今日の空20051010

ここのところ毎日、重たい空が続いている。気温もグッと下がってきた。それでも心のどこかで、あたたかいところを探している自分がいる。いつものように小雨の中、ブラブラと近所を散歩してみても、そこには当然のことながら、明るい光はない、それでも一見その全てが、灰色の午後の空でも、中目黒から恵比寿方面の空を見上げると、ちょっとだけ明るい。それも肉眼でははっきりしないけれど、写真に撮ると明らかに光が立ち上がっている。もしかしたら、こんなことも写真のひとつの仕事なのかも? などと思ったりする。しかも、その瞬間、少しばかりの安心感と共に、少しだけあたたかい気持ちになれるから不思議である。
現在事務所では千葉君が、それこそ今日の空のような気分と、暗室という暗闇の中で対峙している。しかも彼は、その中から「人」という「あたたかいところ」として「観光地」を見つけてきた。それはとても価値のあることで、向かい合ったからこそ感じることの出来るあたたかさが、必ずそこにはあるはず。
だからこそ、改めて全ての写真は「ほんとうのこと」であるべきと感じている。
先程、大学の同級生と電話で話した。それこそ、20年以上も前に共に過ごした仲間との関係も、きっとほんとうのことだったから、そこには変わらない何かがある。そしてそれもまた、あたたかいところのひとつ。

とはいうものの、「体育の日」という祝日が、こんな天気だと嫌になるけれど、こんな日はいつもよりも少しだけおセンチに?そんな気分も秋、な空。@中目黒

December 2017

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