May 2007アーカイブ


今日は、ちょっとお知らせです!
少々時間がかかってしまいましたが、
遂に「Detour(まわり道)」と題した、
お散歩デイパックが、発売されました。

写真にありますように、そのバックには本当にお散歩しながら撮った
「森の写真」がプリントされています。
しかも途中でちょっと”お休み”という時には、
ということで、同柄のマグカップも付いています!

そんなデイパックが、全国のビームスに並んでいますので、
ぜひとも手に取ってみて下さいね。
こちらでも、手に入るようですので、
チェックしてみて下さい。

てなわけで、お知らせでした。


木陰にて


先週末、日本に戻ってきてからというもの、
未だ少し、時差ボケも残っているなか?
だひたすらに毎日があわただしく過ぎている。
気が付けば、このblogもまたしても久しぶりの更新。

本当は書いておきたいこと、書きたいこともたくさんあるけれど、
なかなか落ち着いて、話を出来ない感じ。。。

それでも、今日は打合せの合間に、
この初夏のような陽気の中で、
おじいちゃんたちに混じって、木陰で少しだけ一休み。。。

太陽が、新緑にさんさんと降り注ぎ、
ほんのりと緑のにおいがしていた。
そのちょっと気持ちのいいにおいにつつまれながら、
その源が、空にあるんだなあーなんて思ったら、
不思議と何だかホッとした。

そんなことを思った、お散歩中の木陰での5分でした。
ではまた、今度はもう少しましなことを書きますね。。。


@Central Park 01

ニューヨークの滞在も、あとわずかとなってきた。
こちらは一日遅れで、今日が日曜日。
そして、アメリカでも同じく”母の日”。

ぼくは、ニューヨークの中でも、
このセントラルパークが大好きで、
だから、ホテルはいつもセントラルパークの近所と決めている。
朝起きて、コーヒー片手にベーグルなんかを頬ばりながらのお散歩は
なかなかいいもので、ついついくせになっている。
しかも、今はとてもいい季節なので、
それはぼくに限ったことでなくて、
たくさんの人々が、この公園に集まって来ている。

今日は、ちょっと時間が出来たので、
いつもよりもちょっと長めに、セントラルパークをお散歩。
近くには、大好きな自然史博物館もある。
割とほこりっぽいマンハッタンの中では、
ここはとにかくご機嫌な環境で、
ここのところ調子の悪かった花粉症みたいなものも、
かなり楽になった感じ。

それでも、しっかりとホテルに戻ってからは、
〆切間近の原稿を書いたりと、きちんと仕事もしたのです。

それにしても、とにかく天気に恵まれている。
こちらに来てから、ほとんど毎日が
これってほんと?っていうほどに青い空が続いている。

そしてきっと明日も、
まずは一日がセントラルパークから始まります。


at Chelsea,NewYork


ニューヨークに着いてからというもの、
日に日に気温が上がってきているような気がする。
今日も、午前中は曇っていたのに、
午後になると、強い日差しが照りつけてきた。
そんなお天道様の下で、久しぶりにチェルシー地区を散策。
この地区には、多くの代表的なギャラリーが集まっている。
もちろん、好きなものも、そうでもないものもあるけれど、
何よりも、そこにこうやって存在しているエネルギーに圧倒される。
”やっぱり、すごいなあ〜!”なんてフラフラしていると、
偶然にも、同じくギャラリー巡りをしていた、
”Matz”さんこと、松山さんとバッタリ会う!
そんなわけで、松山さんと一緒に、いくつかのギャラリーをまわって
しばしカフェでお茶をする。。。
でも、こんな偶然がふつうに感じるのも、
もしかしたら、ちょっとした仲間意識なのかも?

サンフランシスコから、ニューヨークに来ると、
やはり当然、こちらの方が都会な分だけ少しワサワサしている。
その感じが、なかなか馴染まなかったけれど、
ヒサミさんと一緒に、食事をしたり、
こうやって松山さんとお茶をしたりしているうちに、
少しずつ、自分の居場所が見つかってきたような?

あと、ちょっとネットの環境がよくないので、
更新にひと苦労なのがたまにきず。

明日はいよいよ。。。


at velley 2


いよいよ今日が、サンフランシスコの最終日。
今回は、撮影に、そして現像をして、といった具合に
すべてのプロセスをこちらで終えたので、
考えてみたら、三度目のサンフランシスコだけれど、
こんなに長く、この街で過ごしたのははじめて。

そして今日は、ひょんなことからドワード・ウエストンゆかりの
「WESTON GALLERY」のディレクターに会えることになったので、
サンフランシスコから車でおよそ3時間、
海沿いの美しい道”1号線”を南下して、
とても美しい街カーメルに向かう。
そこにあるすべてが豊かな感じがする。
そんな街に向かう道すがら、
ずっと横にあった、大きな大きな太平洋。
考えてみたら、この海は日本につながっている。
そしてぼくは、高校生の頃何となく憧れていた
カリフォルニアを実感していた。
初めてアメリカという国を訪れたとき、
正直ぼくはガッカリした。。。
それはあまりにも、思い描いていたイメージと違ったから。
でも今回の旅で、ぼくが何となく憧れていたのは、
きっとこのとてもあたたかくて平和な感じだったのかもしれない、
なんて思ったりもした。

いずれにしても、ギャラリーの方はすごく写真をほめてくれて、
だからといって今のところ、何がどうしたというわけではないけれど、
とても貴重な機会であったことはたしか。

とにかくここが、憧れのカリフォルニアの青い空。

明日からはニューヨーク。


Today's sky 2

今日のサンフランシスコは、昨日までは少し肌寒かったので、
昨晩、フリースを買ったぼくをあざ笑うかのような夏日和。
気温も一気に上がって、ポカポカな土曜日。
日付をみると、こちらは一日遅れの5月5日。
だったらというわけではないけれど、せっかくだからと、
同行している千葉くんと一緒に、観光三昧。
まずは、名物のケーブルカーに乗ってみる。
これがなかなかの代物で、入り口のドアもなければ、
乗るというよりも、つかまっているといった具合。
やもすると、振り落とされそうな状態で、
映画にもよく出てくる坂道を疾走する。
これが気持ちがいい!
終着点は、海沿いのフィッシャーマンズ・ワーフ。
そして、ちょっと遅めの昼食に、
これまた名物のクラムチャウダースープを注文してみる。
まあるいパンをくりぬいて、その中にスープが入っている。
これがまたおいしい!

そんないろいろは、まさに観光客そのもの。
部屋では、サンフランシスコといえば、
ジャニス・ジョップリンに、グレートフルデッドということで、
今日は一日中、ジャニス・ジョップリン。
やはり彼女の歌声が、その街にはよく似合う。

子供とは言えないけれど、一日遅れの”こどもの日”。
あー、たのしかった!


Just start shooting!


LEVI'S本社が、計1000本以上コレクションしているといわれる
ヴィンテージ・ジーンズの中から、もっとも貴重な20本を厳選し、
まるまる二日間かけて、スタジオにて撮影を繰り返した。
もちろん撮影しているのは、ジーンズであることに違いはないけれど、
目の前にあるジーンズは、もはやジーンズではない。
何よりも、それらのすべては、それぞれに独特の表情とともに、
しっかりとした個性を持ち合わせている。
それはまるで、人のようだとぼくは思った。
だからぼくは、そんなジーンズたちを、
肖像写真を撮るように撮ってみた。
具体的には、とにかくそれらと向かい合うことがすべてで、
ライティングを含めて、演出的な方法は一切排除するといった
撮影をする立場からすると、もっとも過酷な方法?
とにかく、ごまかしは一切きかないということにもなる。
しかし今回は、フイルム現像もこちらでやっているので、
すでに一部は、現像も上がってきていて、
そのネガを見る限り、思わずニンマリするほどに、上々の出来上がり!
あとは、日本に戻ってから、久保さんと一緒にじっくりと時間をかけて、
前代未聞のプリントを仕上げるのみ。
とにかく、ここでもやったことのないことをやるので、
問題はたくさんあるのですが、何だかうまく行きそうな気がしている。
もちろん、楽観的に考えているわけではないけれど、
だって、ものごとはすべて、偶然の連続だから。。。

それにしても、ここサンフランシスコでは、
前回も少し話したように、写真の神様がなかなか元気。
そのおかげで、撮影以外にも、いろんなことが動き始めている。

そんなわけで、昨晩、撮影を無事に終えたぼくたちは、
マイクさんと一緒に、市内の中心に足を運び、
何だかウキウキと、街の中をフラフラしながら、
「macy's」の中にある「cheesecake factory」で夕食。
とにかくここは、すごくはやっているみたいで、すごい人、人、人。
そして何よりも驚いたのが、ものすごい量。。。
でもおいしかった〜!

さすがに、バイテンを120枚撮影したのですから、
身体はかなり疲れていて、ホテルに戻ったらすぐに倒れましたが(笑)
とにかく、すごく楽しい一日でした。

そして、そんな食事を終えて、外に出ると、
これまたとてもめずらしい、とてもかわいい双子のおばあちゃんを発見!


Pretty old twins!


やっぱり、こんな偶然も楽しいもの。
そして、そんな時間を積み重ねてきたジーンズは、もちろんおもしろい。
考えてみたら、ジーンズは唯一、育てることの出来る洋服でもある。
だったら、同じように、今回の写真も育ててみようかと?
考えているうちに、眠ってしまった昨日だった。おしまい。


Today's sky in San Francisco
01/05/2007 12:51 路面電車の車庫の空。@サンフランシスコ

本日より、いよいよサンフランシスコ入り。
日本時間でいうと、昨日の夕方に日本を発って、
こちらに着いたのが、時差の関係で、その日の朝。
まさに、時間を逆戻りした感じ。

空港に降り立つと、東京よりあたたかいんだろうな〜
と思っていたのだけれど、やはり湿度が低くカラッとしている分、
日陰にはいると肌寒いような感じもしないでもない。
それでも、とにかく”さわやか”という言葉がよく似合う気候。

そして今、気付いたのだけれど、
このFlickerにアップした、GRの写真さえも、
何となくKodakっぽい色をしているから不思議。。。

そして明日は、いよいよLEVI'Sの撮影。
こうやってぼくたちが毎日履いているジーンズを
世界で初めて作った会社も、すでに150年の歴史を持っている。
その本社が、ここサンフランシスコにある。

ちなみに明日の撮影機材は、
フイルムは、8'X10'のKodakのトライX。
レンズもまた、Kodakのコマーシャルエクターという名レンズ。
そしてボディーは、いつものディアドルフ。

そうです、そのすべてがMade in U.S.A。
もちろん媚びたわけではありません。(笑)
少なくともぼくは、アメリカという国の好き嫌いは別にして、
このアメリカという国が生み出していった写真の歴史の中から
本当に多くのものを学んでいるし、
実際に今でも、写真文化の中心は、何といってもアメリカにあります。
そんないろいろが、偶然そろってしまった、ということ。

今日、機材屋さん〜現像所〜スタジオとまわってみて、
「ここには、この街には、写真がある。」と思いました。
明日は、そんな空の下で、写真を撮ってみたいと思っています。

そして、そこで撮れた写真は、
今秋には、みなさんにもお見せできると思いますので、お楽しみに。

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