新チャンピオン「福原力也」誕生!!!

すっかり、深夜の更新が癖になってしまった昨今の中で、時折以前の更新を懐かしく思い出す今日この頃。それこそ今年の3月までは、「何としても光のあるうちに」という思いと共に、不得手なPC通信を駆使して、徳重さんに画像とコメントをメールで送っての更新を続けてきた。おそらく、そのライブな感じならではの良さがあったのは確かだけれど、そのことそのものが、いつの日も大きなリスクとしてのしかかっていて、少々本来の目的を失いつつあったのも確か。そして最近は、こうやってゆっくり落ち着いての更新となると、どうしても深夜。それはそれでどんなものか? と思いながらも、今日も「I LIKE TODAY」と呟いてみる。

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昨日9月22日夜、友人の清野さんが元プロボクサーだったおかげで、彼の後輩の吉田さん(元東洋6位!)の、それまた後輩の、福原力也選手が、いよいよ初の日本タイトル挑戦とのことで、その応援のために後楽園ホールに駆けつけた。
ぼくにとっては、後楽園ホールにてのボクシング観戦は昨日で二度目。一度目もやはり福原力也選手の試合だった。しかもその時、吉田さんに連れられて対戦前の控え室に案内された。生まれて初めて見たそのサロンパスの臭いが立ち込めたその光景は、それこそ「あしたのジョー」の世界そのものだった。そしてその時に、控え室でシャドーボクシングを繰り返す力也君を紹介されたものの、ぼくの方が緊張してしまって「一言」さえ話すことが出来なかった。「あしたのジョー」と書いたが、確かに彼は「ジョー」を彷彿させるものの、ある意味ジョー以上にハンサムで格好良い。その上、彼の肢体は筋肉のみで体脂肪ゼロという感じで、それだけでも美しい。しかもリング上でもその美しさは変わらず、時折スピードがあって、伸びのあるストレートが軽やかなステップの中で繰り出される。前回は、そのストレートで1ラウンドでKO勝利を決めた。
しかし昨日の元チャンピオン・木村章司選手は、既に世界ランク入りしていて、しかも13戦負け無しという強者。当然のことながら、下馬評は圧倒的にチャンピオン有利とのことだった。そんなことも手伝ってか、こちらとしても前回以上の大きな緊張感の中で、第一ラウンドのゴングが鳴った。

力也選手は、第一ラウンドから飛ばしていった。予想以上に、いきなりの攻勢が続く。こうなるとこちらも、「勝って欲しい!」と思っていた気持ちが、今度は「行けるかも!?」という思いがラウンドを追うごとに強まる。それは会場内も同様だったようで、チャンピオンに申し訳ない程に、やがて後楽園ホール全体が、「リキヤ!リキヤ!リキヤ!」とリキヤコールを繰り返す。
そしてその流れは、とても短く感じた最終10ラウンドまで変わらず、KOは逃したものの、見事3-0の判定で、彼は「新日本チャンピオン」となった!!!
ぼくも、大きな興奮の中でその瞬間を共有していたので、当然のことながらその瞬間の写真は一枚もない。(涙・苦笑)写真家としては。。。
ただ個人的なお祝いとして、今度は写真家らしく、生粋の記念のポートレイトを撮影させてもらうことを約束して、実は昼間ちょっと嫌なことがあったけれど、そんなことも全て吹っ飛ぶ程に嬉しい気持ちで、これまた「I LIKE TODAY」と、後楽園ホールを後にした。

それにしても、このスポーツの世界の「明」と「暗」は、他の比較にならない程に強烈なもの。現に力也選手は、この勝利で今までの過去もある意味全て報われ、そしてその未来も一気に拡がっていく。しかし一方、敗者の木村選手は、もちろんこれで終わりではないけれど、その瞬間に全てを失ってしまうことになる。確かにそれが、スポーツの良いところでもあるけれど、どうしてもそんなことが気になってしまうぼくは、裏を返せば、まだまだアマちゃんてことなのかも?

それでも、ぼくはやはりボクシングが好き。そして今、福原力也というボクサーが好き。

とにかく、力也君おめでとう!!!

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December 2017

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