ちょっと強い風が吹いていた、春っぽい日曜日、
今日は、久しぶりに事務所にて湿板肖像写真撮影。
もともとは、今日が誕生日の武井さんの肖像写真と
椿の撮影をする予定だったが、
それに加えて、ぼくにとっても嬉しい撮影が加わった。
詳細は後日、お伝えすることが出来ると思うけれど、
今日のところは、とりあえずそのご報告。
考えてみれば、今日はコロジオンを含めて、
ぼくと久保さんにとってみれば、
すべてが新しいいろいろだった。
にもかかわらず、乳剤の調子もとても安定していたし、
何よりも、本日はじめて使用したLENSがすごかった!
そのLENSは、アンセル・アダムスやエドワード・ウエストンも
好んで使っていたという、
Carl Zeiss社のLinseという有名なガラス工場で作られた
「Protar」というちょっと珍しい名レンズ。
何がすごいかというと、
ファインダーをのぞいただけでわかるほど明らかに、
その描写は、とてもやわらかくて、しかも切れがある。
それは、今まで使っていたLENSは???
と思うほどの見え方であった。
そして肝心の撮影の方も、
そのレンズがうまく光を集めてくれたことも手伝って
とてもいい肖像写真が撮れた!
その驚くほどに、落ち着いたたたずまいの写真群は
NADARが降りてきてくれたのでは? と思えるほど。
それにしても、今日は魂を吸い取られた・・・。(笑)
写真をお見せできる日を、お楽しみに。