今日は、風は少々冷たいながらも、快晴の空のもと、
「SORAYA」さんという、海辺に面した小さな一軒家で
日没と同時に始まるライブを観るために、
武井さんと共に、葉山に向かう。
そして遂に、憧れの沼澤尚さんにお会いする!
沼澤さんとは、それこそ武井さんを通じて
何度かメールをやりとりさせていただいたものの、
実は、お会いするのは今日が初めて。
にもかかわらず、同い年ということもあって
今日初めて会った気がしない。
それでも初めてお会いした沼澤さんは
想像以上に、聡明ですてきな方だった。
そして、もちろん何よりもすごかったのが、
沼澤さんのドラムス!!!
しかも、今日彼が使っていたのは、
ご覧のような練習用のドラムセット。
にもかかわらず、その音は驚くほどにシャープで
その個体以上にGrooveしていた!
その今まさに沈む美しい夕日の中で、
まず最初は「SAKURA」さんのライブがスタートした。
沼澤さんのドラムスが格好良かったのはもちろんのこと、
ぼくも彼女の歌を聴くのは初めてだったけれど、
とても格好いいウクレレを奏でながら歌う
「SAKURA」さんも、とてもすてきだった!
そして、やはりいいライブというのは、
いつの日もあっという間に時間が流れるもの。
もっと聴いていたかったけれど、
「SAKURA」さんのライブも終わり、休憩時間。
その休憩時間に、沼澤さんと一緒に外のテラスに出てみると
どうやら演奏中に、みぞれが舞った模様で
テラスの桟には、少しではあるものの
白いものが残っていた。
沼澤さんから、何人かの友人をご紹介いただき
暫し楽しい歓談。
そして後半は、ぼくが学生時代に
「磔々」「十徳」といった京都のライブハウスに
足繁く通って聴かせてもらっていた
元「ウエスト・ロード・ブルース・バンド」の
永井”ホトケ”隆さん率いる「The Blues Power」の演奏。
そして、20数年ぶりに聴いた
永井さんのパフォーマンスは、
相変わらず、その全てが独特の暖かさを持ったRhythm&Blues。
しかも、それに沼澤さんのドラムスが加わっているのだから
ぼくにとっては、もうどうしようもない程に
最高に格好いい音の固まりが、そこにはあった。
とにかく、ブレンダさんという黒人のボーカルもすごかったけれど
浅野さんのギターも、松原さんのベースも、森さんのキーボードも
全部全部、すごく格好良かった。
そして沼澤さん、今日はこんなすてきなライブに呼んでいただき
本当にありがとうございました!
そしてこのすてきな出会いを作ってくれた
武井さんにも、改めて多謝。
しかも、その楽しかったライブ終了後、
お疲れの中、楽屋におじゃますると、
何と、沼澤さんから今日のライブで使った
「VIC FIRTH/Takashi Numazawa」スティックをいただいてしまった!!!!!
これは、昔ドラムを叩いていたぼくにとっては
何よりの宝物。
ほんと、嬉しいっす!
考えてみれば、今日のようにライブハウスで
ライブを聴くのも久しぶりのこと。
やはりライブには、音がいいとか悪いとかを超えた
ライブならではの生の温もりがあって、
音楽は改めて人が創っているものという当たり前のことを
感じることが出来る、大切な瞬間であることを再認識することが出来た。
そして、ぼくも職種は異なりながらも、
同じことが言えるのでは? と思えたことも確か。
こうやっていろんなことが、偶然というタイミングの中で
次から次へとリンクしていく。
ぼくはそのことが一番楽しいし、
しかも何よりも信用できる。
だからきっとこの先も、沼澤さんはもちろんのこと、
目の前にある「本当のこと」と向かい合っていきたいと
改めて思った一日だった。
そんなライブが、この夕日の中で始まった。
そして、今日は”はじまり”という言葉がよく似合う、
まさに「空屋」がくれた音楽の空。@葉山