昨日の「今日の空」のコメントでも書いたように、昨晩、オノ・セイゲンさん宅で秋刀魚パーティー。
現在、秋刀魚の群れは千葉沖合まで、南下しているとのこと。しかも今年は秋刀魚の当たり年。その量も質も、かなりのものと聞いている。その上、昨日の秋刀魚は、宮川さんのご尽力で、本場、岩手の大船渡より獲れたての新鮮な魚がぼく達の食卓に並んだ。
それらは見ての通りに、船の上から直接届けられたかのように輝いている。脂の乗り加減もちょうどいい感じで、どう見てもスーパーで売られているものとは少し違う。
そうやって大船渡より届いた数十の秋刀魚を、セイゲンさんが音へのこだわりと同様の細やかさで、裁いてくれた。しかも塩焼き用以外のものは、三枚に下ろして、中落ちまで採ろうとするから凄い!
そしてまず最初にテーブルに並んだのは、お刺身。
驚いたのは、青魚独特の生臭さが全くなくて、しかもその食感も、今まで味わったことがない感じのきちんとした歯ごたえがあって、味も美味なのはもちろんのこと、魚という感じがしない。
そして次は、定番の塩焼き。
こちらは、気が付けばぼくの担当? まずはベランダに用意されたバーベキューコンロに炭を熾し、セイゲンさんの手解きを受けながらの焼き三昧。
しかも驚くことに、ベランダの横には扇風機とドライヤーが用意されていて、これで火力と煙を調節するのである! 流石セイゲンさんである。団扇もいいけれど、これだけの量を一度に焼くには、これはかなり便利。そのおかげで、程々にいい感じの焼き加減で完成。
そんなわけで、塩だけで醤油もいらない程にしっかりとした味で、大根おろしだけでも充分に美味。その上、腑も普通のものに比べて比較にならない程に、美味しく食べることが出来るさんま。
改めて、大船渡、おそるべし。
そして最後は、セイゲンさんが三枚に下ろして、前もって漬けておいてくれた、特製マリネ。
これも漬けた時間によって、微妙に味が変わって、セイゲンさんの「今は、これがいい!」との合図で?いただいてみる。とにかく全てが美味。
そんなわけで、いただいたのは全て秋刀魚。しかしそれだけで、大満足。(多謝)
ぼくはただひたすらに、ベランダで焼きを担当していたが、それでも多くの初めてお会いした外国人のお客さんも含めて、秋刀魚と過ごした? 楽しい時間だった。
とにかく、たまにはこんな秋の夜長もいいものだ。