February 2006アーカイブ
考えてみれば、今月は明日で終わり。
それにしてもあっという間に、時は過ぎていくもの。
焦ったところで仕方がないけれど、
少々焦ってもみる。(笑)
そんなわけで、最近ではしっかりと
欠かせないもののひとつになっている
「ほぼ日手帳」を見ながら、振り返ってみる。
すると、糸井さんの教え通りに(笑)
毎日が、メモでいっぱいになっている。
こうやってみると、やっぱりこれいいかも!
しかもそのメモの全てが、
ぼくにとっては大切なこと。
そして今日は、そのメモを見ながら、
今日の新しいメモが、またそれに加わっていく。
こうやって振り返ってみると
確かに「何でもない日ありがとう」の
連続なのかもしれない。
今日は、昨日の天気がうそのように
朝から冷たい雨が降っていた。
〜た。というのは、
先程帰宅するときには、その雨も止んでいた。
ちょっとの雨だったら、芽吹いてきた木々にも
わるくはないかもと思っていたが、
それにしても寒い。
そして最近のぼくの日曜日というのは
毎週金曜日に更新される
「写真がもっと好きになる。」の制作日。
そんなわけで、今日も午後から事務所に行って
その作業を繰り返す。
そして先程、無事に脱稿!(安堵)
毎週こうやって、写真について改めて考えるというのは、
実はぼくにとっても、いろんなことが同時に
整理できているのも確か。
とはいうものの、今までこうやって自身が学んできたことを
人に伝えようなどと思ったこともないので、
もちろん、それはそれで大変な作業ではある。(苦笑)
そして、以前にも書いたようにたくさんのメールをいただいている。
その中で、最近のこのBlogを読んでか
音楽に関することも、チラホラあるので
今日は日曜日ということで、少しだけご紹介。
今日ご紹介するのは、ぼくも沼澤尚さんに教えてもらったもので、
全てが「Steve Jordan」のもの。
知らない人のために、ちょっと補足すると
「Steve Jordan」というのは、沼澤さん同様にドラマーである。
しかもこれまた沼澤さん同様に、ただのドラマーではない。
最近では、演奏だけではなく、
多くのプロデュースであるとか、音楽監督をつとめるなど
とにかくすごいことになっている。
そして彼は、先日沼澤さんにいただいた本のインタビューの中で
「その曲の中の風景を見る」という言葉を何度も使っている。
どうやら今の彼には、音楽の中に景色を見ることが
出来ているということなのかもしれない。
そんなことを思い描きながら、
改めて聴いてみると、今までと少し違った楽しみ方が出来るもの。
"That's what I say" John Scofield
"Bring 'Em In" Buddy Guy
では、演奏はもちろんのことプロデュースもつとめ
"Lighting In A Bottle"
ブルース生誕100周年の2003年2月に
NYCラジオ・シティで行われた豪華アーティストによる
一夜限りのブルースの祭典においては、
何と5時間叩きっぱなしで、その上音楽監督もこなしている。
それにしても、その音はもちろんのこと、
全てが”すごい”のひとこと!
しかも、そこにはとてもあたたかい空気が常に流れている。
at Kotsu Hakubutukan
今日は、いよいよ第二回の撮影会。
天気は、昨晩の予告通りに
朝から柔らかい青い空が拡がっていた。
今回の撮影地は秋葉原。
ぼくにとって秋葉原という街は、
なじみのオーディオ屋さん「SOUND CREATE」があるぐらいで、
これといった思い入れのない街。
どちらかというと、苦手な場所のひとつなのかも?
それでも、ここは東京を代表する街のひとつ。
しかし、この街にはいつの時代においても
常に多くの人が集まっている。
そして、この街に多くの外人が訪れるが
いったい彼らには、どのようにこの街が映るのだろうか?
そんなことを考えながら、それこそまさに観光気分で
歩いてみることとした。
まずは、朝9時にヨドバシカメラ前に全員集合。
そして意味不明なぼくのコメントのあと?(苦笑)
早速、各自バラバラに観光撮影行。
ぼくも数人と共に、街に繰り出してみる。
すると目に入ってくるものは、
想像以上に、刺激が強い!(笑)
次から次へと「エッ、こんなことになってるの!」の連続。
では、楽しめたのかというと、
それはちょっと微妙な感じ?
前回は、デジカメ禁止〜ズームレンズ禁止で
撮影会を行った。
それは「築地」という被写体である場所が、
しっかりした存在感と、その機能を持っていたから
それをしっかり見つめて欲しいと思ったところもある。
しかし、今回の「秋葉原」は、
実はぼく自身も、つかみ所のない街。
そんなわけで、今回は「デジカメOK」としてみた。
どうやらそれが功を奏し、それだけでも気持ちが楽になる。
やはりこんな時には、デジカメというのはありがたいカメラ。
そして興味本位で、うわさの「メイド喫茶」にでも
行ってみようかと思うものの、
驚くことに、何とほとんどのお店が満席!
その事実に、こちらが萎える。(笑)
やっぱりこの街はむずかしい。。。
昼食後、気を取り直して?
意気揚々と、ぼくの今回一番の目的地に向かう。
それは、今年の5月17日で、閉鎖が決定している
「交通博物館」。
しかし閉館までまだ少し間があるので、
いつもと同じように、あまり混んでいないのでは? と思っていたが、
土曜日ということもあってか、
今日の「交通博物館」は、今まで経験したことがない程の多くの人出!
それこそ、これでは撮影どころではない。。。
これはなくなる前に、平日にでも出直して再撮を決意して
「交通博物館」をあとにする。(涙)
結局、改めて街の中に入っていく感じでもなかったので
いつものオーディオ屋さんに顔を出して、
少しだけホッとして、今度は夕暮れ時の街を歩いてみる。
これは秋葉原に限ったことではないけれど、
そこには、同じように
ぼくの好きな東京があったことがうれしかった。
その詳細は、後日改めてお伝えすることが出来ると思うので、
今日のところはこのへんで。
とにかく今日は、天気にも恵まれて、
しかもその空の下に、みんなの笑顔がそこにあったことがうれしかった。
これからも、いい倶楽部にしていこうね。
そんな一日が終わって、夕方になっていくぶん雲も増えてきた。
そしてそういった全てを包み込むように、
やけにそのありようがあたたかい、沖縄にも似たこれも東京の空。@秋葉原
今日は、またちょっと逆戻りして 朝から冷たい曇り空。
そしてその空からは、やがてシトシトと冷たい雨。
そんな曇り空の明け方
荒川静香選手がアジア初という快挙の金メダル!!!!!
メダルの色なんて、数なんて、どうでもいいと思っていたけれど、
こうやっていざ獲ってくれると、その喜びは、やはり格別なもの。
しかも荒川選手は、前回の五輪には出れていない。
たまたま以前観たテレビで、そのいきさつだとか
今回の五輪前に急遽、規定が変わった話とかを知ってしまったので、
密かにぼくは、他のどの選手よりも荒川さんシフトだったわけで。(笑)
個人的にも、これはもう、金メダル10個分に値いする!
そしてこれは、本当にすごいことなんだ! と改めて思う。
そして明日は、我らが「東京観光写真倶楽部」の第二回目の撮影会。
ちょっと天気が心配で、天気予報を見てみると、笑った!
ご覧のように、何と集合時間の午前9時から
撮影終了予定の正午だけが、晴れマーク!!!
たったこれだけで、明日も楽しくなりそうな気がしてくるから
不思議なもの。(笑)
今日の朝は、こうやっていつものように、
当たり前に道行く人の、誰の心にも金メダルがあるのかと思うと
改めて、その大きさに感嘆する、曇り空でも金メダルな空。@飯田橋
今日は、ようやくあたたかい青い空。
最近は、うれしいことにいろんな人に会っている。
今日も、先日の「空屋」のライブで、
沼澤さんにご紹介いただいた、映像作家の山田さんが来社。
彼は、皆既日食を本格的に追いかけていて、
来月も、沼澤さんたちと一緒にトルコに行くとのこと。
しかも素敵な本までいただいてしまった。多謝。
(いいなぁ〜、ぼくも行きたいなぁ〜)
そして何だか、山田さんとはこれから一緒に
何かやれるような気がするから不思議。
昨年の夏に、ある日事務所のFMから流れてきた、
スガシカオさんの「奇跡」という曲から聞こえてきた
スネアドラムの音に耳が止まった。
それが沼澤尚さんのドラム。
その音はとてもあたたかく、それでいてこの上なくシャープで、
しかも独特のグルーブ感を生み出していた。
そして、ぼくはその音を聴いて、
久しぶりに大好きだった「Jeff Porcaro」を思い出した。
それからぼくは、沼澤さんの音楽をずっと聴いている。
昨年末、沼ちゃんと奥様のはからいで
大貫妙子さんのコンサートを聴かせてもらって、
その思いは、ますます深まっていった。
そして「ほぼ日」の連載が始まって、
ひょんなことから担当の武井さんに、
ぼくが、沼澤さんの大ファンだという話をすると、
「ぼく、沼澤さんよく知っていますよ!」とのこと。
それもそのはず、何と!「ほぼ日」には
沼澤さんの「沼澤さんとタカタカタカ。」というコーナーがある!
それが縁で、先日のライブ。
そんな沼澤さんが、今晩もライブを終えて合流。
夕食を共にして、その後ぼくの事務所に写真を見に来てくれた。
かなりうれしいかも。
しかも明日も、スタジオライブにおじゃまする予定。
そして帰り道も、もちろん車の中でまた聴いていた。
それは、山田さんが言っていたように
まさにその音は「オレンジ色の音」。
今日は、一日中シトシトと雨。
それでも気温が上がってきているようで、
何となく生ぬるい雨。
朝、家を出るときは小雨だったので、
まぁいいかと、傘を持たずに外出するも
やがて本降りとなる。
しかも、今日は電車で動いていたので、
「春雨じゃ、濡れていこう」などと
風流なことを言っていられないほどに、
しっかりと、雨に濡れる。(笑)
先程、いくつかの打ち合わせを繰り返し、
そして次の作業に移る前に、
「やっぱり雨空の写真では、暖かさは見えないなぁ〜」
と思いながら、今日の空の更新。
そして確認して、「ほぼ日」をのぞいてみると
糸井さんがすごい!
毎日、ぼくと同じカメラでいろいろ撮っていて、
しかも日に日に、その視点が安定してきている!
例えば今日の写真にしても、
一見するとただの「空の写真」ながら、
その空の中の、どこを見ているのかがはっきりわかる。
これこそが、写真が始まるすがたそのもの。
こういうの、何だかうれしいな〜
しかも、先程自分の「今日の空」を見て感じていたことを
糸井さんが、そのまま写真にしてくれているので
お言葉、そのままいただいて
雨が降っててさみしいので、
写真だけでも、晴れにしてみた。
ほんとの東京では、まだ
みんな傘をさしてます。
糸井重里の「気まぐれカメら」な空。
18/02/2006 15:25 Nakameguro,Tokyo
今日は、天気も上向きと思いきや、
またしてもあっという間に、曇り空。
そうなると、大気も一気に冷え込んでくる。
昨晩は、空からみぞれまで降ってきた。
どうやらまだまだ、いろんなことが行ったり来たりを
繰り返している。
昨日の「写真がもっと好きになる。」の更新は
ぼくの原稿が遅れてしまったことで
編集部の皆さんに少々迷惑をかけてしまったので、
来週こそはと、今日から準備を進める。
それにしても、多くの読者が読んでくれているみたいで、
多くのメールをいただく。多謝。
何よりも、ぼく自身が"もっと写真が好き"になってきた。(笑)
空には、まだまだその光は薄めながらも
明らかに、その種類が変わってきていることを確認する
そうか、今日は土曜日な空。@中目黒
今日も東京は冷たい曇り空。
10数年前に、ぼくが映画「青い魚」で沖縄に出会ってから、
そこで見つけた”初めてのはずなのに、懐かしいと感じる何か”を
今でもずっと、心のどこかで無意識に追いかけている。
そして、やがてその思いは”東北”へと向かっていく中で
「ぼくにとって、沖縄と東北は同じ。」と思うようになってきた。
ある日、ひとりの友人が
「それ、岡本太郎さんも同じようなこと言っていますよ。」
と教えてくれた。
それまでは、どこかですごい人なのでは?
という思いはありながらも、
恥ずかしながら、”ちょっと縄文なアーティスト”ぐらいな認識で
知っている作品といえば、あの”太陽の塔”だけで、
それ以外は、”芸術は、爆発だぁ〜!”と言っていた
その奇抜な存在そのものだけだった。
しかしそれ以来、岡本太郎氏のことは
ぼくの中でも、折にふれ気になる人のひとりとなっていった。
最近では、今の時代の何かが
彼の仕事を求めているようなところがあるのか?
巷では、あの頃は数冊しかなかった
岡本太郎関連の本も、今では数え切れないほどの数が
出版されている。
そして今回は、昨年末より遂に東京都写真美術館で
「写真展 岡本太郎の視線」展が開催されている。
行ってみようかなぁ〜と思っていたら、
気がつけば、明日が最終日。
何よりも「行ってみようかぁ〜」と思ったのは
糸井重里さんが反応していた、
「写真というのは
偶然を偶然にとらえて必然化することだ。」
という岡本太郎氏の言葉だった。
そんな言葉につられながら、
この寒空の下、
久しぶりに東京都写真美術館に足を運ぶ。
その展覧会は、確かに非常によく編集されていて、
氏の写真の多くは、今では無くなってしまった
"FUJIFILM Neopan SSS"を使っていることもあって、
何とも懐かしい粒子の荒れ方をしていた。
その一見、乱暴ながら、繊細さも併せ持つ粒状が
氏の眼差しに、とても似合っていた。
そして何よりも、得した気分になったのは
その会場に、Brassai(解説によると、氏の友人で、
しかも、お下がりの伸ばし機まで、譲り受けたとのこと!!!)
Kertes,Man Ray,Capaといった、
そうそうたる写真家の、
「オリジナル・プリント」が展示されていたことだった。
しかも、Capaのそれはそうでもなかったけれど、
それ以外の写真家のイメージは
その全てが、いわゆる「マスター・ピース」と呼ばれている
秀逸な絵柄だった。
そして、その会場で
「いつもプロの写真を見て、さすが、職業作家でなければ
ああまでは追求できない、と写した材料のおもしろさと、努力に感心する。
しかし、いかにも写真くさい構えが、どうも私にはやりきれないのである。
玄人諸先生のあのねばりと目のよさを、
どうして素人的に発揮できないのかということが、私の最大の不満である。」
と話す、岡本太郎氏の言葉を見つけた。
この言葉は、自身に対する反省も含めて、
現在のぼくの思いが、そのままの言葉だった。
そしてそんな思いで、毎週書いている
「写真がもっと好きになる。」が、今日更新された。
今回の話は、
「ファインダーを覗かなければ、見えないものもある。」
というお話。
それにしても、岡本太郎さんは写真が好きだったんだなぁ〜!
今日も一日中、外で仕事。
そして夜遅く事務所に戻って、
メールをチェックしたりして家に帰ると、
”オリンピック”
これはまずいパターンになってきた。(笑)
しかも明日は、朝も早い。
そして何より、今のぼくには「・・・・・・・・・・・。」
それにしても今日は、一気に温かくなった。
その光の中にも、雲の中にも、
少しだけ春が見えてきた。
そうこうしていると、もうすぐ岡崎朋美選手が登場!
そんなわけで、今日はここまで。(笑)
今日の東京は、朝から冷たい風が吹いている。
そして、その冷たい風が一気に街を冷やしていったようで
夜になると、その寒さはひとしお。
どうやら今年は、例年に比べて全国的に雪が多いようで
各地で雪害の被害が続いている。
東京にいる限り、それはニュースで知ることしかできないけれど、
先日の秋田の乳頭温泉のように、
昨年訪れたばかりの場所で、あんなことが起きると
少しだけ実感がわいて、雪国の人たちの思いを考える。
今日は日曜日。
最近のぼくの日曜日は、こうやってひとり事務所で仕事をすることが多い。
それがいいか悪いかは別にして、
ひとりにならないと出来ないことがあるのも確か。
そうこうしていると、昨日の力也君の試合のこともあって
吉田さんよりの、電話が鳴る。
ちょっと長電話になってしまったこともあって、
しばし手を休めて、こうやって今日の空。
ああやって力也君が、勝ってくれたことで
嬉しいのはもちろんのこと、
同時に、知りもしない挑戦者の具合も気になったりしている
ぼくは偽善者なんだろうか?
そんな思いが、雪国への思いと少し重なってしまった。
でもきっと、それはそこに嘘がなければ許されることと
またしても自分勝手に、落ちをつけている自分がいる。(笑)
それはそうと、上村愛子選手が5位だったのは知っているけれど
オリンピックは、その後どうなっているんだろう?
そろそろ家に帰って、オリンピック観ようかなぁ。
シンシンと冷える、事務所の中で
いつものようにBobDylanを聴きながら、
自身が見つめた今日の空と向かい合ってみると
いよいよ、トリノ冬季オリンピックも開幕した。
そして今日は、遂に力也君の初防衛戦。
昨日の計量で彼に会った時に、
いつもと一緒だったので大丈夫!と思ってはいたものの、
やはり、いざ当日となると、こちらまで緊張するもの。
早めに後楽園ホールに着いたので、
空を見上げると、東京の街は、
その幕開けにふさわしい、美しい夕暮れに包まれていた。
今日のぼくは、ドキュメント写真を撮るというよりも
気持ちとしては、”眼”としてのセコンドのような気分で
最初から、最後まで、彼のそばでその全てを見つめていた。
後楽園ホールの控え室は、力也君ひとりではないので
試合を控えた渡辺ジムの選手が何人もいる。
もちろん今日は、彼の試合がメイン・イベントなので
準備をしている間にも、数人の選手が
その控え室からリングに向かい、様々な結果をもって
そこに帰ってくる。
ぼくは、終始力也君と一緒に、その控え室にいたので
そういった他の選手のすべてに立ち会ったとも言えるわけである。
やがて他の選手がいなくなって、
控え室には力也君ひとりとなる。
すると隣の挑戦者・酒井選手の控え室から、
それはまるで威嚇するように。ミットを鳴らす音が聞こえてきた。
それまで、ぼくらともリラックスして談笑していた力也君も
いよいよ、戦闘態勢に入る。
しかも今度は、それはまるで手の内を見せるように
ものすごい音をたてて、トレーナーのミットにアッパーを打ち込む。
そして前試合の河野公平君も、しっかりとKOを決めてきた
その勢いに乗って、いよいよ力也君も控え室からリングに向かう。
満員の後楽園ホールからは、いきなりの”力也コール”。
そして、いよいよゴングが鳴った。
”おかしい、あのしなやかな力也が堅い”
(後で彼に聞いたら、試合の組み立てをいきなり間違えてしまったとのこと)
それでも試合は、終始力也君のペースで、徐々にその堅さも取れて
パンチもかなり当たっている。
にもかかわらず、相手の酒井選手はこちらが心配になる程に
なかなか倒れない。
しかし8R、力也君は遂にTKOを果たした!!!
リング上には、担架が入り、ちょっと心配。
素人ながらに、レフリーももう少し早く試合を止めてもよかったのでは?
当然のことながら、ぼくもリングサイドに張り付いて試合を撮影したけれど、
残念ながら、この小さな世界の中で、妙な縄張りみたいなものがあって
下らない意地悪の連続?(笑)
この感じは、以前”東京コレクション”でも味わったけれど、
ただひたすらに情けないというか、かなしい。
それでもぼくは彼らと違って、
それも含めてのドキュメントと思っているので
何の問題もなかった。
とにかく、嬉しかった。
ジムの人たちとも、一緒になってその喜びを分かち合うことが出来た。
確かに今日のぼくの立場は、もしかしたらある部分においては
邪魔だったかもしれないけれど、少なくとも中立ではなかった。
きっとジムの人たちにも、それが伝わったのだと思う。
撮影しながら、その勝利を自分のこととして
喜んでいるカメラマンは、他にはいなかったから。(笑)
力也君、初防衛戦勝利おめでとう!!!
そしてスタッフの皆さんも、お疲れさまでした。
でも、ぼくも疲れた〜。
今日は、初防衛戦を明日に控えた
現在、日本スーパーバンタム級チャンピオン福原力也君が
いよいよ計量。
ぼくに出来ること言えば、
ただひたすらに応援することと、写真を撮ること。
そんなわけで、明日のタイトルマッチはもちろんのこと、
厳しい減量の末の計量から撮影しておきたいと
急遽、後楽園ホールに向かう。
そしてその会場に現れた力也君は、
当然のことながら、げっそりとはしていた。
しかし、その全身からは闘志というか、
とても強い”気”がみなぎっている。
しかも、その感じはいやな感じではなく、
透明感があったので、自分が戦うわけでもないのに
その姿を見てホッとしていた?
何より、その計量を軽くクリアーした後、
何とも下らないインタビューのようなものに
まじめに受け答えしながら、
バナナを食べる力也君を見ていると、
不思議と、明日も勝てるような気がした。(笑)
もちろん写真は撮ったんだけど、
デジカメで撮るのを忘れてしまったので、
お見せできる写真が、一枚もない。(謝)
今日は、一日中空気も冷たくて
夜になると、その分大気の透明度も高いようで
もうすぐ満月な月明かりが煌々と輝いていた。
個人的な話で言えば、やっと調子が戻ってきた。
これは具体的なことではなくて。。。
考えてみれば、ぼくは20年間、こんな感じを繰り返してきた。
いつだって、きついなぁ〜、疲れたなぁ〜というときに限って
結構、頑張っちゃう自分がいて、
まだ今のところ、具体的なかたちにはなっていないけれど
やっと少しだけ、もがいた効果が出て来たのかもしれない?
そうなると、当然ものの見え方も変わってくるもの。
そんな時は、不思議とものごとと
真っ直ぐな一本の線でつながったような印象で
いろんなものが見えてくる。
それでも今日も相変わらず、一日中何かとバタバタしていたものの
夕方、近所をプラプラすると、
抜けるような青い空の中に、早々と月が光っていた。
その月が気になって、今日の空。@中目黒
そして夜になると、そうやって気になっていた月の明かりは
今度は煌々と輝いている。
その姿を見て、昼と夜が自然につながっていることを
感じることが出来るのも、きっと真っ直ぐなことのひとつ。
昨夜、東京の街を白く包んだ雪も
夜半より、気温が急速に緩んだようで
朝と同時に一気に溶けて、
昨夜の雪景色の記憶を疑うような一日。
そして午前中は、何となく曇っていた空には
やがてその雲が溶けるように、
青い空が拡がっていった。
今日は、そんな空の下を何度かウロウロしていて
風に流された雲が、やがて霞となり
最後にはその全ての存在を無くしてしまうような
瞬間を目撃することが出来た。
それは、一瞬の出来事ながら
それもまた、はっきりと記憶に残る瞬間だった。
そして今日は、現在連載中の「写真がもっと好きになる。」
の打ち合わせ?で、久しぶりに糸井さんにお会いする。
しかもその手には、何と「GR Digital」が!!!
ここでも書いておきたいことも山ほどあるけれど、
それはきっと、今後のぼくのいろいろを見てもらえれば
解ってもらえるのではと、あえて割愛。
とにかく、食事をご一緒させてもらいながら
いろんな話をさせていただいた。
楽しかったのは、もちろんのこと、
その中で、とても大切なことを教えていただいた。
そして、未だ迷いの多い自分に落胆しながらも、
不思議と心は、晴れ晴れとしている。
改めて、多謝。
そんな自身の気分は、
またしても今日の空にとても似ていたような?
間違えたり、上手く行ったり
晴れたり、曇ったりしながら
それでも、確かに季節が進んでいくことを
感じた一日でもあった。
今日は昼間、久しぶりに一日中家にいた。
夕方になって、窓の外を見ると美しい夕焼け。
しかもその夕日は、ちょうど富士山に落ちて
その美しいシルエットを映し出している。
思わず表に出て、再び”空って”再更新。
とにかく今日は風が冷たくて、カメラを持つ手が悴むほど。
間もなく、友人のクーさんが日本に到着の予定。
そんな日曜日、
”これこそが、ぼくの大好きな東京の夕暮れ時”
と言いたくなるような、
美しい瞬間が訪れた。
そしてこんな瞬間には、まさに糸井さんが言っていた
”寝顔の美学”がある。(ですよね?)
今日は、風は少々冷たいながらも、快晴の空のもと、
「SORAYA」さんという、海辺に面した小さな一軒家で
日没と同時に始まるライブを観るために、
武井さんと共に、葉山に向かう。
そして遂に、憧れの沼澤尚さんにお会いする!
沼澤さんとは、それこそ武井さんを通じて
何度かメールをやりとりさせていただいたものの、
実は、お会いするのは今日が初めて。
にもかかわらず、同い年ということもあって
今日初めて会った気がしない。
それでも初めてお会いした沼澤さんは
想像以上に、聡明ですてきな方だった。
そして、もちろん何よりもすごかったのが、
沼澤さんのドラムス!!!
しかも、今日彼が使っていたのは、
ご覧のような練習用のドラムセット。
にもかかわらず、その音は驚くほどにシャープで
その個体以上にGrooveしていた!
その今まさに沈む美しい夕日の中で、
まず最初は「SAKURA」さんのライブがスタートした。
沼澤さんのドラムスが格好良かったのはもちろんのこと、
ぼくも彼女の歌を聴くのは初めてだったけれど、
とても格好いいウクレレを奏でながら歌う
「SAKURA」さんも、とてもすてきだった!
そして、やはりいいライブというのは、
いつの日もあっという間に時間が流れるもの。
もっと聴いていたかったけれど、
「SAKURA」さんのライブも終わり、休憩時間。
その休憩時間に、沼澤さんと一緒に外のテラスに出てみると
どうやら演奏中に、みぞれが舞った模様で
テラスの桟には、少しではあるものの
白いものが残っていた。
沼澤さんから、何人かの友人をご紹介いただき
暫し楽しい歓談。
そして後半は、ぼくが学生時代に
「磔々」「十徳」といった京都のライブハウスに
足繁く通って聴かせてもらっていた
元「ウエスト・ロード・ブルース・バンド」の
永井”ホトケ”隆さん率いる「The Blues Power」の演奏。
そして、20数年ぶりに聴いた
永井さんのパフォーマンスは、
相変わらず、その全てが独特の暖かさを持ったRhythm&Blues。
しかも、それに沼澤さんのドラムスが加わっているのだから
ぼくにとっては、もうどうしようもない程に
最高に格好いい音の固まりが、そこにはあった。
とにかく、ブレンダさんという黒人のボーカルもすごかったけれど
浅野さんのギターも、松原さんのベースも、森さんのキーボードも
全部全部、すごく格好良かった。
そして沼澤さん、今日はこんなすてきなライブに呼んでいただき
本当にありがとうございました!
そしてこのすてきな出会いを作ってくれた
武井さんにも、改めて多謝。
しかも、その楽しかったライブ終了後、
お疲れの中、楽屋におじゃますると、
何と、沼澤さんから今日のライブで使った
「VIC FIRTH/Takashi Numazawa」スティックをいただいてしまった!!!!!
これは、昔ドラムを叩いていたぼくにとっては
何よりの宝物。
ほんと、嬉しいっす!
考えてみれば、今日のようにライブハウスで
ライブを聴くのも久しぶりのこと。
やはりライブには、音がいいとか悪いとかを超えた
ライブならではの生の温もりがあって、
音楽は改めて人が創っているものという当たり前のことを
感じることが出来る、大切な瞬間であることを再認識することが出来た。
そして、ぼくも職種は異なりながらも、
同じことが言えるのでは? と思えたことも確か。
こうやっていろんなことが、偶然というタイミングの中で
次から次へとリンクしていく。
ぼくはそのことが一番楽しいし、
しかも何よりも信用できる。
だからきっとこの先も、沼澤さんはもちろんのこと、
目の前にある「本当のこと」と向かい合っていきたいと
改めて思った一日だった。
そんなライブが、この夕日の中で始まった。
そして、今日は”はじまり”という言葉がよく似合う、
まさに「空屋」がくれた音楽の空。@葉山
今日の京都は、朝から一日強い雨。
確か?昔から京都では、
節分が近づくと、もっと冷え込んで
雨が降っても、それはみぞれ交じりの雨だったような?
そんな瞬間に、温暖化を感じる。
先程、最終の”のぞみ”に乗って
東京の自宅に、久しぶりの帰宅。
考えてみれば、3泊4日ながら
これだけゆっくりと、京都に滞在したのは
久しぶりだったかもしれない。
そして改めて、やっぱりぼくは京都が好き。
あの何とも言えない、あの街と人々の間に流れている
独特の時間の流れが、妙に肌に合っている感じがする。
それは、東京は東京で好きだけれど、
それ以上に、京都には自分が自分でいられる何かがある。
とにかく今は、それを観光するだけでも
まだまだ楽しそう。
今日は朝から、雨の中「3MAST」という
シルクスクリーンの工房に、おじゃまして
一平君と共に、昨年よりずっと気になっていた
故宮川一夫氏のお墓参り。
何を隠そう、一平君は宮川一夫氏のお孫さん。
そして「3MAST」の社長は、息子さんだったりする。
人の縁とは、いつの日も不思議なもので、
数年前に、ひょんなことからご子息の一郎さんと知り合って、
その後、一郎さんにはことのほか可愛がっていただいている。
そして、それが縁で、今ではぼくも清野さんも、
何かにつけて、彼らにシルクプリントをお願いしている。
しかも、これから彼らと新しい写真プリントを
共にトライしてみようと計画中。
上手く行けば、かなりいいものが出来上がりそうなので
乞うご期待。
それにしても、今回はことのほか社長に、お世話になってしまった。
何より連日のように、食事に連れて行っていただき、
昨晩は、祇園にまで連れて行っていただいた。心より多謝。
本当にありがとうございました。
そして今日は、ぼくが若い頃よりお付き合いをさせてもらっている
ものつくりの先輩でもある鈴鹿芳康氏と、
本当に久しぶりにお会いする。
現在、彼は京都造形芸術大学の教授を務めているので
学校におじゃまする。
久々に大学のキャンパス内に入って、
何だかとても懐かしくて、
それでいてとても清い何かを感じることが出来て嬉しかった。
そしてそこで、うちの田尾ちゃんも学生時代にお世話になった
吉野さんとも、お会いすることが出来た。
彼とも、もっとゆっくりお話ししたいと思ったけれど、
忙しい鈴鹿さんが、時間を作ってくれて大学をあとにした。
今回は、いくつかの相談があっておじゃましたものの、
なかなか上手く話すことが出来ない。
それでも、鈴鹿さんもぼくに何かを伝えようと
一生懸命、自身の昔話を引き合いに出しながら、
いろんな話を聞かせてくれた。
今はまだ、はっきりと何が解ったとは言えないけれど、
きっと彼は、ぼくの”覚悟”みたいなものを
促してくれたような気がする。
そして、それを鈴鹿さんが言うところの
”覚悟”かどうかはわからないけれど、
確かに、ぼくの中で何かが吹っ切れたことは確か。
本当にありがとうございました。
何だか今日のブログは、お礼ばかりを繰り返しているようだけど、
それでも自分自身の中でも、刻んでおきたくて
原稿ついでに、ダラダラと
こうやって書いている。
それにしても、今回の京都では
原稿もいっぱい書いたけれど、
そのゆったりとした時間の中で
ぼくもゆったりと、いろんなことを感じた京都だった。