これも台風の影響なのか、
たっぷりと水分を含んだ大気が、東京にやってきた。
とにかくしっとりとしている。
ぼくはそんな空の下で、
今日は、暗室作業という水仕事に精を出す。
以前は写真といえば、
撮って、フイルムを現像して、
それからこうやって暗室にてプリントをして、
はじめて写真が出来上がったもの。
それがデジタルが登場してからというもの、
たしかにそんな機会はかなり減ってきた。
それはそれで便利なんだけれど、
たまにはこうやって、赤電球の暗い中で、
暗室作業をしていると、
やはりそこには、面倒ではあるけれど、
そうでないと、手探りでないと、
見えないものがあるということを改めて知ったような?
だから暗室作業というのは、
単に暗い中での作業ではなくて、
実は、これもまた”あかるいところ”を探すための
作業のひとつなんだと思った。
でも、一日中はねー。