今日の空20060201

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今日の京都は、朝から一日強い雨。
確か?昔から京都では、
節分が近づくと、もっと冷え込んで
雨が降っても、それはみぞれ交じりの雨だったような?
そんな瞬間に、温暖化を感じる。

先程、最終の”のぞみ”に乗って
東京の自宅に、久しぶりの帰宅。
考えてみれば、3泊4日ながら
これだけゆっくりと、京都に滞在したのは
久しぶりだったかもしれない。

そして改めて、やっぱりぼくは京都が好き。
あの何とも言えない、あの街と人々の間に流れている
独特の時間の流れが、妙に肌に合っている感じがする。
それは、東京は東京で好きだけれど、
それ以上に、京都には自分が自分でいられる何かがある。
とにかく今は、それを観光するだけでも
まだまだ楽しそう。

今日は朝から、雨の中「3MAST」という
シルクスクリーンの工房に、おじゃまして
一平君と共に、昨年よりずっと気になっていた
故宮川一夫氏のお墓参り。
何を隠そう、一平君は宮川一夫氏のお孫さん。
そして「3MAST」の社長は、息子さんだったりする。
人の縁とは、いつの日も不思議なもので、
数年前に、ひょんなことからご子息の一郎さんと知り合って、
その後、一郎さんにはことのほか可愛がっていただいている。
そして、それが縁で、今ではぼくも清野さんも、
何かにつけて、彼らにシルクプリントをお願いしている。
しかも、これから彼らと新しい写真プリントを
共にトライしてみようと計画中。
上手く行けば、かなりいいものが出来上がりそうなので
乞うご期待。
それにしても、今回はことのほか社長に、お世話になってしまった。
何より連日のように、食事に連れて行っていただき、
昨晩は、祇園にまで連れて行っていただいた。心より多謝。
本当にありがとうございました。

そして今日は、ぼくが若い頃よりお付き合いをさせてもらっている
ものつくりの先輩でもある鈴鹿芳康氏と、
本当に久しぶりにお会いする。
現在、彼は京都造形芸術大学の教授を務めているので
学校におじゃまする。
久々に大学のキャンパス内に入って、
何だかとても懐かしくて、
それでいてとても清い何かを感じることが出来て嬉しかった。
そしてそこで、うちの田尾ちゃんも学生時代にお世話になった
吉野さんとも、お会いすることが出来た。
彼とも、もっとゆっくりお話ししたいと思ったけれど、
忙しい鈴鹿さんが、時間を作ってくれて大学をあとにした。
今回は、いくつかの相談があっておじゃましたものの、
なかなか上手く話すことが出来ない。
それでも、鈴鹿さんもぼくに何かを伝えようと
一生懸命、自身の昔話を引き合いに出しながら、
いろんな話を聞かせてくれた。
今はまだ、はっきりと何が解ったとは言えないけれど、
きっと彼は、ぼくの”覚悟”みたいなものを
促してくれたような気がする。
そして、それを鈴鹿さんが言うところの
”覚悟”かどうかはわからないけれど、
確かに、ぼくの中で何かが吹っ切れたことは確か。
本当にありがとうございました。

何だか今日のブログは、お礼ばかりを繰り返しているようだけど、
それでも自分自身の中でも、刻んでおきたくて
原稿ついでに、ダラダラと
こうやって書いている。

それにしても、今回の京都では
原稿もいっぱい書いたけれど、
そのゆったりとした時間の中で
ぼくもゆったりと、いろんなことを感じた京都だった。

そしてここは、一平君とお墓参りの前に
ご自宅の近所にある中華料理屋さんで
宮川先生も大好物だったという「シュウマイ」をいただいた後、
そのご自宅の前まで連れて行ってもらって、
あの「ローマの休日」の撮影監督アンリ・アルカン氏が、
日本初の撮影監督でもある宮川一夫氏を訪ねた際の
フイルムで見たことがある、ここはまさに”映照院白翁”な空。

December 2017

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