結局今日も朝から出社して、一日中仕事に明け暮れる。
しかしそれでも、なかなか何一つとして片付いていかない。
それもそのはずで、ひとつが片付く前に、
また新しい課題が生まれているようなもの。
そしてこれは、写真とて同じこと。
写真というのも、それこそデジカメならいざ知らず、
何かを撮影したら、それを現像して、プリントをして
「一枚の写真」が出来上がる。
ぼくはこの一枚の写真を作り続けることを
生業にしているわけです。
ところが、撮影後に、その一枚の写真が出来上がる前に
次の撮影を繰り返すことになったりするのが、世の常。
すると当然のことながら、
次から次へと「一枚の写真」になることを
心待ちにしているものが貯まっていく。
残念ながら、本業の作業もそんな案配なのはもちろんのこと、
現在、それ以外のことまでもがそんな感じ。
でもこうやって、ちょっと冷静になって考察してみると
少しずつではあるけれど、確実にこなしているのも確か。
そして仕事以外のこともきちんとやっているのも、また確か。
しかもそのちょっとした合間にやっているいろいろが、
もしかしたら一番大切なことなのかもしれない。
そしてそれこそが、写真とも言える。
そんなつもりはなかったけれど、
こんなことを書いていると、ちょっと哲学的な話になっている。
それもこれも、理屈という哲学な慰めなのかもしれない。
昼間、雲ひとつ無い青い空を飛行機が走り抜けていったその空には、
夜になると、今度は半月が煌々と輝いている。