今夕、東京に帰ってきた。今日の山形鶴岡は、雲が多いながらも朝から強い日差し。気温もグングン上がっていった。しかし、その蒸し暑いながらもその大気の匂いは青々としていて気持ちがいい。その柔らかい気配に後ろ髪を引かれながら、鶴岡を後にする。長い道のりをただひたすらに走る。東京に近づくと徐々に車が増えてくる。そして遠くに東京の街が見えたときには、大きな違和感を覚えた。この何日か、時期的なこともあって辺り一面に拡がっていた稲穂の緑の絨毯がビル群に変わっている。そして大気は匂いを感じる前に霞んでいる。何とも悲しい瞬間。それでも現在、ぼくの日常はここにある。もちろん、この街でなければならない多くの出来事と人が存在しているのも確か。それをどこかで勇気を持って受け入れている感じが、もしかしたら不自然なことなのかもしれない? それでもここでやれることが、まだまだあると感じているからここに暮らしている。
稲穂からビルへと地上が変わり、確かにどちらも大切なんだけれども? 未だ網膜が緑色に染色されている。それもそのはず、遂先程までは辺り一面のみ取りの上には360度の空。@鶴岡