仕事納め


って書いてはみたものの、
すでに日付は変わっているし、明日も事務所に行くし、
何だか、まるでピンと来ないのですが、
うちの会社は、対外的には今日が仕事納めだったのです。

ですので、昨日今日と、床のペンキ塗りをやったりの大掃除。
そして今日は、三田にリニューアルオープンした
ぼくがもっとも大好きな料理人・西尾岳氏が料理長をつとめる
日本料理「しらべ」にて、かなり身内な忘年会。

あ〜、おいしかった!
それにしても、先日も思ったけれど、
「しらべ」になってからの岳さんの料理には、
何だか、とてもあたたかい気持ちが技術と共存していて、
そうなると、ただおいしいだけではなくて、
大きな安心感と共に、豊かな気持ちになれるから
やっぱり、料理ってすごいかも!

そして、とっても身内ではあるけれど、
改めて、こいつらがいてくれたから、
いろんなことがかたちになることが出来たんだなあ〜と、
柄にもなく、ちょっと感謝なんてしてみたりする?

先日、たまたまグレン・グールドを聴いていて、
ふと思い出したのが、萩元晴彦さんのこと。
当時ぼくは27歳。
そんな1987年の12月。
お茶の水に「カザルスホール」がオープンしたのです。
その総合プロデューサーだったのが萩元晴彦さん。
ぼくはその折に、音楽家のポートレイトの撮影を頼まれて、
萩元さんと一緒に初めてのニューヨークに向かいました。
そして当時は、まるでクラシック音楽音痴だったぼくに、
ある日、萩元さんがニューヨークのタワーレコードで、
「これ、おまえ好きだと思うよ!」と買ってくれたのが、
他でもない、グレン・グールドのアルバムだったのです。

今では、残念なことに萩元さんも他界してしまったけれど、
ぼくは、そんなたった一枚のアルバムから、
この20年で、本当にたくさんのことを
感じてきたような気がしているのです。

そんなことがあったので、
だったら今度はぼくが、と
そのアルバムをみんなにプレゼントしたのでした。

気に入ってくれるといいのですが・・・

そしてまた、ここから何かが生まれるといいのになあ、
と思っている2007年のお疲れさま会でした。


バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)


バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)

December 2017

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