The Portrait of Jeans


Just start shooting!


LEVI'S本社が、計1000本以上コレクションしているといわれる
ヴィンテージ・ジーンズの中から、もっとも貴重な20本を厳選し、
まるまる二日間かけて、スタジオにて撮影を繰り返した。
もちろん撮影しているのは、ジーンズであることに違いはないけれど、
目の前にあるジーンズは、もはやジーンズではない。
何よりも、それらのすべては、それぞれに独特の表情とともに、
しっかりとした個性を持ち合わせている。
それはまるで、人のようだとぼくは思った。
だからぼくは、そんなジーンズたちを、
肖像写真を撮るように撮ってみた。
具体的には、とにかくそれらと向かい合うことがすべてで、
ライティングを含めて、演出的な方法は一切排除するといった
撮影をする立場からすると、もっとも過酷な方法?
とにかく、ごまかしは一切きかないということにもなる。
しかし今回は、フイルム現像もこちらでやっているので、
すでに一部は、現像も上がってきていて、
そのネガを見る限り、思わずニンマリするほどに、上々の出来上がり!
あとは、日本に戻ってから、久保さんと一緒にじっくりと時間をかけて、
前代未聞のプリントを仕上げるのみ。
とにかく、ここでもやったことのないことをやるので、
問題はたくさんあるのですが、何だかうまく行きそうな気がしている。
もちろん、楽観的に考えているわけではないけれど、
だって、ものごとはすべて、偶然の連続だから。。。

それにしても、ここサンフランシスコでは、
前回も少し話したように、写真の神様がなかなか元気。
そのおかげで、撮影以外にも、いろんなことが動き始めている。

そんなわけで、昨晩、撮影を無事に終えたぼくたちは、
マイクさんと一緒に、市内の中心に足を運び、
何だかウキウキと、街の中をフラフラしながら、
「macy's」の中にある「cheesecake factory」で夕食。
とにかくここは、すごくはやっているみたいで、すごい人、人、人。
そして何よりも驚いたのが、ものすごい量。。。
でもおいしかった〜!

さすがに、バイテンを120枚撮影したのですから、
身体はかなり疲れていて、ホテルに戻ったらすぐに倒れましたが(笑)
とにかく、すごく楽しい一日でした。

そして、そんな食事を終えて、外に出ると、
これまたとてもめずらしい、とてもかわいい双子のおばあちゃんを発見!


Pretty old twins!


やっぱり、こんな偶然も楽しいもの。
そして、そんな時間を積み重ねてきたジーンズは、もちろんおもしろい。
考えてみたら、ジーンズは唯一、育てることの出来る洋服でもある。
だったら、同じように、今回の写真も育ててみようかと?
考えているうちに、眠ってしまった昨日だった。おしまい。

December 2017

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