今日は、午前中から朗らかな春日和。
その日差しも、とてもポカポカと暖かい。
そんな最中、ここのところずっと気になっていた
昨年も撮影した”陣屋の椿”が、いよいよ咲いたと
つくし野のにある”椿の里”という、
その庭いっぱいに、椿をご夫婦で育てている
すてきな植木屋さん(お花屋さん?)
この”陣屋の椿”というのは、
かの徳川家康が、天下分け目の関ヶ原の戦いにおいて
最後に陣をとった場所に、生けていたことに、
その名を由来する。
そして、そんなエピソードもさることながら、
ぼくはその凛とした姿を、とても気に入っていて、
今年もまた、撮影することにしたのである。
そして、こんな春日和に、
少しばかり遅い椿を求めて訪ねてみると
すでにしっかりと、箱に入れて用意されていて、
その上ご主人からは、”陣屋の椿”の説明書きの
コピーをいただく。多謝。
何よりも、今年分けていただいた苗木も
なかなかの枝ぶり。
それを大切に車に積み込んで、
今度は、これもまた、毎年撮影している
小金井公園の、いつもの桜の様子を見に
つくし野から、小金井公園に向かう。
それはいみじくも、個人的にも大好きな武蔵野という地を、
久しぶりに縦断することにもなった。
それにしても、ここまで来るとさすがに空が広い。
しかも、その光景は、この季節とも相まって、
とてもあたたかいと感じることが出来る風景の連続だった。
それでも、面白かったのが、
途中に、奈良町であるとか、三輪であるとか、
ここは奈良? と思わせるような地名があったこと。
きっと何かの縁があるのかもしれない・・・?
そんな気持ちのいい道のりを、小一時間過ごすと、
あっという間に、小金井公園に到着。
のんびりしたいところではあるけれど、
すでに日もかなり傾いていたので
まずは急いで、桜の下見に向かう。
すると予想以上に、桜の開花の進行が早く、
先日ときに、
満開だった花が散っていたのは、もちろんのこと、
例年だったら、一般的な”ソメイヨシノ”の満開から
一週間から十日ほどで満開になる
お目当ての”白雪”という品種までもが、
驚くことに、まさに今が、満開だった。
そんなわけで、ぼくは管理事務所に行って、
明日の撮影許可を申請した。
とはいうものの、何せ急な話なので、
その時間を作るのはもちろんのこと、
準備を含めて、そうでなくとも慌ただしい日常は
一気に加速することとなってしまった・・・。
その少し前までは、少しばかり雲が出て来たものの、
長閑な景色の中で。
まさに花曇りな、のんびりとした空を眺めていたのが、
うそのような、武蔵野の大きな空。@つくし野