今日の空20060204

SORAYA.jpg

今日は、風は少々冷たいながらも、快晴の空のもと、
「SORAYA」さんという、海辺に面した小さな一軒家で
日没と同時に始まるライブを観るために、
武井さんと共に、葉山に向かう。
そして遂に、憧れの沼澤尚さんにお会いする!
沼澤さんとは、それこそ武井さんを通じて
何度かメールをやりとりさせていただいたものの、
実は、お会いするのは今日が初めて。
にもかかわらず、同い年ということもあって
今日初めて会った気がしない。
それでも初めてお会いした沼澤さんは
想像以上に、聡明ですてきな方だった。
そして、もちろん何よりもすごかったのが、
沼澤さんのドラムス!!!
しかも、今日彼が使っていたのは、
ご覧のような練習用のドラムセット。

soraya_drums.jpg

にもかかわらず、その音は驚くほどにシャープで
その個体以上にGrooveしていた!

その今まさに沈む美しい夕日の中で、
まず最初は「SAKURA」さんのライブがスタートした。
沼澤さんのドラムスが格好良かったのはもちろんのこと、
ぼくも彼女の歌を聴くのは初めてだったけれど、
とても格好いいウクレレを奏でながら歌う
「SAKURA」さんも、とてもすてきだった!
そして、やはりいいライブというのは、
いつの日もあっという間に時間が流れるもの。

もっと聴いていたかったけれど、
「SAKURA」さんのライブも終わり、休憩時間。
その休憩時間に、沼澤さんと一緒に外のテラスに出てみると
どうやら演奏中に、みぞれが舞った模様で
テラスの桟には、少しではあるものの
白いものが残っていた。
沼澤さんから、何人かの友人をご紹介いただき
暫し楽しい歓談。

そして後半は、ぼくが学生時代に
「磔々」「十徳」といった京都のライブハウスに
足繁く通って聴かせてもらっていた
元「ウエスト・ロード・ブルース・バンド」の
永井”ホトケ”隆さん率いる「The Blues Power」の演奏。
そして、20数年ぶりに聴いた
永井さんのパフォーマンスは、
相変わらず、その全てが独特の暖かさを持ったRhythm&Blues。
しかも、それに沼澤さんのドラムスが加わっているのだから
ぼくにとっては、もうどうしようもない程に
最高に格好いい音の固まりが、そこにはあった。
とにかく、ブレンダさんという黒人のボーカルもすごかったけれど
浅野さんのギターも、松原さんのベースも、森さんのキーボードも
全部全部、すごく格好良かった。
そして沼澤さん、今日はこんなすてきなライブに呼んでいただき
本当にありがとうございました!
そしてこのすてきな出会いを作ってくれた
武井さんにも、改めて多謝。

しかも、その楽しかったライブ終了後、
お疲れの中、楽屋におじゃますると、
何と、沼澤さんから今日のライブで使った
「VIC FIRTH/Takashi Numazawa」スティックをいただいてしまった!!!!!
これは、昔ドラムを叩いていたぼくにとっては
何よりの宝物。
ほんと、嬉しいっす!

考えてみれば、今日のようにライブハウスで
ライブを聴くのも久しぶりのこと。
やはりライブには、音がいいとか悪いとかを超えた
ライブならではの生の温もりがあって、
音楽は改めて人が創っているものという当たり前のことを
感じることが出来る、大切な瞬間であることを再認識することが出来た。
そして、ぼくも職種は異なりながらも、
同じことが言えるのでは? と思えたことも確か。

こうやっていろんなことが、偶然というタイミングの中で
次から次へとリンクしていく。
ぼくはそのことが一番楽しいし、
しかも何よりも信用できる。

だからきっとこの先も、沼澤さんはもちろんのこと、
目の前にある「本当のこと」と向かい合っていきたいと
改めて思った一日だった。

そんなライブが、この夕日の中で始まった。
そして、今日は”はじまり”という言葉がよく似合う、
まさに「空屋」がくれた音楽の空。@葉山

December 2017

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