今は世間的にはお盆休み。
ぼくは休みというわけではないけれど、
連載「写真がもっと好きになる。」の中でも、
写真集の話をしていることもあって、
いつも以上に、多くの写真集を見ている。
基本的には気になっている写真集は、
持っていたりするけれど、
中には買ったものの、きちんと見ていなかった写真集もある。
数日前に、そんな何冊もの写真集を読み漁っている時、
「そういえば・・・」と、
ずっと気になっていながら買いそびれていた
一冊の写真集の存在を思い出した。
そんなわけで、忘れないうちにと早速Amazonに注文。
そして、その本が今日届いた。
その写真集が、今日紹介する
植田正治写真集「吹き抜ける風」
植田正治先生は、ぼくが学生時代に講演を聞いて
一番最初に大きな感銘を受けた写真家。
そして今でも、もっとも敬愛する日本人の写真家のひとり。
詳しいことは、またどこかでお話しするとして、
とにかくこの写真集は、植田正治という写真家の世界観を
ひとつの集大成として紹介している写真集。
個人的には内容もさることながら、その美しい印刷に感嘆。
世界的にも「UEDA-CHO」と呼ばれる植田正治独特のトーンを、
ぼくも日頃からお世話になっている光村印刷さんが、
”UEDAグレー”なるオリジナル特色を駆使して、
そのトーンを見事に刷り上げている。
それだけでも、見る価値があるけれど、
何よりもすべての写真が、
「写真することが、とても楽しい。」植田正治
と、帯にも書かれていた生前の植田先生の言葉そのもので、
思わず「ほんと、ほんと!」と言いたくなるような写真の数々。
もしも、もう少し前に手に入れていたら、
これは間違いなく「この夏おすすめの写真集」。
そんなわけで、是非とも実際に手に取って観て欲しい!
と思ったのでご紹介。
すごくいいです!この写真集。