今日は、昨日のホテルの居心地が今ひとつだったこともあって、
それなりに早起きして、梅田より阪急電車で京都に向かう。
その特急列車は、梅田が始発なのにもかかわらず、
平日のラッシュ時の山手線並の混み様。
それは終点の河原町に着いても同じこと。
とにかく今日の京都は、予想以上にすごいことになっていた。
とにかく、その人混みを抜け出して、
Gallery・DOTのある下鴨方面のバスに乗りこむ。
それでも今日の京都は、ポカポカしていて、格好のお散歩日和。
ぼくも、その陽気につられるように、途中下車して、
鴨川沿いを、プラプラとお散歩してみる。
道行く人たちも、その光の下では誰もが幸せな顔をしている。
その上、鴨川沿いの紅葉も今が真っ盛り。
その感じは、まさにあたたかい瞬間。
そしていつものように、お散歩しながら空にカメラを向けていると、
同じくカメラをぶら下げた、数人の若者たちから
「菅原一剛さんですか?」と、声をかけられる。(驚)
何と、彼らは写真学校の学生で、
以前よりこの「今日の空」を見ているとのこと。
そんなわけで、ちょっと照れながらの「今日の空」。
そしてその後、山村国夫さんの展覧会にお邪魔する。
それこそ山村さんは、ぼくが先程の彼ら同様に学生時代より、
尊敬している写真家の大先輩。
その相変わらず精力的な活動に、改めて感嘆。
そして同時に、くれぐれも無理をしないようにと願っている。
考えてみれば、ぼくはこうやって30年程前から、この景色をよく見ている。
そして改めてすごいことだなぁ〜と思うのは、
そこには同じように、川が流れていて、
遠くには京都ならではの山並みが連なっている。
そして自身のデビューギャラリーでもあるGallery・DOTでは、
同じように、山村さんの写真が展示されている。
こうやって変わらないものがあることは、やはり嬉しいこと。
変わることと、変わらないことの間で、ぼんやりと空を見上げる今日の空。@鴨川・京都