午前中、少しフォグがかかったような
真っ白だった曇り空も、午後になるにつれて快晴と変わる。
この空は縁起がいい。
実は、今日がぼく達の2006年の「湿板初め」。
昨年末いろいろあったので、
少々懸念されたいくつかのプロセスも、
さすがは久保さん、全てクリアー!
しかも、今までにない暖かい色調の美しい仕上がり。
これでことは一気に動き出す。
実はこの「湿板写真」において、その乳剤のベースにもなる
「コロジオン溶液」というのが曲者で、
そのエージングにかなりの時間を要する。
その時間、およそ一ヶ月。
よって今日使用した溶液は昨年のもの。
そんなわけで、明日よりそれこそ2006年度版の
新しい「コロジオン溶液」の準備に取りかかる予定。
「初め良ければ全て良し。」となることを祈って、
この一年を始めてみることにする。
そして、その光を集める作業は延々と続く。