これは、布海苔。
といっても食べるための”海苔”ではなくて、
いわゆる”糊”と呼ばれるもの。
用途としては、
* 生地(絹織物)の糊付
* 女性の髪洗い
* 食用として(海藻サラダ、味噌汁の具など)
* 陶器の絵付け時の絵の具の中に混ぜる
* 建築における白壁等の接着剤として
* 建築中の柱の保護紙用接着剤
* 蕎麦のつなぎ
* お相撲さんの「さがり」の硬化剤 などなど、
といった具合に、以前は大きな需要をもっていた。
しかし、その需要も日に日に少なくなり、
今では、今日おじゃました千葉の大原にある
「吉田鉄五郎商店」さんが、
世界で最後の”天然布海苔”の生産工場とのこと。
詳細はまた今度ゆっくり書きますが、
とにかくその行程の全てが、手作業。
改めて、何にしても、
それこそ何かに手を加えて、
別の”新しいもの”に変えていくということこそが、
”ものをつくる”ということなんだな、
なんていう当たり前のことを思い出さしてくれた。
それにしても、暑い一日だった。
みなさん、お疲れさまでした。