9年前に制作が始まったTVアニメ『蟲師』
ぼくはオープニングディレクターとしてこの作品に参加し、
その26話のエンディングの制作も担当してきました。
そんなアニメ『蟲師』は、幸運にも昨年より『続章』として続きの制作が始まり、
今回ご紹介する『鈴の雫』をもって、全50話のアニメ化が終了します。
そして、TV放送ではなく劇場上映というかたちで
その最終回を終えることが出来ることを、
個人的にも、とてもうれしく、とても楽しみにしています。
実は一度、『続章』が始まる時、
原作者の漆原友紀さんが『日蝕む翳』という書き下ろして、
それをアニメ化した際に、特別に劇場上映されました。
その時も、そのストーリーはもちろんのこと、
そこにあるすべてがすばらしかったのですが、
『日蝕む翳』にはオープニングはありませんでしたので、
オープニングを劇場で観るのは今回が初めてのこととなります。
それにしても『蟲師』という作品に、
このようなかたちで長きに渡ってかかわることが出来たことを、
ぼくは一人の写真家としても、心からうれしく思っています。
それはきっとぼくだけではなく、長濱監督をはじめとした、
かかわったすべてのスタッフも思いは同じだと思います。
しかし今、不思議なことに、終わりだというのに終わりという感じがしないのです。
本編のアニメの制作こそ、これが最後になりますが、
ここからまた、必ず新しい「はじまり」があると確信しています。
いや、すでに、いろいろと始まっているのかもしれません。
そんなはじまりの最後でもある『鈴の雫』ですが、
この機会に、是非劇場にてご覧いただけたらうれしいです。
よろしくお願いいたします。
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