に感じることが出来た。
だから、それがしっかりと写ってくれれば、と願うばかり。
しかも、この上高地という場所が生まれたのは、
今からおよそ200万年前。
ということは、まさに人類の歴史と同じ時間を歩んでいる。
その上、この穂高連峰は、世界有数の活火山だと聞いた。
そんなこんなで、どうやら新しい上高地の写真が
生まれてくれる予感がする。。。
上高地にしてもまだ他にもいろいろあるのですが、
今日のところはこの辺で。
とにかく、あたたかいいろいろはしっかりとつながっていますよ。
この本、ちょっとおすすめです。