Exhibitionの最近のブログ記事


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1985年にぼくたちは、京都下鴨の"Gallery・DOT"にて、
「Comme Je Suis」という卒業記念のグループ写真展を開催しました。
今でこそ、写真のギャラリーはたくさんありますが、
当時は、関西でオリジナルプリントでの企画展をやっていたのは
ここ"ギャラリー・ドット"だけでしたので、ぼくたちのグループ展も
そんなギャラリーにおいて、初の学生の写真展ということで、
ちょっとしたニュースとして「京都新聞」で紹介されたほどでした。
タイトルの「Comme Je Suis」とは「あるがまま」という意味ですが、
それは、ギャラリーのオーナー岡田さんのご友人が付けてくれたもの。
その時は「えっ、フランス語?」と思ったりしましたが、
その後ぼくはフランスに行くことになるのですから、
人生とは、不思議なめぐり合わせの連続です。

そして、そのグループ展を偶然観に来てくれた東京のギャラリーのキューレターが
その翌年に、ぼくに初個展の機会を与えてくれました。
ですので、ぼくの写真家としてのスタートは、
すべては今回の「ギャラリー・ドット」と共に始まりました。
その後も、オーナーの岡田さんとはずっと仲良くさせていただいていますので、
本当に、ぼくのすべてを知っています。笑

考えてみたら、どんな時代もぼくはこの場所を勝手ながら大きな起点として
岡田さんと共に、さまざまな時間を過ごしてきました。
そんなすべてのはじまりだった「Comme Je Suis」展から
なんと今年で30年。。。

そして今年の冬、ご存じのようにここのところ十勝地方を撮影していますが、
そのグループ展において、中心的な存在だった高原淳さんは
(というとかえって照れくさいので、じゅんちゃんですみません)
現在、ソーゴー印刷という印刷屋の社長さんで、
スロウ」という北海道に根ざしたすばらしい雑誌の出版を手がけています。
そんなじゅんちゃんと、久しぶりに連絡を取り合って、
地元である十勝を案内してもらいながら、撮影に出かけました。
学生時代のぼくたちは、こうやってよく一緒に撮影に出かけたりしていました。
なんだかとても懐かしくて、二人して学生時代に戻ったようで
うれしくなって「岡田さんに電話してみよう!」と
「岡田さん、今、じゅんちゃんと一緒に撮影してるんだよ!」と話したら、
「ええなぁー、ところで菅原くん、今年であれから30年やで!」と岡田さん
「あー、そうかぁー!」だったらとじゅんちゃんと相談して
「もしよかったら、岡田さん展覧会やりましょうかー!」
「ちょっと待ってなー、あっ、10月空いてるでー!」
ということで、今回の展覧会と相成りました。

じゅんちゃんは、地元北海道の撮影を繰り返しています。
そしてぼくは、青森津軽の撮影を続けていることもあって、
そんなそれぞれの北国の写真をということで、
タイトルは「北 Kita」としました。
じゅんちゃんの北海道と、ぼくの津軽。
そして、あの時のそれぞれの写真も一枚ずつ、30年ぶりに展示します。

11月1日15時より、会場のギャラリー・ドットにて
トークショーのようなものを行いますので、
お近くの方は、ぜひお越しください。
遠くの方々も、秋の京都観光を兼ねて、ぜひぜひ。

ぼくは23日初日より週末、そして次の31日より最終日11月4日まで在廊予定です。
ぼく自身もとても楽しみにしていますが、たくさんのご来場をお待ちしています。


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ここのところ、すっかりこのブログも、Facebookもご無沙汰ですが、
今日から、ちょっと思うところあって、まずは出来る限りということで
毎週月曜日に「ほぼ週刊菅原一剛」のようなブログを更新してみようかと。
まずは、ゆるりとちょっとしたお知らせより始めてみます。

そんな最初の月曜日は、ちょうど本日8月10日より8月12日まで、
新千歳空港ターミナルビルのセンタープラザにて開催される
マテック主催の「リサイクルアート展2015」展示会場に
ぼくの「十勝」の大型プリントが7点展示されます。

リサイクルというのも、人々の手によって作り出されるものですが、
実は、北海道は、中でも十勝地方もまた、人々の手によって、
開墾、そして開拓というかたちで、大きく育まれてきた土地。
ぼくの中でも、それはまだまるで消化できているわけではないのですが、
ただ美しいだけの北海道の光景だけではなくて、
少しでも、そんなこれまでの人々の思いのようなものが写ってほしくて、
ぼくなりにそんな思いを込めて「十勝」の写真を撮っています。
今回の展示は、点数も少ないし、あくまでも参考出展ですので、
まさにぼくの中でも、はじまりのような展示になっています。
そしてこの「リサイクルアート展」は、この新千歳空港での展示の後、
8月15日(土)〜8月17日(月)は、帯広市民ギャラリーへ巡回します。
その展示と共に、十勝の写真も観ていただけたらうれしいです。

また、もう一つお知らせです。こちらは東京。
2015年8月5日〜2015年9月30日まで、
青山ブックセンター本店のメインフェアの棚で展開される
100人がこの夏おすすめする一冊
ぼくも一冊選ばせていただきました。
ぼくが選んだ本については、また改めてお話ししますが、
ほかの方が選ばれた一冊にも、興味深い本がたくさんあります。
是非、青山ブックセンター本店までお越しください。

ではまた来週月曜日に。



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2014年8月18日(月)から24日(日)まで、
国の重要文化財でもある北海道庁赤レンガ庁舎1F5号会議室にて、
菅原一剛写真展「赤十字への道」が開催されます。

これは、5月に発売された写真集『赤十字への道』の発売に合わせて、
日本赤十字社本社にて開催された写真展の巡回展でもあります。
赤レンガ庁舎は国の重要文化財に指定されている北海道庁旧庁舎で、
1888年に北海道産の資材を使用し、完成された明治の洋風建築物です。
その1階にて、初の写真展として、特別に開催される運びとなりました。

日本赤十字社の広報の写真を担当するようになって、
その中で、東日本大震災の中ではもちろんのこと、
数々の赤十字活動を目撃してきました。
そしてそんな赤十字が、いつどうやって生まれたのかをもっと知りたくて
赤十字誕生の軌跡をたどりながら、創始者アンリー・デュナンも見たであろう
光の軌跡を追いかけました。
その中で立ち現れてきた光景を紡ぐように、
ひとつひとつ時を刻むように編集されたのが、今回の写真集です。

赤十字への道 公式ホームページ

8月23日(土)にはトークイベントが紀伊國屋書店札幌本店にて開催されます。
札幌は生まれ故郷ということもあり、大好きなところ。
その地で、この写真展が開催出来ることをうれしく思っています。
たくさんの皆さんのご来場をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。

菅原一剛写真展「赤十字への道」
会期:2014年8月18日(月)から24日(日)
時間:8:45~18:00(初日のみ14:00~18:00)
会場:赤レンガ庁舎1F5号会議室(玄関右横)
住所:北海道札幌市中央区北3条西6丁目
入場料:無料
問い合わせ:011-204-5019(平日)、011-204-5009(土日祝)

菅原一剛写真集『赤十字への道』刊行記念
トークイベント 「赤十字の誕生エピソードと撮影秘話」

日時:2014年8月23日(土)
時間:16:30~17:30
会場:紀伊國屋書店札幌本店(sapporo55ビル インナーガーデン)
定員:100名様
入場料:無料
問い合わせ・予約:紀伊國屋書店札幌本店 011-231-2131
(10:00~21:00)


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明日10月16日より
8月23日に発売された写真集「Daylight | Blue」の発売を記念して、
南青山にある2ヶ所の画廊にて、
写真展を同時開催出来ることとなりました。

この写真集は、あたたかい光へと向かおうとする「Blue」と
その後、そんな光の中で見つけたあたたかい世界「Daylight」との
2部構成となっていますが、

今回「ときの忘れもの」においては、
ヴェネチアのサンマルコ広場の柱の写真と
ノルウェーのスタルハイムの滝の写真。
どちらも、東京においてこうやって一堂に会した写真展は初めて。

一方「GALLERY360°」においては、
湿板写真と共に追いかけ続けた「こもれび」の大ガラスと、
その後に見つけた「ひだまり」の写真。そして最新作「津軽」。
こちらも、中でも「こもれび」の大ガラス写真は、
このようなかたちでの展示も、東京では初めて。

今回の写真集は、印刷のクオリティーが高かったこともあって、
その丸山さんのデザインと共に、物質感をしっかりと持った本となりました。
そしてその本は、あたり前のことながら、
今回展示している写真たちが綴られたものです。

そんなオリジナルたちを、ぜひ観ていただければと思っています。
ぼくも時間の許す限り、在廊していたいと思っています。
よろしくお願いいたします。


『Daylight』
「Gallery 360°」
会期:2013年10月16日(水)~23日(水)
時間:12:00~19:00(日曜・祝日休み)

住所:東京都港区南青山5-1-27-2F
問い合わせ:03-3406-5823
http://www.360.co.jp/

『Blue』
「ときの忘れもの」
会期:2013年10月16日(水)~23日(水)
時間:12:00~19:00(会期中無休)

住所:東京都港区南青山3-3-3 青山CUBE 1階
問い合わせ:03-3470-2631
http://www.tokinowasuremono,com/

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津 軽


津軽地方は、本州最北津軽半島を中心としたエリアです。

"津軽"と言えば雪景色というほどに、冬は雪深い場所でもあります。

しかし、津軽はただの雪国ではありません。

たとえば、数多くの縄文遺跡が見つかっているように

(実際、日本最古の縄文土器は津軽から出土しています)

日本の中においても古い歴史を持っています。

古代から多くの他文化と触れる機会に恵まれたこともあってか、

独特の美しい文化が、今でも日常の中に根付いています。

ぼくはそんな津軽という土地に、どこよりも、日本的な美学を感じています。

ぼくにとって津軽は、そこに暮らす人々を含めて、

何よりもとても"あたたかいところ"なのです。


菅原一剛写真展「Tsugaru」
会期:2012年6月29日(金)から9月23日(日)(月曜日定休)
時間:11:00~19:00
会場:ライカ銀座店サロン
住所:東京都中央区銀座6-4-1
問い合わせ:ライカ銀座店(03-6215-7070)


Wet Collodion Glass Print & Platinum Print by Motoyuki Kubo



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DUST MY BROOM PROJECT 報告展2012


昨年の震災以降、東北大学と青南商事と一緒に進めてきた
『DUST MY BROOM PROJECT』という再生プロジェクトの報告展です。

様々な側面から、ぼくなりのお手伝いを続けて来ましたが、
今回は、これまでの活動を具体的にお伝えしながら、
「これからも、まだまだ続けて行きましょう。」という意味合いの展示会です。

6月23日には、友人のアーティスト大巻伸嗣氏を迎えて、
6月24日は、東北大学劉準教授と青南商事安東社長と共に、
両日とも14時より、会場でもあります東北大学萩ホールにて、

今後のぼくたちに出来ること、そして何が出来るのかを共に考える
トークディスカッションがあります。
お忙しいとは思いますが、お時間がありましたら、ぜひお越し下さい。

また今回は、より多くの方々に観ていただきたいと、
「USTREAM」でもその模様を中継します。
こちらも、是非ともご参加下さい。

あれから1年が過ぎて、ある場所では風化しつつところもありますが、
まだまだ再生への道は、個人的にはむしろこれからが大切だと感じています。

そして、そんな「あたらしいみち」を一歩一歩、歩んでいきたいと思っています。


6月23日「USTREAM」放送はこちら

6月24日「USTREAM」放送はこちら


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菅原一剛写真展「BRIGHT FOREST」

会場 Gallery・DOT
会期 9月19日(祝月)~10月1日(土)
休廊 9月26日(月)
open 11:00〜19:00

〒606-0817 京都市左京区下鴨西林町11-2 TEL & FAX 075-722-0658

Gallery ・DOT

初日の19日より25日まで在廊しております。

December 2017

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