先日、京都展にて、久しぶりに会った友人から
「これ、菅原さんの誕生日の本!」と、
1冊の文庫本をいただきました。
これは「未来屋書店」という本屋さんの企画で
同じ誕生日の作家が書いた本をセレクトして、
「BIRTHDAY BUNKO」として特別のコーナーを作って
各書店で展開しているようです。
ちなみに、ぼくの誕生日5月26日の「BIRTHDAY BUNKO」は
まだ読んでいませんが、渡辺慧さんの「知るということ」という哲学書?
そして、その文庫をプレゼントしてくれた友人の誕生日は2月18日。
その日の「BIRTHDAY BUNKO」は
オノ・ヨーコさんの「グレープフルーツ・ジュース」という詩集。
この本は、1964年にわずか500部という限定本として出版され、
1970年に英語版が、そして1993年に33点の写真と共に復刻されました。
その後、現在に至るまで文庫として発売されています。
その22年前に復刻された本の中に、ぼくの写真も1枚入っています。
そのことを知らなかった友人は、
この本を奥さまからプレゼントされたそうなのですが、
ページを捲って、ぼくの写真を見つけて、たいそう驚いたとのこと。
そんなちょっとした偶然ではあるのですが、
このように、ひとつの企画によって立ち現れてくれた過去が、
今、こうやって新たな時間を生み出すこともあるのですから、
これはとても"うれしい偶然"でした。
そして、ぼくの写真の横には、
「呼吸しなさい。」