昨日、待ちに待った待望のレンズが届いた。
そのレンズは、憧れのMapplethorpeが愛用していたこともあって
もしかしたら一番好きなカメラなのかもしれない
Hasselblad用の標準レンズ。
中でもこのレンズは、1959年から二年間だけ製造されたという代物。
まだ来たばかりで、使いこなしていないので何とも言えないけれど、
評判では、いわゆる”名レンズ”というわけではなくて、
どちらかというと、賛否両論あるレンズ。
それでも、何となく?ぼくはいいような気がして、
ずっと、このレンズを探していた。
このレンズの、外観の最大の特徴は、
こうやって、美しく球状に迫り出した前玉のかたち。
そして面白いのが、ハッセルの数ある80mmの中で、
この初期のレンズだけが6枚構成だということ。
その後の標準レンズ(80mm)は、すべて7枚構成になっている。
ということは、どうやらこのレンズがたった二年間しか作られなかったのも、
そんなところに理由があるような気がしてならない。
時代背景を考えてみても、徐々に上質のガラスが姿を消していった頃。
しかも、このような形状の前玉を持ったレンズはその後は一切作られていない。
だからというわけではないけれど、きっとそのレンズの性能もさることながら、
これだけの球状を磨き上げるのにふさわしい
ガラスの入手が難しくなったのかもしれない?
なんて、勝手に思いを馳せている。
何はともあれ、このレンズがどのように光を集めてくれるのかが、
今からとても楽しみ。
まずは、あまりにもその球状の前玉がきれいだったので。