July 2007アーカイブ


070729 17:20 @Nagatacho


今日も一日中、はっきりしない空。
午前中は曇っていたかと思うと、
昼からは、青空が広がって、
そうこうしていると、雨が降って、
上がって、気持ちの青空と思っていたら、
夜になって、大きな音と共に、今度は雷雨。

こんな時の「今日の空」というのはなやましい。

昨日は、撮影でクラシックのコンサートを聞いて、
今日は、知り合いの舞台に駆けつける。
どちらも、ライブという生ならではの確かさがあって、
ちょっと、刺激になった模様。
やはりぼくは、こんな風に確かな実体があるものが好き。

くもり、はれ、あめ、と移り変わる空の中で、
ちょっとグッタリしながらも、
確かな今日を実感し、不確かな明日を勝手に思い描く、
世の中も、選挙、選挙でゆれている、

きっと明日は・・・な空。


rentei.jpg


蟲師~連綴―二〇〇四〇七〇九-二〇〇六〇八〇八


待望の「蟲師~連綴―二〇〇四〇七〇九-二〇〇六〇八〇八」が出版された。
この本は、当アニメの長濱監督が自ら著者となる
まさにタイトル通りに、原作とアニメが見事に重なり合ったムック本。
ページをめくると、次から次へと、各話の美しい原画。
その間に、監督がスタッフをインタビューするといった内容。
しかも、うれしいことにアニメの本なのにもかかわらず、
表紙は、オープニングディレクターをつとめたぼくの写真。
もちろん、写真は中ページもあるし、ぼくのインタビューも掲載されている。
だからというわけではないけれど、「蟲師」ファンはもちろんのこと、
そこには、ぼくも含めて、幸福なかたちでの「モノづくりたち」の世界が
はっきりと確認することが出来るような内容になっています。
しかも、だからといって、少しも手前味噌な内容ではなくて、
数年にわたって関わってきたぼくがいうのだから間違いがないと思うけれど、
長濱さんの企画書から始まって、すべてにおいて、
ひとつの嘘も誇張もないのです。

そして、その読後感は、おそらくこのムック本を手に取った誰もが
とてもおだやかな気持ちになれるのではないでしょうか。
ですので、是非とも手に取ってその感じを確かめてみて下さいね。
蒸し暑い今日この頃に、ちょっとおすすめですよ。


Rudulf Stingel in Whitny Museum


昨日、ニューヨークから戻ってきた。
まだ時差ボケも残っているけれど、
さっそく今日から日本での仕事がすぐ始まる。
ニューヨークのいろいろは、また後日ということにして、
現在、Whitney Museumにて開催中の「Rudolf Stingel」の展覧会。

とにかく、久しぶりにすごく興奮した展覧会だった。
彼は、ニューヨーク在住のイタリア人アーティスト。
写真のように、まずはエレベーターホール全面に
銀色の断熱材のようなものが張り巡らされていて、
しかもそこは、落書き0Kとのことなので、
ぼくも、マイクさんと一緒に刻印?


Write on Rudulf Stingel


会場に入ると、次から次へと一見抽象画のようでいながら、
そのすべてが、どこかぼく達の生活の一部分が
その絵画の中に反映されているという秀逸さ。
しかも、それらは圧倒的に美しい。
ぼくも、めずらしく展示されていたすべての作品が好きだったけれど、
中でもすごかったのが、画集の表紙にもなっている作品。
それは一見、巨大な写真のように見えるけれど、
よく見ると、まさに油絵なのです!

そんなわけで、かなりすごかったのでご紹介。

Rudolf Stingel

Rudolf Stingel


070715 Typhoon@Tokyo

幸い、東京はそうでもなかったけれど、
久しぶりに大きな台風が、日本列島を直撃。
各地で被害が相次ぎ、それが弱まったと思ったら、
今度は、またしても新潟で大地震。。。

昨日も、早朝こそ台風一過らしい青空が拡がったものの、
午後になると、どんよりと曇り空。
そして今日はまた、シトシトと梅雨の雨。

こうやって雨が降ることは、もちろん大切なことなんだけど、
何かと不安定な今日この頃。

そんな空の下で、ぼくはというと、
やはり相変わらず、次から次へと新しいことが始まって、
その作業が、延々と続いている。
それでも、そんなすべては確実につながっていて、
つくづく写真というのは、コミュニケーションそのものだったりもする。

そして明日からは、またしてもニューヨーク。
今回は、phofaでもおなじみの渡辺陽平さんの個展もあるし、
いくつかのギャラリーと、美術館のキュレーターに会う予定。

そういえば、もうすぐ夏休み。
もうずいぶん前に、そんな夏休みなんてなくなっているのに、
なぜか今でも、この時期になると、
そんな気分になるから不思議です。

何はともあれ、いろんなことが落ち着きますように。


jetstream.jpg


本日より、FM東京の”ジェット・ストリーム”という
長寿番組のウェッブサイト内において、大巻伸嗣さんに続いて、
今月は、ぼくが連載コラムを担当することになりました。
この連載は、毎週月曜日に更新されますので、お楽しみに。

「たくさんあることと、なにもないこと。」と題して、
アフリカのサバンナを旅したときに感じたいろいろを
書いていきたいと思っています。

現在、ほぼ日の「写真がもっと好きになる。」はお休み中ですが、
またしても、久しぶりの週刊連載になります。
よろしくお願いいたします。


sky0706.jpg


楽しみにしてくれていた人たちもたくさんいたと思いますが、
数ヶ月にわたってお休みになっていました、
今日の空インデックスページ”が、
やっとこのようなかたちで、ご紹介できることになりました。

早いもので、この”今日の空”は2002年の元旦から始まりました。
以後、一日も欠かすことなく続いています。
正直、ぼくもこんなにも長く、しかも休むことなく
続けられるとは思ってもいませんでした。
考えてみたら、2000年の1月から徳重さんに教えてもらいながら
”イチゴウ日記”なんてタイトルで、ホームページをはじめてみたわけです。
これはまさに、今で言うところのブログそのもののようなものでした。
始めた理由は、ちょうどその頃からFinePixの仕事をするようになって、
ぼくは、どうしても、このデジカメというのが好きになれませんでした。
でも、いやいや仕事をするのは、もっといやなわけです。
そこで、まずは食わず嫌いになる前に、少しは知る努力を、
ということで、当時はHDも2GだったPowerBookを手に入れて、
まずは、慣れる意味で”たわいもない日常”を綴ることにしたのです。

ところが、結果は”慣れる”というよりも、
むしろ、その中でぼくは、”写真”というものの本質みたいなものが、
何となくではあるのですが、少しずつ浮き彫りになっていったように感じました。
そうなのです。写真なんてものは、芸術のためにあるのではなくて、
コミュニケーションのためにあるものなのです。
もちろん、それだけではないいろいろもあるにはあるのですが、
いずれにしても、一番大切なのは、”簡単にいろいろやる”ではなくて、
”楽しくいろいろやる”なのですよね。
だからぼくは、湿板写真のような究極のアナログ写真も大好きですし、
携帯電話カメラを使って写真を撮るのも大好きなのです。

そんな風にして、この数年間で、写真を取り巻く状況は、
日に日にデジタル化しているというか、変化しています。
その中には、すごく楽しい変化もあれば、つまらない変化もあるわけです。
ただ、その中で、大きな実感としていつも頭に浮かんでくるのは、
いずれにしても、実体のあるものを作っていきたいという衝動なのです。
やっぱり、ネットだけの世界なんて、楽しくないですよね。

そんなこんなを、いろいろ模索しています。
そして、その準備をしています。
ですので、近いうちに、このホームページも改訂する予定です。
でも、今までやってきたことは、かたちを変えながらも続けていくつもりです。
なぜなら、ぼくの力不足で、まだそれをうまく伝えることが出来ていませんが、
実はぼくの写真のすべては、そんな”たわいもない日常”の中から
はじめて”一枚の写真”となって生まれているからなのです。

久しぶりだったから、ちょっと長くなってしまいましたね。
今まで徳重さんが、毎月作ってくれていた”今日の空インデックスページ”も
手間をかけてしまったけれど、とても大好きなページでした。
そして今後は、このすぐれたプログラムのflickrの中に、
ぼくの空の専用ページを作ったような気になっていますので、
新たなデータベースが、そこに生まれてくるはずです。
そして、そこからまた新たに生まれてくるものを、
ぼく自身もすごく楽しみにしているのです。

ですので、これからもよろしくお願いしますね!
まずは、”今日の空”ゆっくりお楽しみ下さい。

これ、右上の”View as Slideshow”をクリックしてもらうと
自動的にスライドショーが始まるのですが、
その月のことを思い出しながら、ボーッと観てみると、
驚くほどに、忘れていたいろんなことを思い出すものです。

しかも、うれしいことに、必ず明日という空があるのですよね。
そのことだけでも、すごく元気が出るものです。
では、2007年の2月からお休みしていましたので、
2007年の3月分から、一気に公開です!


2007年3月の”今日の空”


2007年4月の”今日の空”


2007年5月の”今日の空”


2007年6月の”今日の空”

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